文献名1浪の音
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3梅花の魁よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 06:24:00
ページ252
目次メモ
OBC B120900c45
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本文
京都より田中善吉はるばると梅田信之氏ともなひ来る
梅田氏を改心さして下されと鼻うごめかし田中はたのめり
梅田氏の改心よけれど先づさきに汝改心と言はれて頭かく
大なる目をむき出して善吉が頭がしがし掻くさま可笑しき
『田中』因幡薬師の角の私は八百屋です改心するよなことはしませぬ
『田中』野崎等にだまされ金をみなとられこの上如何して改心しますか
『田中』島原の○○教や野崎等にみな吸ひとられ商売出来ぬ
『田中』南部奴が仕様もないことさらす故京都の信者はもめどほしです
京都より時田西村御牧きたり田中のゐるに驚き顔なる
田中さん何時来ましたかと西村が心ありげにいやらしく問ふ
田螺なす大きな目玉をくわつとあけもみ手しながら口籠る田中
西村と御牧時田は金光のもつとも旧き信者なりけり
鉛の天神
金光教の欠点ばかりさらけ出しわが前に坐してあてこすりいふ
金光教教はともかく会長はお行儀よろしと遠く罵る
『上田』謹慎なる金光教の会長は立派な人らしその真似は出来ぬ
金光さんの真似が出来ないやうなればあなたは駄目よと御牧がたてつく
『御牧』これくらゐ行儀の悪い先生は金光教には一人もゐませぬ
かかる折竹村中蔵馳せきたり話しにならぬと相槌をうつ
『竹村』こんな人が金明会の会長では神様の名が汚れますわい
汚れてもほつといてくれと吾いへば捨てておけぬと威丈高になる
あまりにもをかしさ吾は吹出せば鉛の天神ますます怒る
『御牧』こりや上田もう堪忍はならぬぞよ今日から会長さしてはおかぬ
会長はせずとも俺は海潮だかまうてくれなと吾も駄駄言ふ