文献名1大本の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第四章 一霊四魂と五情よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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OBC B130200c04
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一六、直霊
荒魂和奇みたま幸魂直霊の御魂真神のたまへる
勇と智と愛と親とは皇神のさづけたまひし御魂なりけり
天津神さづけたまひし四つの魂総べてをさむる直日の霊
暗きあかき遠き近きのへだてなく守らせたまふ直日の大神
もろもろの曲事けがれ罪とがを祓ひきよむる直霊の大神
知らずして犯せる罪を詔り直し聞き直します直日の大神
大直日神の守りのなかりせばこころの鬼は亡びざらまし
一七、荒魂
堪へしのび勤めはげみて勇ましくすすむは人の荒魂かも
あづさ弓引きてかへさぬ雄心は百の事業遂ぐるもとなり
ひと度の堪へしのびは千万のわざはひを去る力なりけり
何事も己に克つの力あらば八十の曲霊も如何でをかさむ
ここたくの罪やけがれも荒魂伊都の力にきよめられける
公のためにあらそふ人々は神の御眼より罪とはならじ
一八、和魂
ちはやふる神と人とにやはらぎて睦びまじはる和魂かも
和魂むつみ親しみ神の子のあらそひもなくすすむ神代かな
平和なる人の家庭はうつし世のまま天国のすがたなりけり
幸福は家内そろひて睦まじく暮すにまさるよろこびはなし
世の中のすべては区々の感情の争ひなりせば神にあれ人
一九、幸魂
幸魂めぐみの露は草の葉のかきは常磐にうるほひ坐せり
幸魂めぐみの露のふかくして草のかきはも栄えざるなし
一さいのものを大事にするといふ心は愛の本源なりけり
へだでなく人を慰めいつくしむ清き心は神にぞありける
隣人をあはれむ心を仁といふ愛は神なり善は徳なり
不具者をば愛撫せざれば神の子と生まれし人に非ずとこそ知れ
仁愛の徹底したる真人はみだりに路傍の花さへ踏まず
よしもなきことに生物殺すなよみな天地の身霊なりせば
牛馬も愛善に住む人の家に飼はるる時は暴れぬものなり
放たれし小鳥も籠にかへるなり主人の愛の強きがために
二〇、奇魂
奇魂智慧の光はむらきもの心の暗を照りあかすなり
奇魂智慧の鏡のあかければ来る世のことも写るなりけり
かむながら神に任せば先見の明智おのづから備はるものなり
千早ふる神より出でし智慧ならば闇路行くとも過つことなし
天地の神の御言をかしこみて正しき道をさとるべきなり
二一、省
皇神のさづけたまひし吾が魂に五情の清き戒律たまへり
天津神よさしたまひし真ごころも省みせずば曲霊となる
省みる心しあらばすさび来る八十の曲津もほろびゆくべし
身になやみ起こらば吾をかへりみよ神の心の奥のありかを
天津日の高くかがやき照るとても戸閉せし家は真暗がりなる
むらきもの心の岩戸ひらきなば天津日のごと魂かがやかむ
人の上さばくを知りて吾が身をば省みせざる人のおほかり
司には裁かれずとも罪あらば心の鬼はすぐさばくなり
かくすとも神の戒律は厳かに現はれ出づるも声におもてに
夢にだに忘るるなかれ大神のおきては実にも厳しきものを
たまちはふ神のめぐみも戒めもおのが身魂の持ち方による
二二、恥悔畏覚
勇ましく事は為すとも恥づること知らずば遂に争ひとなる
恥づること知らずば人と争ひて獣にちかき挙動なすなり
争ひは一日も早くをさめかし月日を経れば真実を失ふ
よし人に親しむとても悔いること知らずばつひに人に悪まる
あやまちを悔いる心しかたければ天の下には悪むものなし
人を愛でいつくしむとも天地に畏るるなくば道にさからふ
目に見えぬ神は畏れず目に見ゆる物のみ欲りする浮世なりけり
もの学び智慧を研くはよけれども覚しなくば狂ひこそすれ
二三、曲霊
神といへば皆かしこしと思ふらむ鬼をろちあり曲津霊もあり
心魂のくもりし人にもろもろの曲霊うつりて世人まどはす
けがれたる人の身魂をよろこびて集ひ来るなり曲津神ども
われこそは神の霊の宮居ぞと世人あざむく曲津霊の神
私欲のために力をつくす人は曲津の神のかがみとぞなる