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文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3信教の自由よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考月鏡所収「意志想念の儘なる天地」と同じ
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ100 目次メモ
OBC B123900c031
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本文  人間は天から降つたのか、それとも土から生れたのか。天から降つたものなら、必ず天国へ昇り帰る筈だ。地から生れたものなら、再び地底に堕ちて行くだらう。生れない先と死んだ後は、最早人間ではない。人間を論ずるならば人生で沢山だ、死なむが為に生れたものは死んだがよい。寂滅為楽の宗門の好きな人間なら誰にも遠慮は要らぬ。ドシドシ寂滅して楽と為すがよい。アダム、イヴを人間の祖先と信じ、祖先の罪を引つ被ることの好きな人間は、自分を罪の子として、何処までも謝罪し、一生罪人で暮し、十字架を負うたがよい。
 神の分身分霊と信じ、神の子神の宮と自分を信ずるものは、何処までも永遠無窮の生命を保ち、天国に復活して、第二の自分の世界に華やかに活動するがよい。人間はどうせ裸体で生れて裸体で天国に復活するのだ。その間の人間の行路は中々面白いものだ、そこに人生の真価があるのだ。
 永遠に生きむとするには第一に信仰の力が要る。その力は神に依れる力が最も強く、その言霊は大きくなくてはならぬ。人生に宗教のあるのは凡ての樹草に花のあるやうなものだ。花が咲いてそして立派な実がみのるのである。何れにしても信教は自由だ。意志想念のままになる天地だ。天国に堕つるも昇るも、地獄に楽しむも苦しむも、自ら罪人となつて歓ぶも泣くも、意志の自由だ。人間は各自勝手に宗教を選択するがよい、それがいはゆる信教の自由といふものかも知れぬ。
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