文献名1百千鳥
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3弥仙山岩戸開きよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 18:51:00
ページ277
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本文
山山の桜は散りて山躑躅ところせきまで匂ふ初夏なり
初夏の風暖かく吹き出でて綾部の山野は緑に映えたり
弥仙山参拝せむと御開祖は信徒伴ひ登り給へり
旧四月八日を卜し吾もまた開祖に従ひ山登りせり
十二年目に在所わかりて役員の迎へに出口竹造帰りき
四百四十四日
三代直日生れたる日ゆ数ふれば四百四十四日目なりけり
四百四十四日目の今日を淤与岐なる弥仙の山に詣でたるかも
弥仙山開けし日より千四百四十余年に当る今日なり
竹造氏直日を背負ひて重たがり帰りて一週間余りを伏せり
信仰を落して暫しはなれたる四方澄子もお供に仕へ
塩見巡子四方澄子を始めとし平蔵竹村松原も従ふ
一行三十六人
がうがうと風をはらみて大槻の梢うなれり弥仙の神山
羊腸の径をあえぎあえぎつつ頂上の宮に登りつきたり
御開祖の天津祝詞の声につれ信徒一同神言を宣る
一行の数は三十六人なり信者てふものこの他になし
吾が家族親族信者のその数は三十六人とは淋しかりけり
数千人の信者ありしを大本の役員のこらず払ひのけたり
吾が言葉聞く者あれば悉く悪魔と言ひて排斥なすなり
迷信集団
三人さへあれば神業成就すと迷信してゐる四方竹村
世の本は三人でよい三人で結構結構とほざく馬鹿者
まだ信者多い神業の邪魔なりと竹村四方が排斥のみせり
信徒はよるに寄られず泣きながら遠くはなれて手を合せをり
極端な排他的なる行動に信徒立ちよるすべなかりけり
一人でも多く真道に救はむとする吾が道をさまたぐる彼等
今に見よ三千世界が返るぞと朝から晩まで寝言言ひをり
そのころの綾部の大本は狂人の集合なればせんすべもなし
皮肉
中村が雪隠に捨てし洋服を吾和知川にひそかに洗へり
二三日和知の川瀬におもり石のせて晒せば臭気は去りたり
洋服を干す処なく止むを得ず大槻鹿造方に持ち行く
日当りのよき大槻の庭の面に洋服干して乾かせにけり
乾きたる洋服全部を竹造氏に着せて歩かせぬ吾れ皮肉より
竹造氏は御開祖の長男なりければさすがの役員何ごとも言はず
洋服を着れば四ツ足外国人とそしる竹村も口あかぬをかしさ
屑土方の法被のみ着る竹造氏は意気揚揚ときて歩きたり