文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ上巻 162
目次メモ
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本文
世の中に実地の経験ある人は読書せずとも命中するなり
神と君親の殊恩を忘るる人は盗人よりも罪重きなり
聖者には世の人々の夢にだに窺ひ得ざる神徳備はる
正当に自然は人事に曲折す是進展の一歩なりけり
悪きには必ず蔭に悪神の後援者あり煽動者あり
何事も凡て実行するまでは口外せざれ曲多き世に
山林を造りて国の宝をば産む百姓は長寿保てり
神に依る智慧にあらずば悉く何事なすも邪迷に終らん
世の中の真理は純明簡便にあるこそ誠の真にぞありける
人々は自己の創流あるべきぞ無ければ獣と選ぶ事なし
吾力それより外は一切を参考として世の中に処せ
権利のみ云々する人世の中に義務を尽さぬ曲神と知れ
悪習と冗費に捉へらるる身は終世大事を為す事を得じ
人生は誤謬僻見脅迫と陰謀なれば油断大敵
火を出すものは血肉親交の間と知りて言を慎め
重大な事物の世には数多く埋没あるを忘るるな夢
人生は一度艱苦に遇わざれば不幸此の上無きとこそ知れ
身労は身健となり心労は心健を得る基なりけり
一家内和合無ければ自棄自暴遂には離散の憂目見るべし
愛嬌美全き時は吾身をば永久に保護する良策となる
世の中は裏面しなくば公平に且つ平安に治まるものなり
山海の百の馳走を為すよりも真心一つを客はよろこぶ
正直な人の面貌は悪人の蔽はんとして止まぬものなる
人の世は悲惨の極み嘗めざれば天地の真理に生く事難し
便利よき御代にはあれど金なくば昔のままに不便の世の中
人々の意識明快そのものは心身主管の司なりけり
簡便にして朴潔な服装は大礼服に等しきものなり
親々の事業を発達せしむるは故人に対する大慰弔なり
洋々たる希望前途に無かりせば理想も有らず命無き如し
無と零は大悟徹底せし人の頭に戴く月桂冠なり
艱難の潮に一度浴せずば心気の革命得ること難し
大小に周く注意の人は生く若し之なくば生は危し
高きより低きに流るは水の性ぞ之を左右する権利はあらじ
真実は遠きにあらず最近き内にありけり外にもあらず
百万の損は大なりさりながら天蓄なりせば大徳となる
人の事に容喙するは大いなる侵略となり天罪となる
時に依り改訂修理を為さざれば如何なる事も世に遅るべし
機に臨み変に応ずる神業は大道を保全せんが為なり
往来する心事は恋と憧憬の交通これに勝る機微なし
偽りの仁と善とは不義不徳只名を売らん奴の所為なり
上司より命は受くとも己のみは用意周到命ずべからず
天地は総て御神の所有なり朝な夕なに恩を忘れな
大人の心は常に明白なれど心暗きは小人なりけり
全体を統括なして益良夫は悠々自適さわぐ事なし
選択の上乗策は確固たる鑑別力に勝るもの無し
人の世は悲運に坐して光明を待つあひだこそ楽みなりけり
仁恵を公表しつつ偽りの名誉を希ふは公盗と知れ
人間の力一杯為さざるは此の世の中の余裕者なりけり
予定せる方針以外の僥倖を思ふは脱線不幸大なり
真実は簡単明瞭便益にして大いなる入費を要せず
人の上に立てる司の利を得るは天下公共を盗むものなり