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文献名１惟神の道
文献名２よみ（新仮名遣い）
文献名３神剣の発動よみ（新仮名遣い）
著者出口王仁三郎
概要
備考霊界物語第一〇巻第三〇章「言霊解四」の後半部とほぼ同じ
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ135 目次メモ
OBC B123900c043
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本文 　　政治宗教教育芸術おしなべて　今は地獄の風景となる
　現代は世界の隅々まで面白からぬ思想が勃興し、人心日に日に悪化し、暴動や爆弾騒ぎが相次いで起り、天下は実に乱麻の如き状態である。かかる醜穢の国と成り果てたる以上は、どうしても御禊祓の大々的御神業が開始されなくては、到底人間の智力、学力、武力などで治めると云ふことは不可能である。即ち絶対無限の金剛力を具有し玉ふ神剣の発動、即ち神界の大祓行事により、日本国体の崇高至厳を根本的に顕彰して、地上天国を招来すべき時機に立ち至ったのである。
　現代人の多くは、天災地妖の如きは人間の左右し得るものでないと信じてゐるが、その実、天災地妖と人事とは極めて密接の関係があるのである。故に国家治平の時は天上地上ともに平穏無事であって、上下万民が鼓腹撃壤の怡楽を享くるのが天理である。地上二十億の蒼生は、ことごとく御皇祖の御実体なる大地に蕃殖するもので、万物の霊長とまで称へられ、地上を経営すべき天職をうけ得て成長するのである。しかるにその天職をも知らず、法則をも究めずして、日夜横暴無法なる醜行為を続けつつあるは、実に禽獣と何ら撰ぶ所が無いのである。
　そもそも宇宙が天之御中主神の御精霊体なる以上は、地上の生民らが横暴無法の行動を為せば霊界もまた乱れざるを得ない次第である。要するに天災地妖の原因結果は、いはゆる天に唾して自己の顔面に被るのと同一である。人間を始め動物や植物が、天賦の生命を保つ能はずして夭死し或ひは病災病毒のために変死し枯朽する、その根本の原因は天則に違反し矛盾せる国家経綸の結果である。現時の如く天下挙つて人生の天職を忘却し、天賦の衣食を争奪するが為に汲々たるが如きは、実に矛盾背理の極みである。
　云ふまでもなく、日本は世界を道義的に統一すべき神明の国であつて、決して外国の経綸の如く、征服とか占領とかの無法横暴を為す事は許されぬ神国である。日本は皇典古事記の御遺訓に由り奉りて、国政の大革新を断行し、以て皇道宣揚の基礎を確立し、皇祖天照大神の御神勅を仰ぎ、世界経綸の発展に全力を尽さねばならぬ事は、国祖国常立尊の終始一貫せる御神示である。
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