文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3皇道の本義よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考「神霊界」大正八年四月一五日号所収「皇道我観(二)皇道の本義」の抜萃
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データ最終更新日2017-11-24 23:03:58
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本文
皇道の本義は畏くも万世一系の皇統を継承し給ひて日本神国に君臨し、地球上における主、師、親の三徳を具備し給ふ天津日継天皇が天下を安国と平けく知食し給ひ、乾霊授国の御本旨を達し給ふ御経綸の神法神則を皇道と称ヘ奉るなり。
我が臣民たるものはただただ皇道の大精神、大本元を会得し、以て上御一人の御天職を忝なみ、神国臣民たるの本分を尽し、神と皇上との洪恩に報い、天津誠の神教を遵奉し、麻柱の大道を守り、忠良の臣民と成るの心掛けを片時も忘却すべからざるなり。要するに皇道とは、畏くも天津日継天皇が天下を治め給ふ御政道の意義なり。
謹んで皇道の根本、皇祖の御遺訓、皇典古事記の内容を按ずるに、古事記上巻、
『是を以て白したまふ随に、日子番能邇々芸命に詔科せて此の豊葦原水穂国(全地球の総称)は汝知さむ国なりと言依し賜ふ。故命の随に天降りますべしと詔りたまひき。爾に日子番能邇々芸命、天降りまさむとする時に、天の八衢に居りて、上は高天原を光し下は葦原中津国を光す神是に有り。故爾に天照大御神、高木の神の命以ちて、天之宇受売神に詔りたまはく、汝は手弱女なれども伊向ふ神と面勝神なり。故専ら汝往きて問はむは、吾が御子の天降りまさむとする道を、誰ぞ如此て居ると問へと詔りたまひき。故問はせ賜ふ時に答へ白さく、僕は国つ神、名は猿田毘古神なり。出で居る所以は天津神の御子天降りますと聞きつる故に、御前に仕へ奉らむとして参向へ侍るぞと白したまひき。爾に天之児屋命、布刀玉命、天宇受売命、伊斯許理度売命、玉祖命、併せて五伴緒を支り加へて、天降りまさしめたまひき』
以上古事記の御遺訓は、万世一系の天津日継天皇が、世界万国を平けく安らけく知召させ給ふ、天理(教育)人道(政治)の要義、即ち皇道の大本源を示し給へる神勅にして、幽遠微妙の神理あり。普通文章的の解釈にては容易にその内容の本義を窺知すること難く、ひとへに我が皇国に幸はひ助け、天照り生ける、言霊の真解に依らざるべらざる神文なり。