文献名1浪の音
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3節分祭よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 06:24:00
ページ316
目次メモ
OBC B120900c57
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本文
大本に因縁深き節分は静に来たりつ雪ふり積もる
節分の鬼の防禦と家ごとに柊に鰯の頭さしかざす
ひひらぎは鬼の目突きと唱へられ綾部地方は家ごと壁にさす
鬼は外福は内へと豆撒くを綾部は鬼は内と撒くなり
旧幕時代九鬼大隅の守の領されば憚かり鬼は内と謂ひたり
艮の鬼門の金神祭りたる大本本部は豆さへ撒かず
年取ると謂ひつつ四方勇佑は煎りたる大豆を神前に捧げし
『竹村』煎豆に花咲くまではお出ましの無き神様に御無礼致すな
御無礼なことをするなと竹村が神前の豆庭に捨てたり
折角の吾が真心を反古にしたと勇祐怒りて竹村を攻む
竹村は微駆とも為さずカラカラと笑ひながらに家に帰れり
勇祐は無礼な奴と叫びつつ雪ふる庭を竹村追ひ行く
頑迷無智有苗輩のあつまれる最初の大本手もつけられず
やうやくに十数人の信徒にて節分祭は事無く済みたり
この年の節分祭をかぎりとし煎豆供へぬこととなりたり
新更節分
御開祖は自ら作り給ひたる大豆清めて御前に捧げたまふ
節分の祭もすみて雪ふかき庭ににほへる一本のうめ
吾が植ゑし庭の白梅花もちて二月の神苑を清しく匂へり
御開祖は白梅かをる庭の面を見つつ神代のさま語り給ふ
三千世界一度に開く梅の花の神勅細細説き諭したまふ
神様は梅で開いて常磐木の松の世建たすと吾に宣りたまふ
御開祖の御諭し聴ける折もあれ祖母危篤の急電きたれり