王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3養子よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p261-265
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-11-05 15:05:06
ページ139 目次メモ
OBC B121808c63
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数599
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文       ─二十五六歳の頃─

失恋の身にも世間はひろきもの春のひかりはさしそめにけり
白梅の月にかをれる夜なりしよ思はぬ人と木蔭にたたずむ
ぽつかりと月に浮き出し白い顔わが目に花のごとくうつれる
心臓の皷動はげしくをさまらず面ほてりつつしばし黙しぬ
ただ二人黙したたずむ足もとにどろ足の犬きたりとびつく
飛びつきし犬に彼女はおどろきてあつと叫びて抱きつきたり
鼻先にぷんとにほひて体臭の忘らえがたき身とはなりぬる
如何にしてまたあはむかと彼女いふ吾は牛乳買へとすすめし
二三日たちて彼女の母親は牛乳くばれと註文なしかへる
思ふ図にはまりしよなとよろこびて朝夕二回牛乳くばりゆく
彼の女病床にありて牛乳を飲みそつと吾が顔ぬすみ見て居り
牛乳をつぐ鑵持つわが手ふるひつつ出もせぬ咳にまぎらせにけり
足すでに門を出づれどわがひとみ彼女の床にしみつきて居り
     ○
吾が胸の高鳴りおさへ父母に顔ほてらしてうちあけにけり
吾が父は頭を縦にふりながら早くもらヘといひつつほほ笑む
仲人をたのみて彼女の両親に結婚談を持ちこませたり
只一人の娘なりせばやられない養子にならばと彼女の親いふ
わが父は長男なれば養子にはまたやれないと頑張りてをり
わが恋は危機一髪の間にあり五臓六腑の血はわきかへる
牛乳をくばりたる朝玉章をそつと彼女のたもとに投げ込む
若者の心をくまぬわが父その無情さをうらみてもみし
何故にわが真心の通はぬかと出雲の神まで恨みてみしかな
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー/0/
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki