文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3マツリゴトの言霊解よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考出典不明
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データ最終更新日2021-04-11 18:05:34
ページ180
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本文
天上の厳正なる御政治を、地上に移させ給ひし神聖の国土は、豊葦原の水穂中津国なる我が日本国であります。天上においては、君、大臣、小臣、民の四階級歴然として区別され、各自霊性の位に応じて完全無欠の神政が、永遠に樹立されてゐるのであります。その天上の神聖なる政治を地上に移して、天上と地上とを真釣(まつり)合せて、神政を布き施し玉ふは、我が 天津日嗣天皇の惟神に定まれる御天職であって、決して臣民の夢にだも、窺ひ奉るべき事柄ではないのであります。
中世、平将門や弓削道鏡の輩が畏くも天位を窺ひ奉った事があってもたちまち天譴降下、滅亡したのも皇国天位の尊厳無比にして、神聖犯すべからざる証拠であります。
このマツリゴトを言霊の妙用により略解しますと、
マ==一の位に当るなり、一がこの世に出たるなり、全く備はるなり。
ツ==強く続くなり、大造化の極力なり、霊々神々赫々なり、大金剛力なり。
リ==法の力なり、億兆の極まりなり、定まり極まるなり、貫き極まるなり。
ゴ==父母の精神なり、極精体の脳髄なり、中に固まるなり。
ト==みな治まるなり、行き届くなり、能く産み出すなり、一切を能く結び定むるなり。
更にこの一部を略解しますと、
一の位とは、一は日なり、火なり、父なり、天なり、霊なり、上御一人なり、即ち政治は一天万乗の天立君主が一天、一地、一君の神政を司り玉ふべき言霊である。万世一系、天壌無窮に天下を統一し光華明彩八紘に光被し玉ふ、主、師、親の大徳を具有し玉ふ 天皇の御位に坐すと云ふ言霊であります。
大造化の極力なりとは、宇宙の全象を保ちて、日月と共に無窮に天地を経綸し、司宰し玉ふ天立君主の絶対無限の権能であります。
法の力なりとは、宇宙の権威、神界の大法にして、人民の相集まり相議りて作製したる、現今行はるる如き不完全なる法律の力に非ず、すべて政治は天上より出づるものなれば、人為の法律の力にては真の太平を来す事は出来ぬのである。惟神の憲法の力でなければ、人民の安寧を保持すると云ふことは不可能である。 皇祖皇宗の御遺訓に基づいた政治でなくば、如何なる完全な法律でも、体主霊従の人為の法の力ではいかぬのであります。
極精体の脳髄なりとは、一身上に取りては、臍下丹田を高天原と称し、脳髄を政所といふ。天照大神の神勅を奉じて、祭政一致の治平を進め玉ふは、国の頭脳に坐します 天津日嗣天皇の御天職であります。
一切を能く結び定むるなりとは、宗教、教育、実業、芸術、その他一切のものを結合して進展せしむるは、神国政治の根本義にして、日本国が世界各国に対し、統治の大権を天賦的に具有し、これを実行するてふ言霊であります。
以上のまつりごと五言霊の活用を拝し奉れば、世界の治平は、どうしても神選の地上唯一の君主政治でなければ、真の平和と万民の幸福とを招来することは、絶対に不可能なることが明かであります。かの共和政治や合衆制度や専制政治等の到底ものに成らぬ事は当然の事であります。