文献名1大本の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第五章 義と正欲よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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OBC B130200c05
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二四、裁制断割
奇魂智の道のほどほどに世のもの事を義しくさばくも(裁)
おほきみの御政事もおだやかに制義しくすすむ御代かな(制)
ためらひの心うち捨て勇ましく思ひし善事とぐるは義し(断)
国人をさちはふために身をわすれ難みに殉ふこころは義し(割)
二五、名位寿富
名位寿富これぞ神賦の正欲ぞ働かざれば名も富もなし
名も位も寿も富もすめ神は人の所業によりてたまはむ
名も位も富も寿もちはやふる神のたまひし宝なりけり
かむながら真の道をさとりなば名位寿富はひとりそなはる
名位福たとへ世人に劣るともまことの道に富む人とならむ
垂乳根の親の名までも世にあげて身を立つるこそ子の務めなる
雲井なす高き位にのぼるとも下いつくしむ道をわすれな
たまきはる人の命はかぎりあれど一日もがもと祈る真心
微弱なる人の生命もこころして用ふる時は強きものなり
白銀も黄金も玉もかずならず身の健康にまさるものなき
身労は身健となり心労は心健を得るもとゐなりけり
たまきはる人のいのちは天地の神のまにまに保ちこそすれ
むつまじく家富みさかえ玉の緒のいのち長きは信仰の徳
子孫のいやつぎつぎに栄えかし天地日月のつづく限りを
二六、富と慈しみ
愛善の誠の徳にみつるならばたちまち富はあつまるものなり
誠心をつらぬく時は世の人のしたふ力に富みさかえゆく
今日の糧明日に喰ふは富めるなり貧しき人は今日に明日をくふ
奢らずに日々の生計をつつしめばこれに越したる収入はなし
足ることを知りて奢らぬ人の家はいや遠永に立ち栄えゆく
足ることを知りたる人は天地の神の仁慈をさとりたるなり
家おこす人の行為をうかがへば紙一枚もおろそかにせず
くさぐさの冗費を省き貧しきに苦しむ人をひそかに足らはす
富むとても貧しき時を忘れずに乏しき人を見ればほどこせ
望月の欠けたることのなき人は足らはむ人を慈しむべき
左手にて施しするを右の手に知らせざるこそ神にかなへる
二七、宝と徳
貯ふるよりは宝はほどほどに使ふが効力おほきものなり
貯へて世人のために用ゐざる黄金は瓦石となにかえらばむ
黄金を積みて心を悩むより天地のあひだに徳をつむべし
さび腐りほろぶ宝を積むよりもまことの徳を神国につめ
すめ神に受けし宝をおとさずに清くもちゐよ道の信徒
とこしへに朽ちぬたからは皇神の道に尽くせし誠なりけり
とこしへの霊の御宝よそにして朽つる宝をもとむる人かな
財宝をあつめて庫にをさむより身を修むるぞ宝なりけり
いかほどに智慧や宝を持つとても神を知らねば貧しき人なり
現世に学びし智慧は剥ぎとられ富は消えゆく元つ神国なり
ただ神の言葉によりて悟り得し智慧と富とは永久に栄えむ