文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3米搗よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p142-145
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データ最終更新日2023-10-31 17:04:17
ページ78
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本文
─二十三四歳の頃─
旱魃の稲田に水をそそがむと昼夜わかたず注水をなす
稲の田は白くかわきて土地亀裂萎びし稲葉見る目もさびし
○
用水井掘らむと水筋かんがへて深夜に地下の水脈さぐりぬ
地の中の流るる水の脈さぐることに妙得しわれとなりけり
村人に頼まれ地中の水脈を探りて井掘ればあやまたざりけり
用水井掘る村人はかならずやわが指揮待ちて水筋にあたる
○
百姓の夜業に毎晩米を搗く脚のだるさにくるしみなやむ
どうかして楽に米の搗ける機械発明せむと日夜焦慮す
後前に唐臼を据ゑ杵つけて米搗き見れど結果良くなし
米搗の機械の発明失敗し父にしかられ村びとにわらはる
米搗の機械の失敗したるより米屋と綽名付けられにける
このほかに二三の農具の発明を考案したれどいづれも失敗
冬されば雪積む小柴かきわけて小柴を刈りぬ百姓われは
春の日は芝草を刈り車曳き貧乏生活平気に暮れ行く
秋来れば松山に入り落松葉篭に充たして農を楽しむ
夏の日は仕事の暇に溝川に小魚をあさりて楽しみしわれ