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文献名1大本の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第一三章 神業と宣教よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ 目次メモ
OBC B130200c13
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本文    五四、この道
わが御祖開きたまひし大本の道こそ三世の宝なりけり
霊幸はふ神の御言をかしこみて世の大本の道を立てゆく
主の神の御旨かしこみ地の上に神国をたつる道はこの道
天国もまた霊国も地の上にいしずゑ築く神の道なり
千早ふる神代の教を生かさむとあさな夕なにわれはいそしむ
いそのかみ古きを捨てず新しきみのりも捨てずわれ世を開くも
かりごもの乱れ果てたる世をうれひまことを人にさとす大本
人の世のあらゆる艱苦をなめつくしはじめて悟る神の大道
むづかしき道とおもふな大本はすべての人のとほる大道
大神のまことの道は平らけく安らけくして進みよきかな
天国に昇るはやさし地の底に落つるは難き神の大道よ
あやまたじをかさじものと朝夕に心してゆけ神の大道を
疑はず心まよはずためらはず神の大道にとく進めかし
大本のまことの道を踏む人は闇のうき世も安くわたらむ
家門も高くひろけく栄え行く人は真道にかなふ神子なる
生みの子のいやつぎつぎに相伝へ神の大道を守りゆかなむ
   五五、神業奉仕
まことある神のまことの神柱をはや助に来よまことある人
露の身の命ささげてあめつちの神につかふる身こそ幸なれ
千早ふる神代ながらの神業に仕へて神の御子とならばや
命まで道にささぐる心あらば如何なることも叶はざらめや
身を捨てて道につくさば道もまた捨身の人を捨てず助くる
手や足をまめやかにして道のため大本ひらく人は神なり
大本の神の力と選まれて世につくしたるひとぞ幸なれ
むらきものこころ治めて道のために竭せば神の恩頼深し
いづこにも人のなすべき神業の開かれあるを人こそ知らめ
かすかなる道にかなひしよき業も積もりつもりて神業となる
一人ひとり同じ神業なしと聞くさればうらまじ人の役目を
くもりなきまでに身魂をみがかむと朝な夕なに神業いそしむ
終りまで忍びて神に仕ふるは愛善心の満つるがゆゑなり
道のため神国のために身の限り心のかぎり尽くすべき時
御恵みの深きにむくい足らねども身も魂も喜びささげむ
   五六、宣教(一)
八洲国嶋の八十嶋大本の教ひらかばあめつち安けし
天も地も清め澄まして惟神かみの教を布かむとぞ思ふ
霊幸はふ神の教を天地のあらむかぎりに伝へゆかまし
天が下世人ことごとみちびかむ神の立てたる明き大道に
ひさ方の天津御国のおとづれを遍く世人にさとす大本
高ひかる神のをしへの日に月に海の内外にひろごる大本
木の花の匂ふがごとく三五のみのりは四方に広まりにけり
あななひの救ひの道を遠近に神に習ひて開かせたまへ
四方の国もらさずおとさず御救ひの教の道に入らしめ給へ
からやまと国の差別をたてずして救ひゆけかし愛善の道
植ゑてみよ花の開かぬ里はなし誠の道の開けざらめや
いり豆に花咲くためしあるものを誠の道の開けざらめや
かたちある宝をもちて救ふより誠の教に身魂すくへよ
御恵みを身に受けし人はいち早く神の勲を世につたへ行け
   五七、宣教(二)
愛善の熱に燃えたる宣伝使選りて地上に御教ひらかむ
大本の無二のたからは遠近に道つたへ行く宣伝使なる
大本の道ひろめむと思ふにも宣伝使ぞ力なりけり
八洲国のこるくまなく天地の道つたへ行く神の御使
大本の神の使とまけられて道つたへゆく人のたふとさ
わが身魂きよく修めて世の人に大道つたふる人は神なり
身をわすれ家を忘れて国のため道を広むる人は神なる
人々を恵みうやまひ世をさとす人の行為は神にぞありけり
うつし世のむなしき旅をなす人に誠の道をさとせ神使
強きをば言むけやはし弱きをばたすくる人ぞ神の御使
宣伝使の前には炎も消えてゆく神の御稜威の身に満ちぬれば
えらまれて神の手代の宣伝使天の福音四方に宣りゆけ
大本の道を宣りゆくまさ人は神の御国の宝となるべき
千重の波へだつる国に宣伝の旅ゆく人の神ごころかも
和田の原波を蹴たてて大本の道ひろめ行く人の雄々しも
   五八、宣教(三)
言行心一致せざれば大本の教伝ふることはかなはじ
心より神の教をさとらずば誠の道の如何でひらけむ
霊力体三つの働きそろはねば誠の神の道はひらけず
数万人に道を説くとも一人を救ひ得ざれば何の甲斐なし
むつかしき話をやめよ大神のまことの道はたやすきが道
大本の教つたへむと思ふにもなるべく談みじかきぞよき
言葉よりまづ行ひをなして見よ百の舌にもいや勝るべし
言あげもなさずに世をば教へゆく人ぞまことの聖人なりけり
力あるまことの人を教ふるはまづ吾が魂をみがくにぞある
何事も教ふるものはその半ばわが身を教ふるものとなるべし
世の人の言葉を胸にたくはへてまさかの時に使へ宣伝使
人の世の業を励みてかむながら神のまにまに御教をつたふ
くるしみを苦しみとせず皇神のをしへを開く人の雄々しも
きはみなき世人ことごと救はむと思へば天国の福音を宣れ
神を知らぬ同胞の身をあはれみて朝夕いのれ神の御前に
やはらぎの道をつたふる宣伝使は善言美詞あさ夕に宣れ
かむながら神のみことを畏みて進みてゆかむ宣伝のたび
宣伝の旅に立ち出で思ふかな陰日なたなき神の恵みを
   五九、立替
神々の怒りたまへる世の中はよろづの曲事やむ時ぞなき
大三災小三災の頻発も人のこころの反映なりけり
天地の道あきらかになるときは天変地妖あとを絶つべし
飢饉病気戦争などの災禍も起こらざるべし神にしあらば
天災地変を指をり数へまつ虫の冬の霜さきあはれなるかも
予言のみ好きな信者はともすれば妖言過言に脱線するなり
大神のまことの道に入りながら真言魔言のはき違ひする
手も足も動かさずしてみろくの代はや来よかしと祈る曲神
立替へを世人のことと思ふなよ立替へするはおのが身魂ぞ
延びちぢみ心の船のままぞかし神の経綸は人にありせば
一さいの終りと思ふ今の世は神よりほかに頼るべきなし
世の終末せまり来たりし際にさへ神に祈れば生くる道あり
変りゆく世に生まれ来て皇神の恵みにひたるは嬉しかりける
災害の繁きこの世に心やすく生くるは神の恵みなりけり
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