文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3汚穢物を取除けよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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備考出典不明
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ページ271
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OBC B123900c084
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既成政党の力では最早今日の行き詰りを徹底的に打開する事は困難であり、かつ無理である事は何人もうなづくところであらう。国家が一団となつて全能力を発揮し得る強力なる政治でなくては駄目である。強力なる国家の生れるには国民社会観の一変による正しき日本観の徹底である。新しき時代に適応したる皇道精神は国民の国体の再認識によらねばならぬ。この目的を達成せむとするには、どうしても国家の汚穢物を取り除かなくてはならぬ。これ余が昭和神聖会を創立して天下に獅子吼する所以である。要するに皇道政治、皇道経済の実施によって一般社会の汚穢物を取り除き、これを浄化し、神聖化するにある。余が皇道経済、皇道政治を主唱する所以は実にここにあるのである。
元来皇道経済といふのは皇国本来の経済であって何も六ケ敷いものではない。一言にして云へば、今日行はれてゐる金銀為本の経済を御稜威為本の経済に改むればよいのである。しかして現在の日本を徹底的に建直すのに約一千億円の金が要ると思ふが、これは皇道経済によれば直ちに解決することであって、これによって、強大なる国防の充実と、農民や商工業者その他すべての苦しんでゐる人たちを救ふことが出来るのである。これはやり方一つ、政治機構一つで今日からでも着手することが出来るのである。
皇道は天下一家即ち大家族制実現の大精神である。この大精神を世界に拡充し成就し、一切に恵みの雨を降らして大和楽の地上天国を建設すべきものである。これが皇国日本の大使命であると共に日本国民の天賦的使命でなくてはならないのである。しかしてこの大使命を遂行するには、どうしても皇道政治、皇道経済の実施にまたねばならぬのである。
然るに今日の為政階級の人たちはこの一大使命を少しも意識しないが故に、神聖なる皇国を滅亡に導かむとするのである。青年も起て、婦女子も老人も一斉に立ち上れ。しかして神聖皇道運動の趣旨を了得し、国家百年の為に活動し、神聖無比なる祖国日本をして、本然の姿に立ち帰らしめねばならぬ焦眉の時期たる事を忘れてはならぬのである。