文献名1道之大本
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第14章よみ(新仮名遣い)
著者出口瑞月
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データ最終更新日2024-06-01 17:31:30
ページ48
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本文
一、省る、恥る、悔る、畏る、覚るの五情は霊魂中に含有するものにして、これ正しく神明の戒律なり。
二、今の世の学者宗教家など、この誠の掟の吾が心の中また人の霊魂の中にあるをも知らずして、漫りに掟を作り、広大無辺の神の道を塞ぎ、後の世の学者を暗まし惑はせ、知識の開発を妨げんとす。実に神府の罪奴といふべきなり。
三、釈迦の十戒といひ、キリストの十戒といひ、その他の学者宗教者の唱ふる掟は皆狭く頑固にして、社会人類の進歩発達に功験少し。
四、人は神の御子なり、神の御子たるもの、その父たるべき神より賦り与へられたる明かなる戒律を忘れて、人の智慧もて作りたる全からざる掟によりて、心を清め徳を行はんとするは、実に愚かの至りと云ふべし。
五、省るといふこの戒律を守らざるときは、直霊も遂に曲霊に陥るべし。恥るといふこの戒律を守らざるときは荒魂も遂に争に陥るべし。悔るといふこの戒律を守らざるときは和魂も遂に悪に陥るべし。畏るといふこの戒律を守らざるときは幸魂も遂に逆に陥るべし。覚るといふこの戒律を守らざるときは、奇魂も遂に狂に陥るべし。今ここに図を以もつて神明の掟なる五情を示さんとす。
[#図 直霊]
六、恥づるの中にも省るあり、悔ゆるの中にも省るあり、畏るの中にも省るあり、覚るの中にも省るあり、図して示さんとす。
[#図 省]
直霊と五情と曲霊の図解
[#図 直霊と五情と曲霊]