文献名1大本の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第一四章 信仰の道よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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六〇、神の御心
八百万神のつかさと現れませし伊都能売御魂は大本の神
たらちねの親にまさりて親しきは世の大本の御神にませり
父母のほかには親のなきものと誠の親神わするる世の中
たまちはふ神のこころはたらちねの親の心と一つなりけり
ちはやふる神のこころは愛善の誠をおきて何ものもなし
常立の浦安国とをさめゆく神のこころは愛の善なり
世の中の開けすすみて栄ゆくは天津御神の心なりけり
昔よりかがやきわたる愛善の神の心を知るものなかりき
おろかなる人も誠にかなひなば神の心は悟り得られむ
かむながら神のみむねをさとらむと思へばもとの赤子となれ
六一、神の恵み
夜昼の別ちも知らに祖神はすべてのものを守らせたまへる
精神界現実界の別ちなく守らせたまふ愛善の神
かむながら神の守りのなかりせば一日片時住むことを得ず
訪ふ人もなくて淋しき一つ家の軒にも月の光は充ちぬる
秋の夜の澄みきる月を眺めつつ幸深き世ぞとつくづく思ふ
豊の秋黄金にみのる田の面にたわわに見ゆる神の御恵み
天地のめぐみの露のなかりせば青人草の如何で栄えむ
皇神のめぐみの露はくまもなく醜の草木もうるほはせ給ふ
雨のもる賤が伏屋の軒にさへ菫は匂ひたんぽぽは咲く
一りんの草花にさへ天地のめぐみの露はうるほふものを
天地の花と生まれし人の身の神の恵みをうけざらめやも
むらきもの心足らひぬ朝夕に神のめぐみに抱かるる身は
いかならむ涙の中に沈むともゆめな忘れそ神のめぐみを
山よりも高く海よりもなほ深き神の恵みは子を持ちて知る
白銀も黄金も玉も子だからもみな天地の神のたまもの
いつまでも人の身魂をまもります真の神は生き通しなる
六二、信仰の道
大本のをしへ信ひ皇神のめぐみを仰ぐ教のたふとさ
幼児が乳房にすがるこころもて神に近づく身こそ幸なれ
世の中にいとも弱きは人にこそ御力を得よ神にすがりて
暗黒の世なりといへど神にある身はやすらけし心は明し
天地の神にすべてを任せつつ大道すすめば心やすけし
善きにつけ悪しきにつけて嬉しきは神にまかせし心なりけり
むら肝のわが心さへたのまれぬ世ぞとさとりて神にまかせよ
身体も霊魂も神のものなればただ御心にまかすのみなり
わが負へる罪の重荷を取りてよと祈らずとても守らせ給へる
さりながら祈りにまさる宝なし夢なまよひそ祈りの道を
わが神は信仰まつる魂を花咲く道にすすませたまふ
生命あるうちに天地の神々の徳をたたへよ身魂を研けよ
善きことをなせば霊魂のふゆるなり悪事は霊魂の力を失ふ
行為をみだせし時ゆ皇神の寄さしたまひし霊魂散りゆく
六三、信仰の徳
わが心救ひの神にまかす上は今も神国の幸に住むなり
目に見えぬ神の教にまつろひし人の行ひ人の目につく
なんとなく崇高く見ゆる真人は神の御徳の充てる人なる
偉大なる人は第一自信力信仰力の強きものなる
信仰の徳のつもれば足びきの山もうごかす力出づてふ
信仰のちからは石を玉となし山をも海に立替へるなり
風水火の天災地変も信仰の徳しつもれば安くのがれむ
天は裂け地は割るるとも大愛の神にいだかる身魂は安けし
来たるべき世に逢ふ時の準備こそ信仰力に勝るものなし
退きも進みもならぬ今の世は神のみひとり力なりけり
六四、誠
なにごとも神の教にまかすこそ人の誠のこころなりけり
一代のまもり本尊たづぬればこころを照らす誠なりけり
金銀や玉にもましてたふときは人のこころの誠なりけり
他人の富何うらやまむ人はただ誠一つを宝とおもへば
安らけく見えて行ひ難きものは口と心の一致なりけり
心のみ誠の道にかなふともおこなひせずば神は守らじ
行ひと口と心とそろひたる真人は今の世にはまれなる
天地の神の御前に愧ぢざるは誠の道をあゆむ人なり
かりごもの乱れ果てたる世の中に誠つらぬく人は神なる
誠ある人のまことの行為は砕けてもなほかぐはしきかな
熱誠の籠りし人は世の中のすべてに対して恐れぬものなり
言の葉のかよはぬ国の人々にも通ふは誠の心のみなる
真心はすべてのわざのはじめにて万の徳の基なりけり
六五、愛
神を恋ひ人を恋ふるはかむながら神のさづけし心なりけり
人恋ふるこころしなくて天地の神に仕ふる心おこらじ
愛すてふ心は神のたまひたる清き正しき意思なりにけり
いく百万人のこころを生かするもまことの愛の力なりけり
人の世に恋てふもののあればこそ世は穏やかに進みゆくなり
世の中に恋てふものをすて去れば人は岩木と変らざるべし
鳥獣虫けらまでもかむながら恋を語らぬものは世になし
鳥唄ひ蝶舞ひ虫のもろ声も恋てふものの現はれなりけり
六六、自由
人の世にあまねく自由を与へむと心くだかす伊都能売の神
心身は自己の自由といひながら神によらずば真の自由なし
苦も楽も心の決定ひとつにて自由自在になる世なりけり
この世ほどよい所なし天国も浄土も心ひとつできづかる
自我を捨て自欲を捨つれば天地の間はひとり吾がものなりけり
人間に私欲の念のなかりせば障壁もなし境界もなし
天の下みなことごとく無欲ものの自由所得の世界なりけり
一さいを超越すれば世の中にわれを悩ます邪ものもなし
世の中は神の教にならはずばすべてのことに自由をうしなふ
信教のまことの自由は伊都能売の教をおきて他にあらなく
世の中に悪しき日とではなきものを心の迷ひは凶日をつくる
宇宙間みな愛善の徳にみついかで凶日のあるべきものかは
六七、心広けく
志ひろく大きくもちながら心こまかにくばりて生きよ
むらきもの心はいかに正しくも広くもたねば世には光らじ
せまくとも心を広くもつときはしづが伏屋もたのしき天国
身はたとへ賎の伏屋に住むとても心は高く天国に置かむ
かぎりなきこの天地をせまくする人の心のあはれなるかな
ひさかたの御空は高し海深しひろき心を持ちて住まばや
大人は大海のごと胸ひろく大山のごと識見たかし
大空の高くひろきを百鳥の飛ぶにまかせるこころもたばや
大空のむなしきがごとその心あらずば神は宮とましまさず
たぐひなき大業遂ぐる真人はどこかに足らぬごとく見ゆるも
大宇宙おのが所有となすときは心にさやるなにものもなし
天地をわがものとしてたのしめばこころの園に永遠の花咲く
吾といふ心を天地に拡大し神の御国のためにはたらけ