文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ凡例
データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ上巻 130
目次メモ
OBC B145400c21
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本文
手間入れて造りし物に一つとして碌な物なし程々にせよ
一切の事に疑問を抱く内はまだ小人の境を脱せず
世の中の総ては区々の感情の争ひなりせば神に在れ人
頼まれて直ちに承諾する人は浅考薄慮の化身なりけり
昭和四・三・二 於高天閣
幸福は家内揃うて睦まじく暮らすにまさる歓びはなし
産業の外の事業の一切は皆空業と覚るべきなり
神界の真の事業は産業にあらねど唯一の実業と知れ
現し世の濁りに濁り乱るるはみな黄金の禍ひなりけり
百難の一時に迫り来るとも決心の刃に亡び行くなり
主の神の造りたまひし蒼空と地中を用ふる弥勒の御代かな
我国の歴史を知りたる其上に人に語れば愧ずる事なし
私欲なき人は天地の幸福を独占すべき特権を持つ
自信力自由に用ふる真人を完全無欠の人と云うなり
世の中に生れし人は一度は必らず悲劇を味はふと知れ
何事も善意に利用する人は現世に余裕の存する人なり
川海に釣魚を楽しむ閑人は神の所有を盗むものなり
身を修め心の中を治めずば支離滅裂の難を招かむ
大いなる不平の人は大いなる理想の人ぞ神に在る人
物事に変化来たすは心魂に安定の無き報酬なりけり
人間に私欲の念の無かりせば障壁も無く境界も無し
世の中は神の教へに習はずば凡ての事に自由を失ふ
新らしく生れんとせば惟神神の御法を固く守れよ
我歴史回想すれば一切の事皆美味と感ずるものなり
無我無心無欲なりせば人の世に生死興亡絶えて有るなし
死すること恐るる者は殊更に他人より早く死するものなり
自我を捨て自欲捨つれば天地の間は独り我物なりけり
他の人を斥け己れ立たんとて普く人に斥けらるなり
曲神は良いこと斗りを並べたて吾れ潰さんと化けて来るなり
にこにこと笑顔作つてうまいこと言つて出て来る日々の曲神
仏顔さへも三度の限りありモウ此の上は尻喰へ観音
どこまでも良い顔すれば附け上り鉄面下げて来たる曲神
宣信徒ならぬ諸人の訪問は求めんが為訪ひ来たるなり
神界に仕ふる身には凡俗に接する度に魂曇り行く
勝利さへ得れば官軍敗け取れば賊軍とする暗夜なりけり
正しきを採りて曲神に敗けるとも何時かは真の勝利をや得む
真実の成功の無き人生は又真実の失敗もなし
大厄の来たるも決して驚くなやがて大幸来らむ前提
百悶も只一決に如かぬなり身を軽くせよ神に任かせよ
大本の神の教は村肝の心を救ふ滋養剤なり
人力頼まず独り働かばその徳独り手に握るなり
労役のその傍に書籍ある人は大方孝子なりけり
表向き盗まざれども取る人は多き世の中注意なすべし
久方の天津御神は自らを助くる人に幸を給はむ
小成に安んじ油断する時はすき間ねらつて大厄来たらむ
より以上良き神策は運用するその人の得る徳にぞありける
人々の福を羨む心こそ禍招く扇なりけり
正しきを守れる人は悪謀に逢ふも危機をば自ら脱せむ
貯ふるよりは宝は程々に使ふが効力多きものなり
旧恩を忘るるものは世に立ちて栄えを得んこと一入難し
昭和四・三・三 於高天閣