文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3皇道経済の確立よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考出典不明。ただし後半の歌は「人類愛善新聞」昭和九年八月中・下旬・九月上旬号に連載された「皇道経済我観」に同様の歌がある
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本文
世界には国を為すものが数多あって、その政治的状態にも種々の区別がある。これは水土自然の致す所であって、人類の如何ともすべからざるものである。しかしてこれらの国々には、皇道国あり、帝道国あり、王道国あり、また覇道国あり、共和国等々に分別されてゐる。中にも我が皇国日本は皇道国であって、天祖天神の肇め給ひし神聖なる神国である。
この至尊至貴なる皇国日本の真の使命が了解された時は、日本は世界の主権国となり、地上一切を平安に、幸福に、永遠に治むる事は易々たる業である。
この世界は天立の君主たる天津日嗣天皇の食し召す国であって天皇は三種の神器たる、主師親の三大徳を惟神に具有し給ふが故に、地上の世界を、精神的にも政治的にも、経済的にも救助し給ふ御天職を保有し給ふのである。故に我が神国日本が、真に皇道の大精神に大悟徹底する時は、一切の苦難も不景気も払ひ清めて、至治太平の祥代を来たすことが出来るのである。
吾人は三十七年の長きに亘りて皇道政治や皇道経済の神聖無比にして、寸毫の違背なき事由を詳説しつつ、国家の為に尽しつつあるのである。
皇道が真に天下に行はるるに到らば、僅々二十億や三十億の歳出に煩悶したり、富士山を潰して太平洋を埋めるやうな方法を用ゐずとも、上下一致、貧富共栄共存の神政に浴する事が易々として出来る事を確信するのである。
○
経済は極度に乱れ国民の思想の安定なき世はさびしき
経済の根本革正なさざれば地上の国は亡びゆくべし
宗教を知らざる者は宗教家よ経済知らぬは経済学者よ
経済の真意を知らぬ為政家の上に立つ世は浮ぶ瀬もなし
会計と経済学とを混同し不景気風になやむ政治家
金銀為本の国家経済を根底より立直すべき時とはなれり
我が国の経済根本革正は土地為本より良法はなし
皇国の政治経済思想問題新たに打開すべき時なり
日本には只一人の経済学者現はれずして行き詰りたり
合法的に政治経済を改むる神策知らぬ学者のみなり
財政を根本的に立直す道は日本を措きて他になし
皇道の本義に徹底する時は経済などに艱まざる国よ
経済を根本的に立直す本義を知らぬ国人憐れ
皇道の本義を知らぬその為に経済などに苦しむ日本よ
国々の経済界を掻き乱し猶太の邪神は微笑みつつ
国といふ国は悉くマツソンの経済戦に艱まされ居り