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文献名1民謡 月の都
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3鳥づくしよみ(新仮名遣い)
著者月の家和歌麿(出口王仁三郎)
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2018-04-08 02:53:03
ページ26 目次メモ
OBC B118800c06
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本文
鷲は雀のお宿の主よ朝な夕なに鯉になく
主と逢う夜になく五位鷺の空にかなしい声がする
鷹は飢ゑても稲穂はつまぬ鷲の心もその通り
主の病気を聞くこの夕べ烏鳴きさへきにかかる
主と二人が朝寝の夢をやぶる烏がにくらしい
主を待ち待ち佇む夜半に声も不粋な梟鳥
恋にくもりし心の闇を知らず顔なる時鳥
主と寝る夜は烏も鶏も近いところに居らにやよい
ここは花明山雲雀の館鷲が居らねば鷹い声
梅に鴬鳴かした人が今は雲雀ととも住まひ
主の心は七面鳥よ変りやすさの気がもめる
みれば美し孔雀の君に魂をぬかれてまる裸
鐘がならうが烏がなこがはなれともない朝の閨
若い夫婦はセキセイインコのべつまくなしキツスする
鷲は十姉妹恋故今に籠にかはれて粟を食う
ひとり住居の若後家さんの家に巣をくむ若つばめ
鷲は千里の山坂こえて君に逢ひたさ来たば雁
うかと鸚鵡の君とは知らず雁の噂が鷹くなる
君と私はお池の鴛鴦よいつもはなれぬ神の縁
主と鷲とは九官鳥よ甘いささやきくりかへす
歩きぶりさへ鵞鳥の女いつもがやがや言葉さやぐ
昼はいねむり夜さり来れば鷲はみみづく眼が光る
鳩が豆鉄喰たよな面でかへる夜中のあほらしさ
うまい言葉を水鶏のわたしいくらたたくも戸はあけぬ
不景気風にも安全地帯椅子に巣をくむ月給鳥
竹に鴬そりや鳥ちがい鷲は雀の宿の妻
親のゆるさぬ雄鳥と雌鳥二人手を鳥鷹鳶
君は鷹嶺の桜の花よそふにそはれぬ木は紅葉
鴛鴦の契を結んだ夕べ友もつどひて鷹砂や
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