文献名1故山の夢
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3狭霧よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-30 20:57:00
ページ358
目次メモ
OBC B119300c081
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本文
二十六七歳の頃
父よ恋しと墓山見れば 山は狭霧に包まれて
墓標の松も雲がくれ 晴るるひまなき袖の雨
○
西は半国東は愛宕 南妙見北帝釈
山の屏風を引き廻し 中の穴太野で牛を飼ふ
○
霧がわきたつ次ぎ次ぎ霧が みるみる田を呑む山を呑む
隣りの家までみな包む 隣りのをばさん米を搗く
音のみ聞えてお顔がみえぬ ほんに陰気な丹波霧
○
春の青野に陽炎がもゆる 畑にのびてる大麦小麦
空から雲雀がないてゐる 向ふの田圃の森かげに
彼岩桜が咲いてゐる 春の大野にぽやぽやぽやと
眠たい風が吹いて来る 摘んで帰ろかつくつくし
○
友は桜見紅葉見なぞと 楽しみ遊ぶ若き日を
吾れは柴かり草を刈り 重荷を負うて汗しぼる
休む日のなき小作の忰