文献名1浪の音
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3無学文盲よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ凡例
データ最終更新日2024-10-31 06:24:00
ページ20
目次メモ
OBC B120900c07
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本文
新聞を読み得るものは四方藤竹原くらゐ無学の大本
無学者が寄りあつまりて大本の道開かんとさわぎ回れり
神と学との力くらべと云ひながら無学者連の猛びし大本
無学者のより集まれる大本は脱線しつつ正しと思へり
角文字
新聞をわがよみをれば外国のみたまみたまと嘲ける信徒
何事もいろはの四十八文字で世をひらく道と威猛り狂ふ
会長は外国みたまそれ故に四角い文字をよむとののしる
角文字はよんでくれなと世話がかり顔色かへてわれを諫むる
学力が強いか神の神力が強いか力くらべといきまく
まつ直な道行くべしと竹村が大道のまん中肱張りあるく
誤苦労
身にぼろをまとひてわざと大道を竹村したりがほにあゆめり
神国は苦労のかたまりの花の咲く教と雪道裸体であゆむ
非常識きはまる行動あへてなし誠の道とうそぶく竹村
外国のみたまが上田にうつつたと云ひつつ竹村わが漢書破れり
神屋敷に花は無用とぬき去りてひそかにわが家に植ゑし竹原
御神徳いただくなどと大本の什器ことごとわが家にもちゆく
霜の朝雪の夕べも水かぶり誠の修行といきまくめんめん
二日月みて竹村は飛び上りこの世がかはると狂ひ出したり
山高き綾部に生れし竹村は二日月みて驚きさわげり
雪隠虫
腹痛のくすりと聞きて竹村は雪隠虫をつまみあげをり
豆の粉に雪隠虫をまぶしつつ御神徳御神徳とのみこむ竹村
をかしさにわれ堪へかねてふき出し雪隠虫の名をあたへたり
雪隠虫羽をはやして蝿となり頭にとまるとうそぶく竹村
この先の雪隠の虫の出世をばみてをれ吃驚するぞと威猛る
黄金の肌をしてゐるこの方は雪隠虫だと竹村威猛る
むかしから金勝要の大神は雪隠にましたとほこる竹村
この方は金勝要の大神の三国一の婿さまと云ふ
上田奴がひよつこり出て来て肝腎の経綸つぶしたと雪隠虫が云ふ
古物商しながらぱちもの売りつけて誠の道とほざく糞虫
ぼうぼうと顔一面に髭のばし雪隠虫が筆先をよむ
筆先の御用と朝夕文机にもたれて雪隠虫は呶鳴れり
三千世界立替をしてこの方が人の眼をさますといふ虫
この方は世界の鏡と云ひながら人をあざむきぱちものを売る
昼提灯
世の中はまつくらがりと云ひながら昼も提灯つけてあるけり
よの中がくらやみになるとて種油信者に買はして得得たる虫
一寸先みえぬ世界と云ひ乍らめくら杖つき道ゆく糞虫
菅笠に釘折れ文字を書き並べかぶりたるまま人の家を訪ふ
気違と人に云はれて糞虫は世界の大狂人よとほほゑむ
気違があつぱれこの世に現れて世界をなほすとほざく糞虫
気違はきちがひなれど此の方はみのある誠の気違とほこる
仮名手本いろはの四十八文字でゆかねばこの世はだめといふ虫
わが書きし神号幅をことごとく火に焼き捨てて立替とほざく
上使気取
糞虫に感染せしか平蔵もおならの様なへりくつのみ云ふ
会長さん改心なされと平蔵が上使気分でわが部屋を伺ふ
左右の手をきちんと膝の上におき改心せよとたのむ平蔵
角文字はこれから読んでくれるなと云ふ平蔵の姿をかしき
雪隠虫と平蔵二人は朝夕にわが行動を監視してをり
書を読めばただちに眼いからして筆先よめと勧むる糞虫
筆先に三千世界のことなれば皆出てゐると糞虫が云ふ
牛卯土の金神なりと浦上がぎちやりぎちやりと反芻してをり
上谷がまことの聖地と春蔵が偽筆先を書きてあざむく
春蔵は白衣を全身にまとひつつ笏を手にして威張り散らせり
此の方が綾の聖地に現はれて世を立直すとほざく春蔵
此の方の御魂の因縁わからねば神の御用はさせぬとの広言