王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3寝巻よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p332-336
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-11-06 18:07:28
ページ172 目次メモ
OBC B121808c77
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数596
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文       ─二十六七歳の頃─

ねぼけたる顔をかくして尻からげ一目散に牧場にかへる
牧場にかへりて見れば村上氏はや搾乳を終りてありけり
喜楽さんまた昨晩もお楽しみなどとからかふ村上老人
遅刻してすまぬといへば村上氏毎度の事よと声あげて笑ふ
村上氏曽我部へわれは稗田野へ法被装束牛乳くばりゆく
     ○
稗田野の歌舞の師匠の家に入り牛乳くさらして顧客におこらる
その夜は歌舞の師匠の家にとまり寝巻の袖に尿かけらる
歳はまだ十五の歌舞の師匠さんに尿かけられ憎しと思はず
火の如く顔あからめて歌舞の師匠部屋の小隅にうつむきてをり
小便にぬれし寝巻を帰り路の小川にそつと投げ捨てにけり
朝の牛乳をしぼりてまたも稗田野に配達してゆく顔を見にゆく
吾が捨てし寝巻の袖に二十円入れたることを思ひ出したり
二十円の金思ひ出しおどろきて捨てし小川に衣さがしゆく
幾度も川の上下さまよひて探せどさがせどあとかたもなし
天川の部落の小さき家の軒にわが捨てし衣ほしてありけり
衣ほせし家をたづねて袂より色の変りし紙幣ひき出しぬ
この着物あなたのなれば返しますとその家の主おとなしく言ふ
金あれば着物なんかはいりませぬと吾おとなしくおいて帰りぬ
春の日の花にたはむる蝶のごと父なき吾はむなしく日を消す
牛乳を近き村村に配りながらうら若き日を希望に暮れつつ
大なる希望はあれど貧しければ事業励みて身を固めむと思ふ
若き女に吾は心を奪はれず希望にいきて時にたはむる
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー/0/
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki