【新着情報】Onido新著『神眼で読む霊界物語』ヒカルランド社から新発売！
文献名１歌集・日記
文献名２よみ（新仮名遣い）
文献名３言華よみ（新仮名遣い）
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ下巻 62
目次メモ
OBC B145400c55
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本文の文字数5728
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本文
神国
千早振る元つ御神の開きたる吾日の本は永久の安国
天津神国津御神をまつりつつ忠孝全き元津神国
永久に民安かれと皇御孫の尊の知らす日の本の国
忠と孝を教の基に万代のいしずゑかたき葦原の国
日の本は貴の神国何処にも産土の神祀らぬはなし
天上より万世一系の皇統の天降り給ひし日の本尊し
五倫五常道あきらかに世は安く忠孝強き大日の本国
洋人も光は東方よりと待つその神国は日の本なりけり
東方の光となりて地の上の闇照らすべき国は我国
万代を天津日嗣の知し食す尊き清き安き神国
細矛千足の国や浦安の御名を負ひたる日本神国
山川も清くさやけく人心直く正しき日の本の国
日の本は愛善の国忠孝を以つて治むる貴の国なり
八百万神の守らす日の国はこの地の上の祖国なりけり
神国と云へど国民ことごとく神知らぬ国となれる忌忌しき
神国の縁由を説けば迷信と鼻であしらふ世となりにけり
天照皇大神の守ります生きたる国は日の本の国
外国の侮り受けしことのなき吾日の本は神守る国
忠勇仁義他に比類なき日の本は世界に模範を示す神国
日の本は侵略なさず神人の徳を世界に施す神国
極東に悠然として万世を保持して居る君子国の日本
日の本は大地の真秀良場常磐なす松のみどりの栄ゆる御国
神代より三種の神器伝へたる吾神国は万世動かじ
天地の恵みあまねき神国に生まれし吾ぞ何を歎かむ
自給自足の神の御国にありながら外国品を用ゆる国民
かむながら神の教によらざれば平安無事に治まらぬ国
天津日の御恵み殊に深ければ日出づる国と昔より云ふ
さしのぼる天津日のごと隆隆と栄え久しき日の本の国
高御座天地と共に動きなきわが日の本は神の守る国
四海波静かに寄する磯輪垣の秀妻の国の民の幸なる
外国の人もあがむる富士ケ峰は我日の本の要なりけり
はてしなき君ケ御代こそ天津日のあつき守りの恵みなりけり
真澄みたるみ空の奥の天津国を地にうつしたる日の本の国
八洲国島のさきざき落ちもなく神を斎ける日の本の国
わが生れし国のほまれを地の上に教へさとすと朝夕いそしむ
五十鈴川清き流れを汲みあげてかわきはてたる魂をうるほさむ
菊かをるわが日の本の天皇はみろくの神代を永久に知らさむ
敷島の大和言葉は地の上のあらゆる国の司なりけり
宮柱千木高しれる神風の伊勢の宮居は御国の鎮め
みちみちて満ち足らひたる言霊の幸ひたすくる国は日の本
石の上古き神代の姿かな千木高しれる伊勢の宮居は
いさましく戦の庭に立ち出でて命惜まぬ日の本の民
産土の神をまつりて忠孝の御教をさとす日の本の国
国といふ国多けれど日の本の国の心にまさるものなし
⦿になりてすみきり給ひし主の神の永久に知らせる日の本の国
剣太刀尾張の国の大宮に国を守らす御功の神
烏羽玉の闇を照らして世を守る大本神は日の本にます
不二ケ峰の雪の白きは千早振る神の心の鏡なるらむ
昔より今に動かぬ日の本の国のいしずゑ常世なるべし
豊なる秋の実りも皇神のよさし給ひし恵みなりけり
浮島と世人の称ふる日の本の国の礎千代に動かず
選まれし身魂なるべし日の本の国に生れし人のことごと
璽鏡剣三種の神器の伝はれるわが日の本は神の食す国
政治宗教教育芸術ことごとく神代のままに改めたきもの
天国をこの地の上に来たさんと思ふはわが身の願ひなりけり
根の国の霊魂となれる国民の魂を神国にかへしたくおもふ
日の本の平安無事を祈りつつわれは朝夕神の道説く
細矛千足の国の芽出度さは外国戦にをかされしことなし
厭離穢土と法の法師は称ふれどわが日の本は珍の神国
栄枯盛衰常なき世界の国国に比ぶるものなく栄ゆる神国
大神の朝な夕なに守らせるわが日の本の国は安国
心清く直く正しき人人のゆるされて住む日の本の国
脊には矢はたてじとて進み行く神の守れる大和御軍
外国の教神国にひろごりて御民のこころ曇らひにけり
国国の胞衣と成り出でし日の本は世界に比類なき神の国
百八十の国はあれども日の本にまさりて清き国あらじと思ふ
万代の礎かたき日の本はこの地の上の天国なりけり
思ふこと思ふがままになる世なり言霊たすくる日の本の国は
日の本の国に生れて外国の霊魂のいつく曲津神ども
四方の国迫り来るとも何かあらむわが日の本は神の守る国
常世波敷波寄する磯輪垣の秀妻の国を夢な忘れそ
高砂の尾上の松に田鶴すみて千代を寿ぐ浦安の国
大本
霊力体三元によりて道を説く宇宙真理の大本の教
既成宗教に超越し生けるまことの神を説く道
一切の宗教教理に超越し三世をさとす大本の道
肯定しつつ既成宗教改革を叫ぶは何の益かあらんや
千万の悩み苦しみ浴びながら世を開きたる大本の教
玉の緒の命死せむと思ふまで万の曲に襲はれたりけり
何ごとも神の心とあきらめて進展主義をとりし大本
大本は宗教にあらず日の本の国教とすべき運命をもつ
信教は自由なれども国教はわが日の本の特有教なり
国境を超越すべき宗教はわが大本をおきて他になし
大本は人のつくりし教ならず惟神なる神の大道
明らけき道をとなへて世を照らすわが大本は世の鎮めなり
明らかに治まる御代の二十五年正月元旦に生れし大本
大本の開祖は五十七歳で万代不易の道説き給へり
種種のなやみくるしみにあひ乍らたゆまず道を宣りし御開祖
国祖神かかりて道を宣らせども闇の世人の耳には入らず
おちぶれし老婆の言とさげすみて只一人も聞くものなかりき
御開祖を狂人として村人は座敷牢をつくり投げ入れにけり
御開祖の長女よね子を大槻の鹿造無理にうばひて帰る
鹿造は綾部の町でげじげじのごときらはれし賭博打なり
因縁をつけては人を困らせる鬼と云はれし大槻鹿造
座敷牢に開祖を入れおき鹿造は家屋敷までうばひ取りたり
くずものを集めて紙を製造し糊口の綱とし道をとかせり
御開祖の夫豊助は三年ぶり重き病にうちふしにけり
政五郎の名を襲ひたる豊助の介抱あつき開祖の貞節
長男の竹造力に相ならず家を立ち出で行方をくらます
紙をすき繭糸をくり屑を買ひ細き烟を立て給ひたる
神霊は日夜開祖をうながして神代になせと宣らす畏さ
艮の金神なりと言挙げし国祖の神はかかり給へり
無慈悲なる本宮村の人人はただあなどりてののしるのみなる
大神の神徳あらはれ遠近の人あつまりて教をこひけり
金光の教会ならば金神をみわけるならむと教会を訪はす
営業的宗教ならば金光の教会開祖を邪魔者にする
御開祖は自ら亀岡教会に大橋教師をおとなひ給へり
教会の教師大橋亀次郎は開祖を利用せんとたくらむ
亀岡に暫しゐませる御開祖は多数の信徒の病をいやせり
御開祖の神徳いやちこなるをきき島原教会は食指を動かす
島原の支所長杉田政治郎は旨をふくめて足立をつかはす
大神はいからせ給ひ御開祖を綾部に帰して道とき給へり
福知山の金光教会青木氏は開祖をいざなひ吾家に連れ行く
御開祖の入らせたまひて教会は日に隆盛におもむきにけり
青木氏はよき米櫃と御開祖をいとねんごろにあつかひにけり
御開祖をみる目なければ大神は青木の館ゆ帰したまへり
新宮に帰りたまへば京都より足立正信上り来れり
艮の金神様を現はすと足立は言葉たくみに宣りけり
御開祖は足立の言葉をうべなひて綾部に道を説き給ひけり
口ばかり達者なれども正信の心きたなく神にかなはず
四五年の間足立の正信は神あらはすと云ひつつあざむく
東より神柱来ると大神は筆先現し待ち給ひけり
三千世界一度に開く梅の花とこれ筆先のはじめなりけり
御開祖は足立の力なきを知りよき神柱を待たせ給へり
高熊の山にさとりし神柱をいよいよ神はまねかせにけり
大神の御命のままに穴太より吾は綾部にまゐのぼりたり
御開祖はたての道とき吾は又よこの道とき大本を開く
たてよこの御魂集ひて錦おるわが大本の道は生きたり
既成宗教の殼を破りて新しき光とあれし大本の道
千万の悩みをあびて世に広く現はれ出でし大本の道
百千度悩みの坂をのりこえて広き大道を宣れる大本
天地の神の心のそのままをわが大本は世に開くなり
惟神神のまにまに開けゆく生きたる道は綾の大本
経緯の機の経綸と厳瑞の二はしら神守る大本
珍らしも二人の教祖あらはれて世の大本の道栄えたり
日の本は云ふも更なり地の上のあらゆる国国にひらけし大本
厳御霊瑞の御霊も牢獄に身をつながれて道をひらきし
死神死仏の道を伊吹きに払ひつつ生きたる神の道説く大本
悩み多き世の人人を救ふべく救ひの御手をのぶる大本
芸術を基本となして道をとくわが大本は晴れやかなりけり
活機臨臨旭日昇天の如くなり生けるまことの道とく大本
荒波のいたけり狂ふ一つ島に神をいつきし綾の大本
現幽を合せてとける大本の道に比すべき宗教はなし
古の知識も未だ気づかざるわが大本は生ける道宣る
言行心一致の教は大本をおきて既成宗教になし
地の上の国のことごと大本の誠の道はひろごりてゆく
日の本にもし大本の道なくば世人の悩み晴るる時なし
既成宗教の列に加へて大本を説かんとするはおろかなりけり
古の神の教をそのままに生かして説ける綾の大本
不老不死の霊の生命をさとりつつ死後の世界を教ふる大本
埋もれし神霊ことごと世にあげて神国を守る大本の道
愛善の誠ごころを楯として活動強き大本の道
四方の国皆ことごとく大本の道に従ふ世は近みけり
乱れ行く世を正さんと日に月にわれ大本の道を宣りけり
常闇に迷へる世人の光明と現はれ出でし生ける大本
久方の神の教をそのままに人意加へず開く大本
二柱教祖並びて世の開くわが大本は世の光なり
瑞御魂霊界をとき厳御魂現界の覚醒をとける大本
世を救ひ国を開きて天地の神の力をあらはす大本
大本は世界唯一の教なり生命のもとをつぶさにさとす
天の下四方の国国隈もなく愛善の道ひらく大本
世の中の凡ての宗教を凌駕して栄え果てなき愛善の大本
宣伝使
わが国は云ふも更なり外国のすみずみまでも大道宣り行く
大神の貴の御法を内外に教へ導く宣伝使かな
あやまたじ汚さじと日夜真心をつくして道をつたへ行くかも
私のこころ交へずかむながら誠ひとつを四方に宣り行く
愛善の誠の光を照らしつつ力のかぎり道説く神使
炎熱も寒気も恐れず一筋に世人のために道にいそしむ
天地の法のまにまに伝へ行かむ直く正しき心抱きて
宣伝の旅にしたてば野も山も草木もゑらぎ寄り来る大道
天国は愛と善との世界なり地上に愛善の誠をほどこせ
惟神神にならひて道の為め世の為ひらく神のいさをし
五十鈴川清き流れに禊して霊を清めし宣伝使のむれ
内外のけじめもわかず宣伝使わが大本の道を宣りゆく
地の上のあらむ限りは大本の誠の種をまくばりゆかむ
栄へゆくわが大本の功績も皆宣伝の力なりけり
天声社印刷工場の職工も皆宣伝の用を勤むる
一枚の愛善新聞売るさへも神のみわざのたすけなりけり
からくにの果て迄道を伝へゆくわが大本の宣伝使かな
玉の緒の命を的にブラジルの荒野に道をひらく御使
死刑迄宣告されてブラジルの荒野に道を宣りし人かな
千万の悩み苦しみものとせず進みてゆかむ宣伝の旅
大道を宣伝せむと幾度かわれは悩みの坂を越えたり
猜疑心深き日本の宗教家にわれ幾度か悩まされたる
うからやから友垣までもわが道にさやりし事の幾度なりしよ
大神の高き稜威に護られて安く大道をひらき来にけり
道の為世の為われは一日の余裕なかりし三十年の間を
春の花秋の紅葉をよそにして世の為道の為にいそしむ
つとむべき業沢あれど愛善の教をひらくにまされるはなし
山青く河水清しゆくとして恵みならざる宣伝の旅
曲神を山の尾毎に追ひ散らし川の瀬毎に退ふ宣伝
葦原の中津御国を包みたる黒雲祓へ神の伊吹に
言霊の天照る国ぞ宣伝使汝は言霊軍の師なる
神軍の喇叭吹きたて一切に進む言霊軍いさまし
地の上のすべての人の魂を御国に救はむ宣伝使われ
久方の天津御神の御心を普く人に諭しゆかばや
世を歎き国を思ひて朝夕にわれ大神の道を宣りゆく
東方の光を普く地の上に輝かすべき宣伝使かな
東方の光と現れし救世主綾の聖地に光の道説く
村肝の心朗らに明かに道に仕ふる人の幸なる
天地の神のよさしの宣伝使この天職をなほざりにせず
凡人の夢にも知らぬ楽しみと苦しみを持つ宣伝使かな
大神の道伝へんと幾度も世人の誹あまんじて来し
凡俗の罵詈嘲笑に耳かさず神の大道をいや進みゆかむ
地の上のあらゆる人に嘲られ堪へ忍びたる宣伝使われ
神と倶に働く道の宣伝使身魂にそはる愛善の光
天界の天使こそは地の上の宣伝使の如道を説くなり
霊国に入れば地上の宣伝使神の力のエンゼルとなる
言行心一致せざれば地の上の宣伝使のわざつとまらざるべし
永遠の生命保ちて現幽にいさををたつる宣伝使かな
宣伝使待つ声高し刈菰の乱れたる世の彼方此方ゆ
天地の神にかなひし宣伝使は人の心を支配するなり
大神の御教を直接世に伝ふ誠の神子を宣伝使といふ
布教師は大本に無し惟神神の心を伝ふのみなり
御心のままに伝ふるそれ故に宣伝使といふ大本の道
凡俗の百のそしりを耳にせず神の御声に進め神の子
よき事を妨げんとする曲津神を心平に言向け和せ
愛善の心輝く神子なれば人のそしりもにくしと思はず
愛善の心みつれば仇人も一入愛しくなるものぞかし
せめ来る仇をにくまず愛善の道に言向け和せ神の子
外国の果てにいそしむ宣伝使の労苦思ひて神に感謝す
千重の波ふみて渡りし宣伝使の身を安かれと祈る朝夕
国防
人類愛善の誠にもゆるわれにして国防問題夢にも忘れず
満蒙の天地に働く神軍の幸多かれと朝夕祈るも
忽諸に附すべからざる上海の事変に心を注げ信徒
航空の軍を完備し細矛千足の国の誉を照らせよ
海陸の軍備は更なりみ空ゆく飛行機の完備を専一と思ふ
愛善会会員一同空軍の完備に力の限りを竭せ
漸くに五十余万枚の愛善紙刷り出したり誠のちからに
新聞の利益を割きて皇軍に捧げて国の恩に報いむ
玉の緒の命惜しまぬ武士の花と匂へる爆弾三勇士
愛善の世界を開く神策は曲の軍を和むるにあり
曲神の頭上に砲火の洗礼を施さざれば世は治まらず
大ない愛善心はわが国に迫る曲軍討ち払ふにあり
愛善の意義を誤り国家てふ大事のものを忘るる勿れ
世界愛と国家愛とを区別して進むは誠の大道なりけり
世界的人類愛善のわれにして国家のための戦ひを讃美す
世界中戦争なきやうつとむるは人類愛善の主旨なりにけり
然りながら国に緩急ある時は戦の庭に立つを讃美す
細矛手足の国の忠勇と武勲を照らす時は来にけり
満洲も心ゆるせず南洋も油断の出来ぬ現今のわが国
高砂の島根を窺ふ魔軍の胆冷やしたき壬申の春
久方の天津み空を轟かせ飛び来る敵の軍恐れず
（昭和七、三、一七 於更生館）
神国
千早振る元つ御神の開きたる吾日の本は永久の安国
天津神国津御神をまつりつつ忠孝全き元津神国
永久に民安かれと皇御孫の尊の知らす日の本の国
忠と孝を教の基に万代のいしずゑかたき葦原の国
日の本は貴の神国何処にも産土の神祀らぬはなし
天上より万世一系の皇統の天降り給ひし日の本尊し
五倫五常道あきらかに世は安く忠孝強き大日の本国
洋人も光は東方よりと待つその神国は日の本なりけり
東方の光となりて地の上の闇照らすべき国は我国
万代を天津日嗣の知し食す尊き清き安き神国
細矛千足の国や浦安の御名を負ひたる日本神国
山川も清くさやけく人心直く正しき日の本の国
日の本は愛善の国忠孝を以つて治むる貴の国なり
八百万神の守らす日の国はこの地の上の祖国なりけり
神国と云へど国民ことごとく神知らぬ国となれる忌忌しき
神国の縁由を説けば迷信と鼻であしらふ世となりにけり
天照皇大神の守ります生きたる国は日の本の国
外国の侮り受けしことのなき吾日の本は神守る国
忠勇仁義他に比類なき日の本は世界に模範を示す神国
日の本は侵略なさず神人の徳を世界に施す神国
極東に悠然として万世を保持して居る君子国の日本
日の本は大地の真秀良場常磐なす松のみどりの栄ゆる御国
神代より三種の神器伝へたる吾神国は万世動かじ
天地の恵みあまねき神国に生まれし吾ぞ何を歎かむ
自給自足の神の御国にありながら外国品を用ゆる国民
かむながら神の教によらざれば平安無事に治まらぬ国
天津日の御恵み殊に深ければ日出づる国と昔より云ふ
さしのぼる天津日のごと隆隆と栄え久しき日の本の国
高御座天地と共に動きなきわが日の本は神の守る国
四海波静かに寄する磯輪垣の秀妻の国の民の幸なる
外国の人もあがむる富士ケ峰は我日の本の要なりけり
はてしなき君ケ御代こそ天津日のあつき守りの恵みなりけり
真澄みたるみ空の奥の天津国を地にうつしたる日の本の国
八洲国島のさきざき落ちもなく神を斎ける日の本の国
わが生れし国のほまれを地の上に教へさとすと朝夕いそしむ
五十鈴川清き流れを汲みあげてかわきはてたる魂をうるほさむ
菊かをるわが日の本の天皇はみろくの神代を永久に知らさむ
敷島の大和言葉は地の上のあらゆる国の司なりけり
宮柱千木高しれる神風の伊勢の宮居は御国の鎮め
みちみちて満ち足らひたる言霊の幸ひたすくる国は日の本
石の上古き神代の姿かな千木高しれる伊勢の宮居は
いさましく戦の庭に立ち出でて命惜まぬ日の本の民
産土の神をまつりて忠孝の御教をさとす日の本の国
国といふ国多けれど日の本の国の心にまさるものなし
⦿になりてすみきり給ひし主の神の永久に知らせる日の本の国
剣太刀尾張の国の大宮に国を守らす御功の神
烏羽玉の闇を照らして世を守る大本神は日の本にます
不二ケ峰の雪の白きは千早振る神の心の鏡なるらむ
昔より今に動かぬ日の本の国のいしずゑ常世なるべし
豊なる秋の実りも皇神のよさし給ひし恵みなりけり
浮島と世人の称ふる日の本の国の礎千代に動かず
選まれし身魂なるべし日の本の国に生れし人のことごと
璽鏡剣三種の神器の伝はれるわが日の本は神の食す国
政治宗教教育芸術ことごとく神代のままに改めたきもの
天国をこの地の上に来たさんと思ふはわが身の願ひなりけり
根の国の霊魂となれる国民の魂を神国にかへしたくおもふ
日の本の平安無事を祈りつつわれは朝夕神の道説く
細矛千足の国の芽出度さは外国戦にをかされしことなし
厭離穢土と法の法師は称ふれどわが日の本は珍の神国
栄枯盛衰常なき世界の国国に比ぶるものなく栄ゆる神国
大神の朝な夕なに守らせるわが日の本の国は安国
心清く直く正しき人人のゆるされて住む日の本の国
脊には矢はたてじとて進み行く神の守れる大和御軍
外国の教神国にひろごりて御民のこころ曇らひにけり
国国の胞衣と成り出でし日の本は世界に比類なき神の国
百八十の国はあれども日の本にまさりて清き国あらじと思ふ
万代の礎かたき日の本はこの地の上の天国なりけり
思ふこと思ふがままになる世なり言霊たすくる日の本の国は
日の本の国に生れて外国の霊魂のいつく曲津神ども
四方の国迫り来るとも何かあらむわが日の本は神の守る国
常世波敷波寄する磯輪垣の秀妻の国を夢な忘れそ
高砂の尾上の松に田鶴すみて千代を寿ぐ浦安の国
大本
霊力体三元によりて道を説く宇宙真理の大本の教
既成宗教に超越し生けるまことの神を説く道
一切の宗教教理に超越し三世をさとす大本の道
肯定しつつ既成宗教改革を叫ぶは何の益かあらんや
千万の悩み苦しみ浴びながら世を開きたる大本の教
玉の緒の命死せむと思ふまで万の曲に襲はれたりけり
何ごとも神の心とあきらめて進展主義をとりし大本
大本は宗教にあらず日の本の国教とすべき運命をもつ
信教は自由なれども国教はわが日の本の特有教なり
国境を超越すべき宗教はわが大本をおきて他になし
大本は人のつくりし教ならず惟神なる神の大道
明らけき道をとなへて世を照らすわが大本は世の鎮めなり
明らかに治まる御代の二十五年正月元旦に生れし大本
大本の開祖は五十七歳で万代不易の道説き給へり
種種のなやみくるしみにあひ乍らたゆまず道を宣りし御開祖
国祖神かかりて道を宣らせども闇の世人の耳には入らず
おちぶれし老婆の言とさげすみて只一人も聞くものなかりき
御開祖を狂人として村人は座敷牢をつくり投げ入れにけり
御開祖の長女よね子を大槻の鹿造無理にうばひて帰る
鹿造は綾部の町でげじげじのごときらはれし賭博打なり
因縁をつけては人を困らせる鬼と云はれし大槻鹿造
座敷牢に開祖を入れおき鹿造は家屋敷までうばひ取りたり
くずものを集めて紙を製造し糊口の綱とし道をとかせり
御開祖の夫豊助は三年ぶり重き病にうちふしにけり
政五郎の名を襲ひたる豊助の介抱あつき開祖の貞節
長男の竹造力に相ならず家を立ち出で行方をくらます
紙をすき繭糸をくり屑を買ひ細き烟を立て給ひたる
神霊は日夜開祖をうながして神代になせと宣らす畏さ
艮の金神なりと言挙げし国祖の神はかかり給へり
無慈悲なる本宮村の人人はただあなどりてののしるのみなる
大神の神徳あらはれ遠近の人あつまりて教をこひけり
金光の教会ならば金神をみわけるならむと教会を訪はす
営業的宗教ならば金光の教会開祖を邪魔者にする
御開祖は自ら亀岡教会に大橋教師をおとなひ給へり
教会の教師大橋亀次郎は開祖を利用せんとたくらむ
亀岡に暫しゐませる御開祖は多数の信徒の病をいやせり
御開祖の神徳いやちこなるをきき島原教会は食指を動かす
島原の支所長杉田政治郎は旨をふくめて足立をつかはす
大神はいからせ給ひ御開祖を綾部に帰して道とき給へり
福知山の金光教会青木氏は開祖をいざなひ吾家に連れ行く
御開祖の入らせたまひて教会は日に隆盛におもむきにけり
青木氏はよき米櫃と御開祖をいとねんごろにあつかひにけり
御開祖をみる目なければ大神は青木の館ゆ帰したまへり
新宮に帰りたまへば京都より足立正信上り来れり
艮の金神様を現はすと足立は言葉たくみに宣りけり
御開祖は足立の言葉をうべなひて綾部に道を説き給ひけり
口ばかり達者なれども正信の心きたなく神にかなはず
四五年の間足立の正信は神あらはすと云ひつつあざむく
東より神柱来ると大神は筆先現し待ち給ひけり
三千世界一度に開く梅の花とこれ筆先のはじめなりけり
御開祖は足立の力なきを知りよき神柱を待たせ給へり
高熊の山にさとりし神柱をいよいよ神はまねかせにけり
大神の御命のままに穴太より吾は綾部にまゐのぼりたり
御開祖はたての道とき吾は又よこの道とき大本を開く
たてよこの御魂集ひて錦おるわが大本の道は生きたり
既成宗教の殼を破りて新しき光とあれし大本の道
千万の悩みをあびて世に広く現はれ出でし大本の道
百千度悩みの坂をのりこえて広き大道を宣れる大本
天地の神の心のそのままをわが大本は世に開くなり
惟神神のまにまに開けゆく生きたる道は綾の大本
経緯の機の経綸と厳瑞の二はしら神守る大本
珍らしも二人の教祖あらはれて世の大本の道栄えたり
日の本は云ふも更なり地の上のあらゆる国国にひらけし大本
厳御霊瑞の御霊も牢獄に身をつながれて道をひらきし
死神死仏の道を伊吹きに払ひつつ生きたる神の道説く大本
悩み多き世の人人を救ふべく救ひの御手をのぶる大本
芸術を基本となして道をとくわが大本は晴れやかなりけり
活機臨臨旭日昇天の如くなり生けるまことの道とく大本
荒波のいたけり狂ふ一つ島に神をいつきし綾の大本
現幽を合せてとける大本の道に比すべき宗教はなし
古の知識も未だ気づかざるわが大本は生ける道宣る
言行心一致の教は大本をおきて既成宗教になし
地の上の国のことごと大本の誠の道はひろごりてゆく
日の本にもし大本の道なくば世人の悩み晴るる時なし
既成宗教の列に加へて大本を説かんとするはおろかなりけり
古の神の教をそのままに生かして説ける綾の大本
不老不死の霊の生命をさとりつつ死後の世界を教ふる大本
埋もれし神霊ことごと世にあげて神国を守る大本の道
愛善の誠ごころを楯として活動強き大本の道
四方の国皆ことごとく大本の道に従ふ世は近みけり
乱れ行く世を正さんと日に月にわれ大本の道を宣りけり
常闇に迷へる世人の光明と現はれ出でし生ける大本
久方の神の教をそのままに人意加へず開く大本
二柱教祖並びて世の開くわが大本は世の光なり
瑞御魂霊界をとき厳御魂現界の覚醒をとける大本
世を救ひ国を開きて天地の神の力をあらはす大本
大本は世界唯一の教なり生命のもとをつぶさにさとす
天の下四方の国国隈もなく愛善の道ひらく大本
世の中の凡ての宗教を凌駕して栄え果てなき愛善の大本
宣伝使
わが国は云ふも更なり外国のすみずみまでも大道宣り行く
大神の貴の御法を内外に教へ導く宣伝使かな
あやまたじ汚さじと日夜真心をつくして道をつたへ行くかも
私のこころ交へずかむながら誠ひとつを四方に宣り行く
愛善の誠の光を照らしつつ力のかぎり道説く神使
炎熱も寒気も恐れず一筋に世人のために道にいそしむ
天地の法のまにまに伝へ行かむ直く正しき心抱きて
宣伝の旅にしたてば野も山も草木もゑらぎ寄り来る大道
天国は愛と善との世界なり地上に愛善の誠をほどこせ
惟神神にならひて道の為め世の為ひらく神のいさをし
五十鈴川清き流れに禊して霊を清めし宣伝使のむれ
内外のけじめもわかず宣伝使わが大本の道を宣りゆく
地の上のあらむ限りは大本の誠の種をまくばりゆかむ
栄へゆくわが大本の功績も皆宣伝の力なりけり
天声社印刷工場の職工も皆宣伝の用を勤むる
一枚の愛善新聞売るさへも神のみわざのたすけなりけり
からくにの果て迄道を伝へゆくわが大本の宣伝使かな
玉の緒の命を的にブラジルの荒野に道をひらく御使
死刑迄宣告されてブラジルの荒野に道を宣りし人かな
千万の悩み苦しみものとせず進みてゆかむ宣伝の旅
大道を宣伝せむと幾度かわれは悩みの坂を越えたり
猜疑心深き日本の宗教家にわれ幾度か悩まされたる
うからやから友垣までもわが道にさやりし事の幾度なりしよ
大神の高き稜威に護られて安く大道をひらき来にけり
道の為世の為われは一日の余裕なかりし三十年の間を
春の花秋の紅葉をよそにして世の為道の為にいそしむ
つとむべき業沢あれど愛善の教をひらくにまされるはなし
山青く河水清しゆくとして恵みならざる宣伝の旅
曲神を山の尾毎に追ひ散らし川の瀬毎に退ふ宣伝
葦原の中津御国を包みたる黒雲祓へ神の伊吹に
言霊の天照る国ぞ宣伝使汝は言霊軍の師なる
神軍の喇叭吹きたて一切に進む言霊軍いさまし
地の上のすべての人の魂を御国に救はむ宣伝使われ
久方の天津御神の御心を普く人に諭しゆかばや
世を歎き国を思ひて朝夕にわれ大神の道を宣りゆく
東方の光を普く地の上に輝かすべき宣伝使かな
東方の光と現れし救世主綾の聖地に光の道説く
村肝の心朗らに明かに道に仕ふる人の幸なる
天地の神のよさしの宣伝使この天職をなほざりにせず
凡人の夢にも知らぬ楽しみと苦しみを持つ宣伝使かな
大神の道伝へんと幾度も世人の誹あまんじて来し
凡俗の罵詈嘲笑に耳かさず神の大道をいや進みゆかむ
地の上のあらゆる人に嘲られ堪へ忍びたる宣伝使われ
神と倶に働く道の宣伝使身魂にそはる愛善の光
天界の天使こそは地の上の宣伝使の如道を説くなり
霊国に入れば地上の宣伝使神の力のエンゼルとなる
言行心一致せざれば地の上の宣伝使のわざつとまらざるべし
永遠の生命保ちて現幽にいさををたつる宣伝使かな
宣伝使待つ声高し刈菰の乱れたる世の彼方此方ゆ
天地の神にかなひし宣伝使は人の心を支配するなり
大神の御教を直接世に伝ふ誠の神子を宣伝使といふ
布教師は大本に無し惟神神の心を伝ふのみなり
御心のままに伝ふるそれ故に宣伝使といふ大本の道
凡俗の百のそしりを耳にせず神の御声に進め神の子
よき事を妨げんとする曲津神を心平に言向け和せ
愛善の心輝く神子なれば人のそしりもにくしと思はず
愛善の心みつれば仇人も一入愛しくなるものぞかし
せめ来る仇をにくまず愛善の道に言向け和せ神の子
外国の果てにいそしむ宣伝使の労苦思ひて神に感謝す
千重の波ふみて渡りし宣伝使の身を安かれと祈る朝夕
国防
人類愛善の誠にもゆるわれにして国防問題夢にも忘れず
満蒙の天地に働く神軍の幸多かれと朝夕祈るも
忽諸に附すべからざる上海の事変に心を注げ信徒
航空の軍を完備し細矛千足の国の誉を照らせよ
海陸の軍備は更なりみ空ゆく飛行機の完備を専一と思ふ
愛善会会員一同空軍の完備に力の限りを竭せ
漸くに五十余万枚の愛善紙刷り出したり誠のちからに
新聞の利益を割きて皇軍に捧げて国の恩に報いむ
玉の緒の命惜しまぬ武士の花と匂へる爆弾三勇士
愛善の世界を開く神策は曲の軍を和むるにあり
曲神の頭上に砲火の洗礼を施さざれば世は治まらず
大ない愛善心はわが国に迫る曲軍討ち払ふにあり
愛善の意義を誤り国家てふ大事のものを忘るる勿れ
世界愛と国家愛とを区別して進むは誠の大道なりけり
世界的人類愛善のわれにして国家のための戦ひを讃美す
世界中戦争なきやうつとむるは人類愛善の主旨なりにけり
然りながら国に緩急ある時は戦の庭に立つを讃美す
細矛手足の国の忠勇と武勲を照らす時は来にけり
満洲も心ゆるせず南洋も油断の出来ぬ現今のわが国
高砂の島根を窺ふ魔軍の胆冷やしたき壬申の春
久方の天津み空を轟かせ飛び来る敵の軍恐れず
（昭和七、三、一七 於更生館）
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