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文献名1百千鳥
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3置き手紙よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2024-10-31 18:51:00
ページ411 目次メモ
OBC B129900c69
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本文の文字数987
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本文 真夜中を逃げ出だしたる吾が後の古谷四方を思ひやられぬ
福島も膝を交へて善後策教祖にいひわけ立たぬと悔む
極道奴夜の真中にぬけ出してどこへうせたかと呶鳴る福島
お龍さまお前は知つてゐるだらう様子がおかしとなりじる役員
しらぬしらぬ寝てゐて何がわかるかと龍子はしきりに首をふりをり
   小田原評議
こんなこと其場に居らぬ吾なれば知らねど後に龍子に聞きたり
四方等は四方八方に手わけしてわが行先を求めしと聞く
四方『海潮は何でも昔の恋人が呼びに来たのに相違あるまい』
若き日の病がまたも再発し逃げよつたかと地団駄をふむ
大本に居りても困る居らいでもまた困るとてぶつぶつといふ
四方『二人まで子のある仲を逃げられて綾部へ帰るわが顔はなし』
古谷は驚きもせずホヽホヽと一物あれば笑ひゐたりし
古谷『極道の海潮たとへ帰らずともこの古谷が居るといきまく
 古谷のみたまの因縁しらぬ故お前さまらは心配するのだ
 海潮がいんでくれたらこれからはこの古谷の天下となるだろ
 面白いこれで私も楽しみが出来てお道はひろまるといふ』
大本の役員たちはどれもこれもじつとして居てひろまると思へり
大本は三千世界の大本ぢや人が自然によりくるとほざく
いろいろと小田原評議に時移し近郷近在さがしまはれり
   ねるづくし
寝どころをたたみて見れば一枚の書きものありしに驚きてをり
書きものを開いて見ればながながと案に相違の事記しあり
 山坂の旅につかれて足くねる
 腹痛起して横にねる
 しかも大道の真中で
 四方古谷首ひねる
 ここが痛いかと腰ひねる
 ねる間に海潮はどこへやら
 たづねるよしもなきね入り
 海潮の行衛をたづねる為めに
 お前は旧道たづね行けり
 こちらは新道たづねると
 須知の町の行き合ひで
 バツト出くわし一寸すねる
 おやまが道中ねるやうに
 ぼとぼと行けば坂道を
 足元弱くのぼりかねる
 ネルの首巻ネルパツチ
 空から雨がフランネル
 漸く八木に辿りつき
 神の祭りも相すみて
 役員連がえらさうに
 理窟をこねる首ひねる
 子の正刻になりければ
 どいつもこいつもよく寝入る
 をりこそよしと目の玉は
 ふとんのトンネルうがちつつ
 そつと表にかけ出して
 たづねるよしもなきとこへ
 暫くすがたをかくしけり
 後に残りし連中は
 頭をひねる首ひねる
 たづねるよしも泣き寝入り
 これが私のネルネルづくし
 十日経つたら帰るほどに
 たづねる事はならぬぞよ
 アハヽヽヽヽイヒヽヽヽ
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