文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3序よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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OBC B123900c0001
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満州事変の勃発以来、覚醒した我が同胞の間に皇道宣揚の声がやうやく高まって来たのは、まことに喜ぶべきことである。
私が神典研鑽の曙光を見出し惟神の道を究めむと思ひ立ったのは、明治二十七、八年の頃であった。この時分には、古典の研鑽者といへば、一部の古い意味の学者が多少命脈を継いではゐたが、一般世人は一人としてかやうな古い、利益に遠い、世間に疎い学問に耳を傾ける者は無かった。然るに私の研究が進めば進む程、世の中は益々神典の研究を必要ならしめ、終ひに世界を惟神の道に復帰せしめむとする熱情が勃然として私の心に起つて来た。その後、大本開祖出口直子刀自と協力して、惟神の道宣揚のために三十有八年活動を続けて今日に及んだ。そして一時は世の嘲笑、非難、誤解、迫害の中に立ったこともあったが、いよいよ天の時節は到来した。今や皇国は断然物質万能主義、欧米追随主義の迷夢より醒めて惟神の道に復り、皇国本来の大使命に邁進しなければならぬのである。
本書はかつて人類愛善新聞紙上に発表された私の論説を収録したものであるが、現下の非常時に際し本書があらゆる方面に読まれむことを希望するものである。
昭和十年十一月
出口王仁三郎