文献名1出口王仁三郎全集 第5巻 言霊解・其他
文献名2【随筆・其他】よみ(新仮名遣い)
文献名3満州問題と国際連盟よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2016-11-25 02:40:55
ページ470
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今日は我日本皇国にとつて最も重大なる時期に際してゐます。満洲問題につき連盟各国は日本を予審廷に引き出さうとしてゐます,日本は十三対一で争うてゐたが、それも日本魂を発揮して満洲問題を脱し去つたのでありますが、まだガヤガヤ言うてゐる。これは海外の毛唐人の兎や角言ふ事でない。又満洲の事を承認するとかせぬとか言うてゐるが、連盟など承認して貰はないでも亜細亜の事は亜細亜でやれば良いのであります。国際連盟は大体強国のおもちやであります。然しさう言ふ事はさしおいて,現在日本で満洲を後援してやればドンドン発展して行くのであります。満洲国を承認して貰うても貰はないでもかはりはありませぬ。寧ろ承認して貰はぬ方がよい位であります。今八千萬の代表として松岡代表がジエネバに行つてゐるが、是は幤原外交と違うて強腰である。今迄の外交ならへこたれてゐるに違ひない。
是は沢山の日本の神様が後押しをしてゐるからであります。ジエネバ曾議では又十三対一で一本立ちにならねばならぬというて、向ふの言ふ通りになれば日本は再起出来なくなるので、この際は連盟を脱退してもさうしてもやりぬかねばならぬのであります。さうすれば、どうしても世界対日本となり、どうしても日本魂を発揮せねばならぬ時になつてゐるのでありますから、吾々は天地の大元神たる国常立尊の御守護と陛下の御稜威にすがつて若き日本の発展を計らねばならぬのであります。大本人は平常士農工商あらゆる方面の発展を祈つてゐるのでありますが、今度のリツトン報告書に関する交渉は国の為重大事であって、特に国威顕彰を祈り、萬一の揚合は国民皆兵の本義に則り国の為に起たねばならぬのであります。さういふ考へを以て御進展あらむことを願ひます。
(昭和七 一一 二七 於北海別院 同七 一二・二五号 真如の光誌)