文献名1道之大本
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第31章よみ(新仮名遣い)
著者出口瑞月
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一、神あり王仁に教へ諭し給はく、主教たるものは、必ず自ら働くを要せず。よく人を知り人を容れ、人に住し、大局に明かにして、寛仁大度を旨とし、こせつかず焦らず洋々として心は海の如く広く深かれ。また部下の正邪賢愚を推知して、各その所を得せしめ、弟子配下の罪責を一身に引き受けて、一言も呟くなかれ。これ瑞の霊の大神の御業に倣らふ者なり。
二、心正しく直くとも粗なる者を重く用ふる事なかれ、知識無き者は上を知らず下を見ず、前後を弁へずしてかへつて道を汚すものぞ。
三、牛や馬は藁や馬草を喰ひ、人は五穀を喰ふ。愚なる人はその心牛馬にも等し。ゆゑに霊魂の餌たる真の米の教に逢へばかへつて命を失ふ者ぞ。
四、人には人の食ふべき物あり。牛馬には牛馬に食ふべき物あり。人にして人たるの資格を失ひたる者はとても人を教ふるの道をもつて教ふる事あたはず。噫憐れむべき哉。
五、園部のある所に曲津神の集まる斎場あり。老ひたる女まづ野天狗に欺かれ、次に多くの人々の心を狂はせ曲津の容れ物となしつつあり。彼は心誇り高ぶりて神の正道を踏みはづし居れる憐むべき者なり。
六、また催眠術と至玄至妙の帰神の妙法とを誤解せる不敬漢あり。国家の為にはたとへ少々なり弱々なりとも、獅子身中の虫ならずんば幸なるべし。
七、瑞の霊の教を読みて教へ諭さんとすれば彼らは恐れて直ちに逃げ去り行くなり。
八、彼の女曲津に誑らかされつつも信者の事を祈れば霊験あり。これ曲津にあらぬ証しなりといひて、益々地獄の淵に陥り行かんとするなり。神は至仁なり。故にたとへ教役者に罪ありとも曲津神憑るとも神は手づから祈る者の心と体に手づから救ひ授け給へるなり。その神の御旨をも悟らずに我の力にて信者を助け得たりと思へるは実に憐むべき事共なり。