文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ上巻 202
目次メモ
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本文
死神死仏を厭代の社会から除籍して物を言つたり働いたりする人神を祭りたい
既成宗教は何れも時代錯誤の甚しいものだ、これでも精神異状者は崇拝する、世間は広い
吾人の生活に添はない宗教なんか有害無益だ、相手にするない
時所位により宗祖に由つて各自の教理を異にする宗教に真理は無い
霊的にも体的にも生命を与ふる真の宗教といふものはテンデない世界だ
脅嚇的宗教は早くも破産してしまつた、それでも意思薄弱なる帰依者が残つてゐる
キリストは宗教を以てパンを説きマルクスはパンを以て宗教を説いているではないか
百合根のように剥けばむく程何もなくなる既成宗教の断末魔を憐れむ俺だ
旧い道徳で飾り立てた人造宗教の排他的嫉妬的態度に呆れる
下手な倫理に神仏を調合して世を迷はす乞食的宗教家の心事は憐れなものだ
マルクス曰く宗教は阿片なりと、然り現代の宗教は之に抗弁し得ないのだ
阿片宗教を振りまはして死神死仏を売つて食ふ心事の陋劣なデモ宗教家
汗油を搾つても食へない現代に袖手して飲食に飽く宗教蚊もあるのだ
自分は元来宗教は嫌いだ、それを宗教家扱ひされるのは癪にさわる
僕は天地自然の法則を説くのみだ、ケチ臭い宗教家なんて言つてくれるない
現行刑法でさへ祖先の罪を云々しないのだ、アダム、イブの罪まで背負つてたまるかい
天地自然の道は単一だ、無雑だ、時所位に由つて所説の異る宗教なんか何がわかる
日本男子の睾丸割去術をやつてゐやがる宗教家は時遅れの愚物だ
(昭和五、八、九日 於高天閣)
大愛の心にかくれ瑞月吾は愛善の為既成宗教を難ず
わが国にはマルキシズムも不適当だが既成宗教は一層不適当だ
生命の無き宗教を今の世にふり廻している馬鹿の底抜け
日本人の勇気をくぢく宗教が流行してゐる闇の世の中
烏羽玉の闇にさまよふ既成宗教をくまなく照らす月の御教
三千世界一度に開く梅の花と宣らせ給いし教祖畏し
大本の教の光に照らされてかげ薄くなりし既成宗教
大本は宗教に非ず惟神天授の真理説く道にぞある
時代をば指導して行く教ならずば既成宗教は無用の長物
宗教家扱ひされてパット顔が初恋の如く赤くなる吾れ
抹香臭い宗教家なんか何になる神の造りし神の国には
星占術陶宮術や姓名判断愚者を欺く邪道なりけり
心霊科学研究会など馬鹿らしい天勝さえも見かぎつた手品だ
霊魂が物質化すると得意気に鼻うごめかす迷矇学者よ
人体を借りて出でたる生れ児は霊魂物質化せしなりけり
霊界の入口の門の外に立ち死後の世界を云々する現代の学者等
今頃に心霊科学研究もあつたものかい日本には昔から有る
巫市子稲荷下げなど神霊を弄びつつ生活をして来たのだ
五濁の身に誠の神がかかるものか意志相応の規律正しい天地に
既成宗教の戒律なんか有害だ天賦的に省、恥、覚、畏の戒律を持つ人間だ
戒律で信者を縛らうとする宗教は人間を獣扱ひにしてゐるやうなものだ
霊主体従の標語を学者が誤解して一時は猜疑の眼で吾を視た
猜疑心、嫉妬心等の魔が寄りてわが大本の道にさやりし
教祖神宣り於かれたる神文の一時に実現する世となりぬ
今の世のなり行きつぶさに見つめつつ教祖の神言尊きを知る
ふり返り後ふりかへり三十年の昔の吾をぢつと見つむる
三十年昔の意志も今の意志も少しも変らぬ吾を見出す
死神死仏の宗教だもの生活に何の関係なきは当然だ
天地と倶に変らぬ惟神誠の道は人生の花だ
美はしき楽しきこれの天地を悲観してるは宗教家ばかりだ
花匂ひ百鳥唄ふ天地を厭離穢土だと蛸坊主いふ
この世程よい所なし天国も浄土も心一つできづかる
霊肉の分離したのを死と云へどその本体は生き通しなる
霊魂学の本体よりいえば不老不死死は霊界への復活なりけり
言霊学と言辞学との区別知らぬ学者の多き闇夜なりけり
言霊の名さへも知らぬ博士等の多き日本は禍なるかな
言霊をわきまへずして古事記を説く国学者等の迂闊なるかな
古事記三巻皆言霊学の経典ぞ神話よばわりする学者の迂闊さ
現代の経済学者は霊の本の日本に不適当だ国家擾乱のもとよ
経済の根本革正なさざればわが神国は浮ぶ時なし
大ムッソリニわが日の本に現はれて世を建て直す時ぞ待たるる
(昭和五、八、一二日 於明光殿)