文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3皇国の天職よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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備考出典不明
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ページ146
目次メモ
OBC B123900c047
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本文
畏くも明治天皇は今より四十年以前において教育の根本に関する大勅語を国民に降下あらせ給ひ、
「斯ノ道ハ実ニ我か皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ、子孫臣民ノ倶ニ遵守スへキ所、之ヲ古今ニ通シテ謬ラス、之ヲ中外ニ施シテ悖ラス、朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ」
と詔らせ給へり。
ああ日本国臣民にして誰かこの大勅語の御本旨を奉戴して、以て御国体の精華を発揮し奉り、天壌無窮の皇運を扶翼し奉り、以て祖先の遺風を顕彰したる、誰か陛下の忠良なる臣民の資格を有するものあるか。
九千万の同胞上下を問はず、滔々として世界の濁流に游泳して私産を作り、虚栄を貪るに敢へて手段の善悪を問はず、偽善詐欺不倫行為が根本的に天賦の徳器を破壊するも毫も怪しまざるの現状なり。殊に日本の学者にして、神聖なる祖宗の御遺訓皇典古事記は天武天皇の御勅語にして「斯乃邦家之経緯王化之鴻基焉」と記し給へる御神慮も知らず、あたかも西洋印度等の神話と同一視し、布演教導する洋学に心酔累惑せる迂愚学者の輩出するに至れり。彼らは御国体の蝕虫、教育界の蠧魚たるなり。
ああ現代はこれ弊政の窮極なり。無道の政治、無明の教育を以て、いづくんぞ能く御国体の精華を発し奉る事を得むや。ああ神聖なる皇祖の御遺訓、大日本皇道を奉体せざる輩、いづくんぞ皇憲を運用し奉るの資格これあらむや。
神武天皇詔曰く、
「是の時、運は鴻荒に屬ひ、時は草昧に鍾れり。故れ蒙くして以て正しきを養ひ、此の西偏を治らす」
ああ畏くも崇神天皇が和光同塵、以て世界統治の神策を建て給ひて以来二千有余年、蒙以て正を養ひ給ひしが故に、御歴代の天皇が天歩艱難を凌ぎ忍び給ひけること誠に畏き極みにこそ。
皇運発展の時代は、畏くも今上陛下の御代において、万世一系の御天職を発揮し給ふによりて実現さるべき事は炳乎たる事実なり。しかのみならず天運循環の神律は、日本国に幸ひ助け天照り玉ふ言霊の復活と、国祖の神聖なる垂訓によりて皇道を顕彰し給ひ、以て現代の無道無明を照らし給ふべし。神聖なる天津日嗣天皇の御稜威は八荒に照輝し給ひ、荘厳なる国祖国常立尊の神威は暗黒界を照明して天下に皇道を実現せられ、以て世の経綸を革正し、ここに神聖なる済世救民の御天職と、永遠の平和を保全し玉ふは明瞭なり。偉なるかな日本皇国の天職や。