文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3開業よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p207-210
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データ最終更新日2023-11-03 17:22:20
ページ120
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本文
─二十五歳の頃─
ラムネをば製造販売せむとして園水社なる会社をおこせり
酒石酸単舎利別や硫酸やその他の薬でラムネをつくる
薬学を研究の結果飲料水ラムネ製造の技術をさとりぬ
硫酸を単舎利別とまちがへてぐつと呑みほし喉を焼きたる
すぐさまに単舎利別をがぶがぶと呑みて硫酸の害をまぬがる
単舎利を沢山のみて喉かわき水二三升をたちまちに呑む
そのために少しく喉と舌あれて六十の今に声かすむなり
ひと夏はラムネ製造販売にくれて大なる欠損をなす
算盤のうへでは利益ありながら呑みたふされて約り損失
働いて損をするよなラムネなら売らぬがましと機械まで売る
二百円出した機械を見たふされ三十五円で人に売りたり
○
霧の庄の上仲儀太郎氏と相ともにあらたに牧場建築を為す
また別に穴太で上田正定氏村上氏等と牧場をひらけり
このときは明治二十九年の一月一日の開業なりける
霧の庄の牧場開始も同じ日にあたりて五里の道をはせゆく
一ときに二つの牧舎はつとまらず上仲一人にまかせおきたり
雨の夕ベ雪の朝もいとひなく乳をしぼりて近村に売る