文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ上巻 233
目次メモ
OBC B145400c39
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本文
何事も尖端をゆく現代に後端をゆく既成宗教
今年は辛未精霊の蘇りたる新しき春
何事も辛未の今年より月の光も澄み渡るらん
月も雪も花も残らず吾物となして楽しき更生の年
千早振神に仕へて三十あまり三年をへたる更生の春
玉の緒の命の限りを神国に捧げまつりて道開かばや
道の為御国の為に幾度か捨てんと思ひし命安けし
名位寿福すてて仕へし神の道いやひろびろと開かれにけり
世の中に誠の神のなかりせば越え得ざりけん六十路の坂を
目に見えぬ神に頼りて目に見ゆるいさをたてたり六十の今日
浅薄な外来思想蔓延し黒雲包む日月地上
物質にのみ拘泥して神霊の世界知らざるマルキストかな
道のため御国の為に身の限り心の限り尽すべき時
知らぬ間に教の道の殿堂の柱に白蟻わけるうたてさ
マルクスは大和御国の白蟻とつくつぐ今日は悟りけるかな
生きてゆく道は闘争あるのみと世を乱しゆくマルキストかな
マルクスの理想世界を造るには闘争こそは一義の武器といふ
宗教とマルキシズムとは絶対に提携出来ぬ事悟りたり
唯物主義の共産党と宗教は理想において天地の相違
天地の神の宮居と生れたる人の神魂ぞ清くもたまし
神苑に朝夕すめる神の宮のけがすべきかは世の曲事に
宇宙間ただ一つだも盛衰のなきものはなし惟神にて
天地の一切万事は完全に向ふ道程にあるものと知れ
黒髪の一すぢさへも元津神の恩頼に生らざるはなし
さざなみの滋賀の湖竹生島詣づる心は清しかりけり
むらぎもの心清しく詣でけり真奈井に浮ける竹生の島に
暗黒の世なりといへど神にある身はやすらけし心は明し
さざなみや滋賀の浦曲の水清く深き限りは神の御心
月に花に雪にかがやう花明山は月の神ます第一霊国
橄欖樹常磐木茂る円山は日の神います第一天国
常磐木の年に再び緑する神苑は神のいます霊場
大公孫樹比茂呂木の葉は風に散りてかざらぬ神の心示せり
竹薮を伐りたるあとにひろびろと人のゆくべき吾道ひらく
雪となり又霜となり雨となり世を守ります月の大神
海の原満干の玉は久方の大空わたる月にぞありける
我月の精霊うけて世に生れあまねく地上の魂をうるほす
西東南や北とかけめぐり山越え海越え世を照すなり
海の原わたらふ船は数多あれど魂を彼岸に運ぶ舟なし
松の声虫の音ききて神苑に月の光を照しすむなり
十万年昔湖水の跡とめて空に波立つ丹波霧の海
霧の海の底に千木高知る宮は龍神います龍宮なるらむ
もうもうと霧たちのぼる丹波の海原にてる月の神かな
山川に思想の洪水氾濫し暗にただやふ国民救はばや
悪思想潜水のごとしみこみて山の尾根まで崩壊せんとす
如何ならん悩み来るも惟神神の力におしわけゆかん
日に月にいそがしさ増す我が身には飯食ふまさへ惜しまるるかな
天地に一つの身体なげ入れて世のためなやむ道にある吾
足引の山野の草木ことごとく凩に散る夕べ国を思ふかな
山も野も包むみ雪の中にして思へばさびし国の行末
新年の春積む雪の大空に一つの月照る夜の食す国
大空の月は一切万有の産みの母なり生命の親なり
産みうみて光あせたる月光も潮満干して世をめぐみませり
世のさまを思ひわずらふこの夕べ月の光も眼にかすみつつ
草枕旅に立たんと思ふより夜もいねなく筆もつ吾かな
幾度か神の試練にきたへられあひし悩みも喜びとなりぬ
玉の緒の命の危険幾度かまぬがれ来りぬ神の守りに