王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1浪の音
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3故山に帰るよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2024-10-31 06:24:00
ページ197 目次メモ
OBC B120900c36
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数600
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文 野心家の心の寂しさ思ひやり吾は涙に暮れつつ悟せり
一時も早く帰れと言ひすててわれは穴太を指して帰れり
わが家に帰りてみれば株内の治郎松おまさら騒ぎてゐたりき
治郎松はわれを見るよりこら極道目をいからしてかみつきにけり
『おまさ』年寄を家に残してうろうろとお前は不幸な極道息子だ
『おまさ』お祖母さんは今日か明日かの命ぞやもう綾部へは帰しませぬぞや
わが祖母の病気全快するまでは帰りませぬとかたく誓ひぬ
全快をしても死んでも帰さぬと又治郎松ががんばり出したり
産土の神に詣でてわが祖母の祈願をこらせば快方に向ふ
十日ばかり故郷穴太にありながら祖母の病の看護なしたり
   祖母の教訓
わが祖母は日に日に快くなりて早く帰れとうながし給へり
わが祖母は従者木下に相むかひひそかに生活状態を問はせ給ひぬ
喜三郎は難儀をしてはゐませぬかとひそびそ木下に問はせ給へり
御心配要らぬと木下慶太郎祖母の心をなぐさめてをり
快方に向ひたまへど一生の別れと思へば涙こぼるる
両眼に涙たたへてわが祖母は正直にせよと教へたまへり
   小言八百
さやうなら帰つて来ますお達者でと挨拶するも涙声なり
こりや兄貴お前の留守に死なれたら承知はせぬぞとねめつけてをり
懐をしぼりしぼりて十円余の金を渡せば笑み給ふ母
一年も二年も家をとび出してたつた十円かと顋しやくるおまさ
治郎松や由松二人のさまたげをおそれて吾は足早に出づ
十五里の道を徒歩してやうやくに小夜更くる頃綾部に帰る
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー/0/
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki