文献名1百千鳥
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3頑迷なる役員よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 18:51:00
ページ138
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本文
大本の役員信者ことごとく大望待ちして動くともせず
筆先さへ腹につめこめおくならば世が救へると迷信してをり
筆先は朝夕しきりに読みながら彼等はこけた箒もおこさず
水浴と筆先読みにうつつをばぬかして自らたかぶる役員
役員が役員なれば信者までぬれ手で粟の夢をみてをり
お山の大将
無学文盲世界の大勢しらずして時節のみ待つ枝蛙の群
宣伝の必要とけど役員は頑ばり動かず坐食するのみ
大本は三千世界の大本と山の大将ひとり威ばれり
迷信の空気の中に包まれて勇気を押へしのぶ苦しさ
若き身を徒費することの借しまれてわれは著述に日夜いそしむ
元教活躍
迷盲なる信者の中にただ一人西田元教ふるひたちたり
元教はひそかに綾部をたちいでて船井桑田に宣伝をなす
元教の行動怒り大本の役員しきりに妨害せむとす
妨害にたへかね西田は桑船両郡の宣伝事務を浅井にたくせり
浅井はな子
老齢の浅井はな子は雄々しくも山坂徒歩して宣伝につとむ
浅井はな子ときどき綾部に訪ひ来り大槻方にて相談をなす
大槻の家に夜半をしのびゆきて宣伝方針浅井にさづけし
吾もまた綾部をそつと抜けいでて再び園部へ出でて布教す
わがゆけば園部の信徒よろこびて一同附近の宣伝につとむ
交通は不便なれども道おもふ真心つよく宣伝をなす