文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3搾乳よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p133-136
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データ最終更新日2023-10-31 08:46:14
ページ74
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本文
─二十三四歳の頃─
われ二十三歳の夏田植すまし修学のため園部に出でゆく
吾が従兄弟獣医井上直吉のもとにいたりて獣医学まなべり
獣医学研究のかたはら牧場に牛乳しぼりていそしみにけり
数頭の牛の手いれとくさかりと搾乳配達寸閑もなし
寸閑を得し時医学を学べどもあまりくたぶれ頭にはいらず
○
獣医学研究を兼ね敷島の歌まなびせし惟平翁に
南陽寺境内安養亭に宿し炊事一切まかなひにけり
和歌の道搾乳のすべ飯をたく方法などをはじめて知りぬ
園部町藤坂薬店にいとまあれば通ひて薬学研究をなせり
藤坂の家に行くとて井上にいつも小言をいはれとほせり
薬の名さへも読めない獣医師にあきたらなくて薬屋に学ぶ
産科学生殖生理の研究は趣味深かりき若きわれには
牛乳を野犬に与へて連れ帰り撲殺なして解剖を学ぶ
猫鼠犬など解剖学のため見付け次第に殺して解きぬ
獣医学研究なして自ら殺伐気分ただよひしわれ
獣医学研究よして国学を研究せよと惟平翁宣らせり