文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ凡例
データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ上巻 3
目次メモ
OBC B145400c02
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本文
神の国元旦号に載せんため高砂嶋にて歌をよむなか
初日の出
すみ渡る五十六億七千万年明けし昭和の初日の出かな
むらさきの雲の扉を押分けて富士ケ嶺照らす初日の出かな
海中のはなれ小嶋の山の上に立ちておろがむ初日の出かな
高砂の嶋に名高き新高の雪にかがやく初日の出かな
神苑に祝詞の声も澄み渡り拍手清き初日の出かな
なんとなく神代のさまの偲ばれて心すみきる初日の出かな
太平の大海原も風和ぎて波静なる初日の出かな
ふる雨の旭ケ丘に空晴れて基隆港の初日の出かな
花明ケ丘月の宝坐を照らしつつ清けく昇る初日の出かな
神集ふ御殿の棟の神紋を照らして清き初日の出かな
家鶏の声冴へ渡りつつ神路山昭和に明くる初日の出かな
高熊の宇都の宝坐に雪映えて光り昭和の初日の出かな
国民は千里同風笑顔もて迎ふ昭和の初日の出かな
高天なる三重の高閣てらしつつ山の端昇る初日の出かな
神国の真如の光添へながら海原照らす初日の出かな
神苑の雪に光を添へながらまばゆく昇る初日の出かな
天も地も払ひ清めて煌々とかがやく昭和の初日の出かな
信徒の眼には一入おごそかに清けくはゆる初日の出かな
元津神世に出でまさむさきがけと雲わけのぼる初日の出かな
道の為千里の波濤のりこえて異郷に拝す初日の出かな
和妙の綾の高天の神苑を隈なく照らす初日の出かな
千早振神のしぐみも三千年の光まばゆき初日の出かな
白雲も伊往き憚る富士ケ嶺の雪にかがやく初日の出かな
鵲の啼く音も清き神苑を明かしてのぼる初日の出かな
荘厳と雄大偉大たとふるにものなき富士の初日の出かな
待ち侘びしみろくの御代の御光りとかがやき昇る初日の出かな
天も地も征服せんずいきをいを照らして昇る初日の出かな
積む雪の清きが上に清らけく空晴れ渡る初日の出かな
囚はれの身さへつとめをゆるされて笑顔で祝ふ初日の出かな
舟人の妻のかげ膳すえながら浜辺に手を拍つ初日の出かな
君ケ代の栄みろくの神あれて昭和に映ゆる初日の出かな
大本の伊都の岩戸を開きつつ天地にかがやく初日の出かな
高砂島
台湾の称へを余所に高砂や蓬莱の名のしるき嶋かな
太平の浪に浮べる蓬莱の嶋は大和の要なりけり
大玉山次高山も阿里山の名山おほき高砂嶋かな
常夏の嶋の気候は万類を豊に育くむ宇都の神国
日本支那生蕃人と三つ身魂住みて安けき坤神の嶋
温帯と熱帯かねて海中に安く浮べる蓬莱嶋かな
剣潭山下津岩根に宮柱太知り立てて居ます国魂
浪高き東海岸の絶壁は世界唯一の景勝なりけり
北みなみ八つの景色に名もしるくほまれかがやく高砂の嶋
霊幸はふ神の天降りしこの嶋は四季の実りも豊かなりけり
冬知らぬ蓬莱嶋も新高の山の尾の上は雪ぞ積もれる
外国の民も御稜威にまつろひて高砂祝ふ君が御代かな
高砂の島に渡りて吾身魂心安らけくなりにけるかな
鵞鑾鼻の燈台遠く和田の原照らして浮かぶ高砂嶋かな
海中に黙して浮ぶ彭桂嶼は高砂嶋の根分なるらむ
檳榔樹椰子樹の茂る高砂の嶋の景色の美はしきかな
一と年に二度び稲のみのるてふ蓬莱嶋は宇都の神国
おちこちに人頭大の果物の豊けく実る蓬莱嶋かな
○瑞句
○思はざる方より嶋の日の出かな
○鑑賞の外に用なき椰子樹かな
○夏ながら新高山の暮雪かな
○基隆の雨の港も晴れにけり
○鶯の啼く音にまがふ白頭鵠かな
○唐人も交りて神の祭礼かな
○物売りの声いと高し嘉義の町
○朝霧の晴れて新高雪に映ゆ
○初日影心の空も明けにけり
○改まる年の光や初日の出
○初日の出心の鬼も消えにけり
○珍らしく嶋の初日を拝みけり
○更生の光普ねし初日の出
○大玉山高砂嶋の要かな
○大屯山雲片もなし初日の出
○鵞鑾鼻の燈台褪せて初日かな
○高砂の嶋の初日の光かな
○浪清き高砂嶋や初日の出
○蕃人の心照らすや媽祖の廟
○常夏の嶋に初日を拝みけり
○神の国
○外国の空も照らすや神の国
○常暗の夜を照らすや神の国
○月々にまつの翠や神の国
○真如光輝き渡る神の国
○神の国大本人の光かな
○村肝の心照らすや神の国
○愛善の光普ねし神の国
○神の国松間の長き鶴の首
○鶴首を伸ばして松や神の国
○神の国御代の光を添へにけり
○神路山のぼる栞や神の国
○千早振神の声聞く神の国
○神霊界闇を放ちて神の国
○大本の光伊照らす神の国
○情歌調
千里同風笑顔で君が御代を祝する初日の出
浪も遥かな高砂嶋に主をしたうて渡り鳥
○
白蓮の咲き充つる如見ゆるかな青海の原に立つ白浪は
何一つ見る影もなき海原にかほりを知らぬ浪の花咲く
太平の広き海見て腕は鳴り肉さへ躍る吾ぞいぶかし
吹く風も暖かくしてさながらに春の弥生の心地する嶋
嶋影もなき太平の洋の上に吾は雄図の夢を見しかな
木枯の荒ぶ蜻蛉洲あとにして常夏嶋に遊ぶ吾かな
水音も嵐に和して高々と渓にかくれる沙帽瀧かな
相思樹の所狭きまで生い茂る沙帽の山姿うるはしきかな
稲刈りし後の水田を灰色の水牛ゆるく鋤ける長閑さ
烏羽玉の小さき台湾烏一羽水牛の背に虫をついばむ
媽祖廟の屋根に飾りし諸々の人形のさまのおもしろきかな
朝天宮詣でて見れば土人等は吉凶見んとてみくじ引きおり
聞きしより小さき媽祖の霊廟に詣づる人の肌臭きかな
霊前に豚や鶏皮はぎて供へあるさまいとも汚なき