文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3皇国民に激すよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考出典不明
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データ最終更新日----
ページ267
目次メモ
OBC B123900c082
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吾々がこの夏以来東奔西走し、或ひは会員を激励して全国津々浦々に与論を喚起して来た海軍軍備制限条約の廃棄通告を断行することになった事は誠に慶賀に堪へない次第である。該条約の如きは単に海軍のみの問題ではなく実に皇国国威の問題であり、大日本皇国の天賦の使命を阻止された重大問題である。しかしてこれを廃棄する事はいよいよ皇国が東洋の平和を確保しあまねく人類の福祉に貢献する国是に向って第一歩を歩み出したものであり、皇国の大御稜威を世界に光被せしむる第一声であるのだ。だがこれからが問題で、こうした第一歩を踏み出した以上は、天祖の神勅を奉戴して、段々乎として天地の正義に立脚し全人類の平和に貢献せねばならない。或ひは覇道の国々は皇国を孤立に陥れむとするかも知れないし、或ひは色々の脅喝的態度に出づるかも知れない。しかしさうした事によっていささかも使命直行の足どりを紊してはならない。国民は挙国一致、一糸も紊れず堂々と正義に立って進むべきに進まねばならぬ、国威を伸張すべき秋である。前途を慮って重大なる覚悟をすると共に非常なる緊張を要する次第で、吾々はいよいよ皇道外交確立の前提として、また皇道精神発揚の秋来れりとして、天下に雄叫びを続け、以て皇国にいささか貢献せむことをこの時この際深く覚悟するものである。