サブスク完了しました。どうもありがとうございました！
文献名１出廬
文献名２〔四〕綾部の参籠よみ（新仮名遣い）
文献名３（七）よみ（新仮名遣い）
著者浅野和三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2025-01-24 22:22:00
ページ208
目次メモ
OBC B142400c58
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数2193
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
『一度に立替を致せば世界に大変な人減が致すから、時日を延ばして、一人なりとも余計に改心さして助けてやりたいと思へども、何の様に申しても今の人民は聞き入れんから、世界に何事が出来致しても神はモウ高座から見物いたすから神を恨みてくださるなよ』
『病神が其辺一面に覇をきかして、人民を残らず苦しめ様と企みて、人民の隙間をねらひ詰めて居りても、神に縋りて助かる事も知らずに、外国から渡りて来た悪神の教へた、毒には成つても薬にはならぬヤクザものに、沢山の金を出して長命の出来る身体を、ワヤにしられて居りても、夢にも悟らん莫迦な人民ばかり……。口先ばかり立派に申して居りても、サア今といふ所に成りたら、元来利己主義の守護神であるから、チリチリバラバラに逃げて了ふものばかりが出て来るぞよ』
『日本の人民の天からの御用は、三千世界を治め、神の王の手足となりて、我身を棄てて神皇の御用を致さな成らぬ国であるから、外国には従はれぬ、尊い国であるのに、今の日本の人民は皆、大きな取違ひを致して居るぞよ』
何れを読んでも皆その通りその通りとのみ感ぜられた。無論これ等はホンの見本として手当り次第に抜粋したに過ぎぬが、神諭一万巻、何所も皆此種の教訓ならざるはなしである。この偉大なる教訓に接して、何等の反省もせす、痴呆性濫書症などと貶す人々の霊的準備の不足と良心の麻痺とには、自分は常に同情せずに居れぬ。
自分は大本神諭の予言警告が絶対的に正確なことをさとり、又その教訓諭告が痛切的確を極めて骨髄に徹するを感じ、そして全然此神の前に叩頭して了つた。神諭の中には他にもまだ一大要素がある。即ち神界の組織系統を暗示したもので、此点は腑に落ちぬこと夥しい。即ち御本尊の艮之金神、元の国常立尊からがテンで判らない。其他坤之金神だの、変生男子だの、変生女子だの、天之御先祖様だの、ミロク様だの、稚比売岐美命だの、竜宮の乙姫だの、日之出の神だの、雨之神、風之神、地震之神、岩之神、荒之神だのと、初めてお目にかかる神様のお名前ばかり、是等の神々がいかなる組織、系統、因縁、関係、役割をお有ちになつて神界に活動されて居られるのか、当時の自分には皆目見当が取れなかつた。大本神諭を初めて繙く人々の多数は、大抵皆この大きな謎に呆れて了つて、中には噴鈑たり、嘲罵したりする。自分は其後言霊の鍵もて開ける古事記の研究やら、聖書との比較やら、幽斎の修行やら、其他種々の方面から、幾分かは手がかりがつかんでもないが、実際掛値なしの所を白状すると、判つた箇所よりも判らん箇所の方が何れ丈け多いか知れない。まして大正五年の夏ときては何事も一切無我夢中、さながら迷宮の裡に彷ふ心地がした。
『日の本に只の一輪咲いた誠の梅の花の仕組で、木花咲耶姫の霊魂の加護で、彦火火出見の尊が守護を遊ばす時節が参りたから、モウ大丈夫であるぞよ──』世の中にこんな判らん謎が滅多にありはしない。判らんのが本当で、判るのが間違だとしか思はれなかつた。
『水晶の身魂やら、天地の大神の直系の御血筋の世に致して、天に在ます御三体の大神様に御眼にかけねば成らぬ御役であるぞよ。来で来でと松の世を待ちて居りたら松の世の初まりの世がまゐりて……』──書かせて居る神さんには判つて居るだらうが、夫を読ませらるる人間に、こんな文句の意味が判つて耐るものではない。こんな箇所へ来ると自分は屢次憮然として巻を投ずるのであつた。
しかしわれわれ人間が之を読んでも判らん事を、神様は百も二百も先刻御承知の上でかくなされて居らるるのであつた。『判らんといふ事が判れば、それが真実に判つたのであるぞよ』と屢次戒められて居る通り、神界の組織系統などといふ事は、到底人智には伺ひ知り難く、又さしてその必要もないことらしい。大本信者の中には随分この謎を解かんとして頭脳をひねり、一年も二年も暗中模索をやつて居るものもあるやうだが、自分は比較的其方面には苦労しない。判らん箇所は判らんままで一箇月でも二箇月でも放つて置く。さうするとチヨイチヨイと何かの機会に些しづつは覚らされる。何れ艮之金神様の三千年のお仕組が成就した暁には、何もかも知らせてやるとのお約束であるから、大本信者はそれを楽みに、余りあせらず、もがかず、気を永くして待つて居るのが得策のやうだ。兎に角大正五年の夏に自分はさう決めて了つた。
自分には艮之金神様が果して元の国常立尊様だか、大地の御先祖様だか、何んだか十分には判らなかつた。況んやこの艮之金神様と天照大御神様との関係だの、何んだのといふ複雑つた事柄は、到底精確に知るよしもなかつたが、只此神の与へらるる予言警告と、教戒訓諭とに兎の毛で突いた程の欠陥錯誤なきを思ひ、又大本教祖の人格の玲瓏高潔、全然俗界の塵と汚れの外に超然たるを見ては、兎も角も極度に正しい神、高き神、又力強き神に相違ない事丈け痛切に感ぜられた。たうとう自分は八月の半ばに達した時は、心の底に堅く決心した。
『よしよし自分の知識欲はまだ十分満足されないが、信仰の基礎をつくるにはこれで十分だ。一つ奮発して現職を抛ち、綾部に引込んで修業にかかり、その上で之を天下に発表し、奈落の底に向つて沈みつつある世界の人類を救済すべく、微力の限りを尽すとしよう。天地がひツくりかへつても、大本神諭の予言と教訓ばかりは間違ひがない。』
『病神が其辺一面に覇をきかして、人民を残らず苦しめ様と企みて、人民の隙間をねらひ詰めて居りても、神に縋りて助かる事も知らずに、外国から渡りて来た悪神の教へた、毒には成つても薬にはならぬヤクザものに、沢山の金を出して長命の出来る身体を、ワヤにしられて居りても、夢にも悟らん莫迦な人民ばかり……。口先ばかり立派に申して居りても、サア今といふ所に成りたら、元来利己主義の守護神であるから、チリチリバラバラに逃げて了ふものばかりが出て来るぞよ』
『日本の人民の天からの御用は、三千世界を治め、神の王の手足となりて、我身を棄てて神皇の御用を致さな成らぬ国であるから、外国には従はれぬ、尊い国であるのに、今の日本の人民は皆、大きな取違ひを致して居るぞよ』
何れを読んでも皆その通りその通りとのみ感ぜられた。無論これ等はホンの見本として手当り次第に抜粋したに過ぎぬが、神諭一万巻、何所も皆此種の教訓ならざるはなしである。この偉大なる教訓に接して、何等の反省もせす、痴呆性濫書症などと貶す人々の霊的準備の不足と良心の麻痺とには、自分は常に同情せずに居れぬ。
自分は大本神諭の予言警告が絶対的に正確なことをさとり、又その教訓諭告が痛切的確を極めて骨髄に徹するを感じ、そして全然此神の前に叩頭して了つた。神諭の中には他にもまだ一大要素がある。即ち神界の組織系統を暗示したもので、此点は腑に落ちぬこと夥しい。即ち御本尊の艮之金神、元の国常立尊からがテンで判らない。其他坤之金神だの、変生男子だの、変生女子だの、天之御先祖様だの、ミロク様だの、稚比売岐美命だの、竜宮の乙姫だの、日之出の神だの、雨之神、風之神、地震之神、岩之神、荒之神だのと、初めてお目にかかる神様のお名前ばかり、是等の神々がいかなる組織、系統、因縁、関係、役割をお有ちになつて神界に活動されて居られるのか、当時の自分には皆目見当が取れなかつた。大本神諭を初めて繙く人々の多数は、大抵皆この大きな謎に呆れて了つて、中には噴鈑たり、嘲罵したりする。自分は其後言霊の鍵もて開ける古事記の研究やら、聖書との比較やら、幽斎の修行やら、其他種々の方面から、幾分かは手がかりがつかんでもないが、実際掛値なしの所を白状すると、判つた箇所よりも判らん箇所の方が何れ丈け多いか知れない。まして大正五年の夏ときては何事も一切無我夢中、さながら迷宮の裡に彷ふ心地がした。
『日の本に只の一輪咲いた誠の梅の花の仕組で、木花咲耶姫の霊魂の加護で、彦火火出見の尊が守護を遊ばす時節が参りたから、モウ大丈夫であるぞよ──』世の中にこんな判らん謎が滅多にありはしない。判らんのが本当で、判るのが間違だとしか思はれなかつた。
『水晶の身魂やら、天地の大神の直系の御血筋の世に致して、天に在ます御三体の大神様に御眼にかけねば成らぬ御役であるぞよ。来で来でと松の世を待ちて居りたら松の世の初まりの世がまゐりて……』──書かせて居る神さんには判つて居るだらうが、夫を読ませらるる人間に、こんな文句の意味が判つて耐るものではない。こんな箇所へ来ると自分は屢次憮然として巻を投ずるのであつた。
しかしわれわれ人間が之を読んでも判らん事を、神様は百も二百も先刻御承知の上でかくなされて居らるるのであつた。『判らんといふ事が判れば、それが真実に判つたのであるぞよ』と屢次戒められて居る通り、神界の組織系統などといふ事は、到底人智には伺ひ知り難く、又さしてその必要もないことらしい。大本信者の中には随分この謎を解かんとして頭脳をひねり、一年も二年も暗中模索をやつて居るものもあるやうだが、自分は比較的其方面には苦労しない。判らん箇所は判らんままで一箇月でも二箇月でも放つて置く。さうするとチヨイチヨイと何かの機会に些しづつは覚らされる。何れ艮之金神様の三千年のお仕組が成就した暁には、何もかも知らせてやるとのお約束であるから、大本信者はそれを楽みに、余りあせらず、もがかず、気を永くして待つて居るのが得策のやうだ。兎に角大正五年の夏に自分はさう決めて了つた。
自分には艮之金神様が果して元の国常立尊様だか、大地の御先祖様だか、何んだか十分には判らなかつた。況んやこの艮之金神様と天照大御神様との関係だの、何んだのといふ複雑つた事柄は、到底精確に知るよしもなかつたが、只此神の与へらるる予言警告と、教戒訓諭とに兎の毛で突いた程の欠陥錯誤なきを思ひ、又大本教祖の人格の玲瓏高潔、全然俗界の塵と汚れの外に超然たるを見ては、兎も角も極度に正しい神、高き神、又力強き神に相違ない事丈け痛切に感ぜられた。たうとう自分は八月の半ばに達した時は、心の底に堅く決心した。
『よしよし自分の知識欲はまだ十分満足されないが、信仰の基礎をつくるにはこれで十分だ。一つ奮発して現職を抛ち、綾部に引込んで修業にかかり、その上で之を天下に発表し、奈落の底に向つて沈みつつある世界の人類を救済すべく、微力の限りを尽すとしよう。天地がひツくりかへつても、大本神諭の予言と教訓ばかりは間違ひがない。』
霊界物語ネットで読む
霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります！
オニド総合 |
オニドFacebookページ |
Twitter |
全サイト更新情報 |
全サイト検索 |
王仁三郎ドット・ジェイピー（オニド） |
霊界物語ネット |
王仁ＤＢ（検索） |
オニペディア（事典） |
王仁本PDFのダウンロード |
IME辞書データ |
霊界物語音読（朗読） |
飯塚弘明.com（ブログ） |
Facebook |
霊界物語スーパーメールマガジン登録 |
その他オニド関連サイト |
定番王仁三郎サイト |
霊界物語備忘録 |
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki