文献名1浪の音
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3予言者よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 06:24:00
ページ193
目次メモ
OBC B120900c35
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本文
北清事件突発せしより遠近に予言者なるもの続出せる秋
白石山予言者大川七右衛門あらはれ綾部の予言をなしをり
白石山は武蔵相模のさかひなる深山なりと新聞にみる
東京ゆ送り来りし富士新聞に七右衛門の記事つぶさにのせたり
読みゆけば綾部の筆先そのままのこと記しあり力強くおもふ
七右衛門また戦争の予言せり日露両国衝突するてふ
春蔵は七右衛門の記事みるよりも再び野心むらむら起せり
春蔵は二三の味方をしたがへて白石山に登らむとたくむ
危篤の急電
折もあれ穴太の老母危篤なりと急電来りわれ帰途につく
十里余の道を徒歩して園部駅につけば不思議な人の待ちをり
よくみれば四方春蔵田中仙吉お筆上中の四人づれなり
わが顔をみるより四人は呆然と顔色かへてしよげかへりをり
お前らは白石山にゆくのかとつぼを指されて呆れゐたりき
神様に背いて何も出来ないと仙吉夫婦は詫び入りて居り
仙吉は其後春蔵上中と小さき事より紛擾起こせり
上中はその後半年ならずして目的遂げず鬼籍に入りたり
上中は帰幽に残し改心の言を放ちて目を閉ぢにけり
正義公道吾行く道に障りたる曲津は何れも亡び失せたり