文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ凡例
データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ上巻 144
目次メモ
OBC B145400c23
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本文
世の中に立つ方法を教ふるは神の任さしの救主なりけり
荒金の地は万有産出の基なりせばおろそかにすな
休めどもその利を得るは恒産の徳にありせば安く暮れなん
我利々々は一時の虚栄を充たすとも遂には罪に滅ぶものなり
天候の陰気をかこつ人こそは心明快ならざる人なる
苦も楽も心の決定一つにて自由自在に成る世なりけり
垂乳根の親の上天せし後ぞ子の独立は認められなむ
黄金の力は真理も屈すべしされど最後の力は神なり
金無くば首の無きより辛しとはよく世の人の言ふ言葉かな
金あれば万事解決附くものと思ふは邪人の迷ひなりけり
昭和四・三・三 於高天閣
完全なる経営なれば何事も不時の災厄招くこと無し
神と君垂乳根の恩知らざるは皆四ツ脚の身魂なりけり
手を拍ちて拝跪熱祷するものは皆偽りの信徒なりけり
太祝詞長々唱へ私利をのみ祈るは真の信徒にあらず
碌々と事をも為さず日を暮す人は現世の寄生虫なり
汝が為に一度反対せしものは一代反対するものと知れ
世の人を助けんとせば容易に助けられぬぞ現世の状態
人間は気候の変化と戦ひて身を壮健に保ち得るなり
何事も人と契約するときは皆後悔の種子となるべし
不愉快の心家内に充ち満てば遂には狂者と化するものなる
仁愛の徹底したる真人は妄りに路傍の花さへ踏まず
人の身と心は用ゆる度毎に進歩発達するものぞかし
世の中の務と云へど結局は吾身の用を弁ずるものなり
明快に与へざりせば何事も人に与うる理由虚しき
世の中は凡て程度を過ごしなば後中毒の苦難に遇はむ
世の中の真の助けは死に向ふ病を救ふ神業なりけり
吾家の継嗣を清く育つるに勝る財産世の中に無し
万端の事を修整なさざれば真の楽は来らざる可し
邪心ある人は日夜に媚びるなり人の笑顔に心許すな
多数決モットーとする代議制は塔を築きし蟻にも等し
身心の具体化したる人こそは神の子神の宮にぞありける
雲近きあたりに住める貴人も利欲の念を持つとこそ知れ
見も知らぬ人の悩みを助くるは人たるものの正道なりけり
己が身の外は残らず傭人と思へば不平不満来らず
良き縁は夫婦仲よく山や野に勤しむ人にありとこそ知れ
世の中の凡ての人は我為に最とも厳なる監督者なり
狂人と誤解に優りて恐ろしきものは現世に一つだに無し
愚かなる人は目前の小欲に生死を賭して争ふものなり
その人の行く先思ふ親切は凡俗の眼に写らぬものなり
大いなる善者は万一間違へば人の恐るる大悪を為す
何時までも疑問に苦しむ思考をば殺せば自然蘇生るなり
人々は己が思想に導かれ各自に居所を異にするなり
大局的打算なければ何事も錯誤のみにて災害となる
思ふ丈け至善を行ひ終へし身は夕べに死すとも恨む事なし
一切の社会の富は各自の共同なれば羨やむに足らず
自己の損にたとへなるとも公の損と思へば断念して行け
山林を求むるならば後の為必ず一谷所有する良し
現代の事物必ず然れ共を附するは凡て非理なる故なり
昭和四・三・四 於高天閣