文献名1百千鳥
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3春の産声よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 18:51:00
ページ19
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OBC B129900c05
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本文
本宮のわが家の軒に帰りみれば赤子の泣声高くきこゆる
児の声をきくより吾は家の外にひとまず心落ちつきにけり
わが家の表戸あけてくぐり入れば赤児の泣声ますます高し
産褥にすみ子はありて嬉しげに伊勢音頭など唄ひゐたりき
女子誕生
生れし子は男か女か何れぞと問へぱすみ子はわれてゐるといふ
御開祖はいそいそそばに寄り給ひここは女の世継とのらせり
ともかくも心安んじ陰暦の正月二十九日をねむる
新暦の三月七日旧暦の正月二十八日の誕生
出産のとどけに朝野と命名しいよいよわれの庶子となりけり
家の内俄かに春の心ちして神のみにはを賑はしくおもふ
初めての子の顔をみて父といふわれ大人らしき名を得たりけり
夫婦てふ者の間に子の生れ子はまた父母の名をうみにけり
陰欝な空気もはれて天津陽のかがやく庭に梅匂ふなり
梅は散り桜の匂ふ春の日をぬけ出しけり再び綾部を
一人の子生れたるためわが位置はますます強固となりし心地す