王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3趣味よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p103-109
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-10-30 22:00:37
ページ58 目次メモ
OBC B121808c29
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数729
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文 ─二十二三歳の頃─

わが父の里なる川辺の船岡に叔父をたづねて神教を聞く
わが叔父の佐野清六は妙霊教会布教師として教会所持てり
帰るさは大堰の川を舟に乗り宇津根の浜に上陸なしたり
何よりも楽しかりしは舟に乗り大堰の川を下るわかき日
    ○
千代川の今津の里に病む伯母を三日目毎に訪ね行きたる
伯母の家に到れば何時も稲荷下し病気平癒の祈祷なしをり
稲荷下し祈祷も効なくわが伯母は遂に黄泉に入りしかなしさ
伯母も叔父も一子なくして失せければその霊魂を吾が家に祀る
    ○
反古紙の裏にをりをり絵をかきて不粋の父にどなられにけり
絵をかいて何益になるか極道奴と父はとがつた声でたしなむ
飯よりもすきな絵なれどたらちねの父の言葉にしばしためらふ
父の眼をぬすみて土に木片もて色色の絵をかきて楽しむ
本を読むいとまがあれば百姓をはげめと何時も父は宣りけり
絵をかいて貧乏世帯がもてるかと小言のみいふ恨めしき父
読書して親の雪隠に糞たれぬ様になつてはならぬといふ父
絵をかくな本を読むなと日日に父と母とはわれに迫れり
世の中の大勢知らぬ百姓の父母にこまりし若き日のわれ
肝腎の勉強すべき若き日を車力と百姓にすごしたるわれ
浄瑠璃をかたれば父は義太夫で生活たたぬとまたもいましむ
楽しみは残らず父におさへられ友とかくれて角力のみとる
わが父も若かりし日は都島と名告りをあげて角力とりたり
わが家は祖父の代まで三四代角力の行司をなしたりと聞く
屋根裏に行司の団扇三四本くすぼりたるがさしてありけり
行司団扇そつととり出し辻角力に使つてまたも父にどならる
真黒の行司の団扇を川水にひたして洗へばもろくもつぶれぬ
つぶれたる団扇に紙はり黒くぬりてそつと屋根裏にさしおきにけり
幸ひに父さとらねどびくびくと屋根裏眺めてしばし苦しみぬ
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki