文献名1出口王仁三郎全集 第5巻 言霊解・其他
文献名2【随筆・其他】よみ(新仮名遣い)
文献名3神霊の活動期よみ(新仮名遣い)
著者月の家
概要
備考2023/10/07校正。
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データ最終更新日2023-10-07 19:49:06
ページ624
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本文
法衣に隠れて淫事を恣にし、婆媽の財布をねらふ蛸坊主あり。霊力を応用して、正直者や愚者や迷妄家や、所謂現代人士をだまかして懐中を温めるデモ霊感者あり。○○の力を悪用して民衆を掣紂し、軍刀を揮つて暴力を恣にする国潰士あり。金力を乱用して小資本家を虐げ、己れのみ巨利を貪り,政権を利用して利権を獲得し、不時の災害を付け込みて暴利を漁る奸商あり。懺悔を喰ひ物にする雪隠博士あり。只下のみを見て流汗淋漓、土を掘る百姓こそ気の毒なれ。大きな面を曝して居る連中は懐手、握り睾丸で、美衣美食を為す。アア現代、何たる不純ぞ、何たる不合理ぞ。正義なく人道ある無し。アア誰か人間として此の現状を歎ぜざるものあらむや。然れど世は神霊の活動期に入りたり。此の邪道、この横着ものの内面を暴露せずして止まむや。天地の枢機運転して、道将に明かならむとす。世は惟神の大道、真正の人道に復りて、宇宙は光明に輝かむとす。嗚呼神国の臣民、勇奮興起の時は到れり。
(昭和三・八・一二 東北日記 二の巻)