文献名1出口王仁三郎全集 第7巻 歌集
文献名2巻下よみ(新仮名遣い)
文献名3一二三道歌(三)よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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本文
一つ 称辞
霊交活力体因出燃地成弥凝足諸血夜出と称へよ天地
二つ 神風
吹きおろす伊勢の神風つよくして仇しをしへの船くつがへる
三つ 生神
簑笠を着けて国国まはりつつ霊魂しらべし神ぞたふとき
四つ 信神
善きにつけ悪きにつけて嬉しきは神にまかせし心なりけり
五つ 勤倹者
家おこす人の行為をうかがへば紙一枚もおろそかにせず
六つ 美味
麦飯も業いそしみて食ふときはこの上もなく美味きものなる
七つ 神詣
夏冬の暑さ寒さもあたらじと国びといのる年のはじめを
八つ 奉斎
八平手の音も気高く聞ゆなりまことのひとの斎くなるらむ
九つ 知足
米の飯喰へば麦飯まづくなり稗を喰へばうまき麦飯
十 施与
富むとても貧しきときを忘れずに乏しき人を見ればほどこせ
十一 大本部
何鹿の郡綾部の本宮に神の出口の道ひらけたり
十二 仏信者
賑はしき神の美国に生れ来てさびしくくらす仏たぶれよ
十三 神言
幸魂まもらせたまへ奇魂さらはへたまへといのる神言
十四 虚言
十字架にかかりて世人救ふとは人をまどはすあはれ虚言
十五 養蚕
蚕の虫はどうなることか知らねどもまゆ楽しみに真桑扱くなり
十六 意見
老人の意見に異はなきものを明治生れとさげすむ青年
十七 仏意
白浪の消えてあとなき人の身とおもふは仏ごころなりける
十八 神山
花の春嵐の山を見るよりも富士の神山のすがたながめむ
十九 神護
暗きあかき遠きちかきのへだてなく守らせたまふ直日の大神
二十 迷魂
西行くと教へられたる人魂の行きもつかれて海の魔となる