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文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ下巻 115 目次メモ
OBC B145400c58
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本文の文字数3807
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本文
   潔白

厘毛の秘密も持たぬ潔白な誠の人の世は寂しき
潔白を口にしながら物くさき行ひ包む贋紳士かな
朝夕に禊しながら大前に出でて愧ぢざる人のまれなる
自己愛の心を捨てずば人として世に処し潔白なる事能はじ
祓ひ給へ清め給へと大前に額づきながら欲を忘れず
潔白を看板にする政治家が白紙主義よとほこる御代なり
村肝の心を欲に曇らせつ潔白よそほふ贋紳士かな
潔白の代名詞をば貧乏と思へる今の政治家あはれ
選挙費につかひ果たして井戸塀となれる政治家を潔白とあやまる
潔白を口癖のやうにぬかす奴よからぬ事をたくみゐるらし
潔白を看板にして青首をだまさうとする夜鷹木菟
白ゆふの衣をまとひて生臭き坊主がほざく潔白の声
私利私欲夢にも知らぬやうな顔して潔白をとなふる大蛸
お塵払い潔白を説く宗教の教師が他人の財産集むる
財産を残らず教会に献納し潔白なりしと喜ぶ馬鹿者
道の為世の為吾身をよそにして御国に尽すは潔白なりけり
潔白の道を守れば自ら朽ちぬ宝のあつまり来る
久方の天津御国に永久に生命を保つ潔白の民
敷島の雅の歌詠む歌人も心は泥の如くきたなき
貧乏線以下にその身を置きながら腰抜共がほざく潔白

   神前

大神の御前に朝夕額づくも働かざればいさをしはなし
素裸になりて神前に伏拝む無礼男の欲深きかも
神前に跣裸で額ずきて祈る信者の欲ぼけ顔なる
神前に額づく心正しけれど一歩出づれば嘘をつくなり
神前に朝な夕なを仕へつつ賽銭のみを狙ひゐる曲
琴平の宮に詣でて驚きぬ斎服つけし狸の姿に
神社もまた教会の神前も荘厳にして曲の侍れる
厳かに神前に仕ふる宮司も信仰心なく金のみ欲りする
真心をこめて神前に額づけば心に日月照り渡るなり
君の為御国の為に神前に祈るは民の務なりけり

   教示

三千世界一度に開く梅の花と世を教へたる元つ祖神
生き生きて生き通しなることはりを教へ給ひし元つ祖神
現界と幽界相応の大真理教へ給ひし伊都能売の神
肉体は盛衰あれど精霊の命は無窮と教へ給へり
来るべき世の災を前知して世に教へたる元つ祖神
人の世は神の教のなかりせば忽ち地獄の巷とならむ
物質にのみ迷ひたる人の世に誠を教ゆる愛善の神
千早振る神の教への尊さを夢にも忘れず道に尽せよ
信徒は朝な夕なに御教を生命の糧と尊み守れ
教へずば今の世人は悉く鬼と悪魔の群に入るらむ

   世態

日に月に曇り行くなる現世をあかして救ふ愛善の神
衣食住の欲より他に何事も知らぬこの世は禍なるかな
政治学唱へられつつ世の中は日を追ひ月を重ねて乱るる
宗教は数多あれども世を救ふ誠の教は露だにも無し
国国に教育機関は備はれど皆無道者の産婆役なり
経済学者数多あれども国と家を富ます道知る先覚者無し
衛生医術の機関は益そなはりて難病人のふゆる御代なり
迷信を口にしながら九星術や丙午を嫌ふ紳士の多きも
神国に生をうけつつ神国の由来を知らぬ現代人かな
鬼大蛇悪魔探女の叫び声山の尾ごとに高き御代なり
人のあらさぐりて衣食する虫の日に日にふゆる無道の世なるも
大学の門より吐出す若者のその大方はルンペンの種
大学は誠の人を作らずに高等遊民沢にうむなり
わが国の歴史を知らず外国の浅き教に迷ふ学者等
右傾左傾互に鎬を削りつつ元つ神国乱さむとする
政治家は国家の大事を次にして党利の為に血眼となる
芦原の中津神国のいづこにも正義の声を聞かぬ世寂し
心境の変化といへば大いなる責任さへも消ゆる御代なり
嘘つきの鉢合せする今の世は神の出でずば治まらざるべし
私利私欲のみを争ひ日の本の国を忘るる人の沢なる
外国ゆ攻め来るいくさ悉く水泡となさむ神の力に
資本主義帝国主義のはびこれる世は愛善を教ゆる外なし
資本家と労働者等のいがみ合ふ世を愛善の道に救はむ
日の本は万世一系の君主国マルクス主義はそぐはぬ国なり
ロシア魂わが神国に渡り来て世人の心を曇らせにけり
天津神守り給ひし神国を曲のけがさむとするぞ由由しき
今日の世態を見ればわが命長くもがなと思ひけるかな
曲の世を昔の神代にかへさずばわが日の本の国は危し
今に見よ神が表に現れて曲のいくさを言向け和さむ
今の世にわが大本の道なくば人は塗炭の苦しみに泣かむ
曲神を山の尾毎に追ひはらひ川の瀬毎に追伏せむわが道
現代は内外共に多事多難元の神代にかへすわが道
わが道は天下救世の刀なり力を尽せ宣伝使達
垂乳根の親は子を食ひ子は親の脛をかぢりて寂しき御代なり
忠孝の道を疑ふ現代の学者の心の浅間敷かな
道徳も仁義も全く地を払ひ獣のすさぶ暗世なりけり
天地の神を知らざる現代は到る処に骨肉相食む
親を捨て師を捨て主人をよそにして自己愛のみに耽る世の中
雇人も主人の眼届かざればサボらんとするいまはしき世態
代議士も一流二流は出でずして三流四流が議場に立つなり

   神眼

烏羽玉の闇の中まで見透して人の善悪知りませる神
世の中に善人と名を知らるとも神の御目の前は恥かし
現幽一致明暗一如に見そなはす神の御目を避くる術なし
人の前にたくみに悪事はかくし得るも神の御眼を避くる能はず
偽善者も神の御眼に透かされて遂には身魂を亡ぼすに到る
時めける人といへども神の眼に見給ふ時は罪の塊
神の前によき行ひをなす人はこの世の生ける神の御手代
陰徳を積む正人は天地の神の御前に賞められて生くる
天の口無しと思ひて陰悪を行ふ者に曲津神なり
天の眼の届かぬ処無きものをひそかに悪事をなす愚者
人の眼にふれずば悪事をなすとても恐れはなしと思ふ馬鹿者
むらきもの心の盲聾には神の姿も御声もわからず
己より出でて己にかへりくる悪の報いは天のいましめ
自己愛にほしいままなる人間のおちゆく先は根底の国なり
地の上にある天国を知らずして人は自ら地獄に堕ちゆく
神の眼は幾億万里の果て迄も手にとる如くみそなはすなり
赫かくと輝き渡る神の眼を如何で世人の蔽ひ得べきや
太陽の輝く如き神の眼に射られて亡ぶ曲の醜魂
神の眼は月日の如く輝けり人は独りを慎むべきもの
愚なる人は悪事をなし乍ら神の御眼にかくれんとぞする

   欲

道をふみ努めて得たる名と位と寿福は天賦の正欲なりけり
美はしき名を万世に伝ふるはまことに依りて得たる宝ぞ
人として高き位に登り得るも神いつくこと夢な忘れそ
惟神誠の道に叶ひなば生命長く世に栄ゆべし
忠実に業いそしめば大いなる富は其人のものとなるなり
正欲と邪欲の区別あきらめて人はこの世に生くべきものなる
欲の無き人はこの世に住むとても一つの功を立て得ざるべし
国のため大君のため家のための正しき欲は神も守らむ
現身を安く正しく処せむには正しき欲も考ふべきなり
世に処して人に難儀をかけぬまでに正しき欲を計るべきなり
人生の真の目的遂げむために名位寿福を聖者も欲りせむ
暴富を積みて世のため用ひざるは人の幸福奪ふ曲なり
財産は人の世に立たむ力なり私すべきものにはあらず
他の利益までも奪ひて富む人は神の御目ゆ罪人なりけり
不義無道尽して得たる財宝は盗みたるより其罪重し
弗買ひの暴富者こそ神界の罪人なるべし人の世乱せば
わが富の力に任せて世の中の経済乱すは盗むより罪なり
強欲に限りなき世は人生の幸福までも奪ひて顧慮せず
名位寿福全きものは天地の誠の道に叶ひし人なる
今の世に名位寿福の揃ひたる人は稀なり欲深くして
祖先の墳墓の国を欲のために忘れて金を外国に預くる
梟鳥の夜食に外れし如くなる顔をさらすは目のあたりなる
わが国の経済思はず外国に金をあづくる非国民かな
貪欲に限りなくして富者等の外国の金かへる道なし
自他ともに栄ゆるための宝をば自己一人の私有とする曲
富豪は巨万の金に悩みつつなほも貯蓄に憂身やつせる
寝てる間も子を産むといひて預けたる銀行潰れて欲の皮はぐ
欲の皮はげどもはげども次次に厚くなりゆく猿不食柿
きたなくて渋くこまかく食らへぬは雪隠のそばの猿不食柿
積もる程きたなきものは塵と金蛆虫がわく蚯蚓が巣食ふ
限りなき欲を充たしてまだ足らずひとの物まで横領せんとす
われも食はずひとにも食はさずしまひおきて腐らせ蛆をわかす貪欲
金着物食物数多あり乍ら使用を惜しむは此の世の餓鬼なり
有り余る衣服を蔵にしまひおきて人にも着せず虫に食はせる
欲親爺ひとから貰うた菓子迄もひとにやるのを惜んでゐやがる
欲の皮引張り廻し隣家の屋敷の境までもせせくる
世の為に一つもならぬ金溜めて致死期を苦しむ吝嗇親爺よ
貯金魔が人の臍繰かき集め暗き牢獄にほりこまれゐる
欲ぼけがぼろき話につりこまれ財産無くして首を吊るなり
世の中によくない人に欲がある欲の無いのもまたよくはない

   緑葉

初夏の川辺にたてば新緑の梢を渡る目に見えぬ風
金鈴を朝夕にふる河鹿の声にもこもる自然の力よ
何物かかげにひそめるものありて狩野の速瀬の河鹿はなくらむ
雨なくば初夏の山野の新緑はかほど清しく萌えざらましを
瀧津瀬の音にもそぞろ天地の生ける御神の声を聞くかな
五月田の蛙のむたなき聞きにつつ世人に迫る悩みを思ふ
『物凄い』流行言葉はやがて今天より海より実現せむとす
『よう言はむ』『よう聞かんは』と次次に流行言葉の物凄きかも
『物凄い』はやり言の葉を味はへよ正しく天地の御声なりけり
心神をねりてつくりし神つ代を吾ものがたる霊界聖談
初夏の梢にもゆる新緑のいろこそ神の衣手なるらむ
海外へ資本の流出ふせがんと為替管理法を議会にもち出す
満洲国の兵力不足を奇貨として匪賊あちこち暴まわるなり
何一つ胸に経綸持たぬ身の猟官運動に狂ふ初夏なり
鳥がなく東の国の武蔵野に向ふ見ずなる蛙の争ひ
今度こそ吾にお鉢が廻るべしと政権餓鬼がやみくもに飛ぶ
主の神の稜威かしこし神苑の裸椢はもえ出でにけり
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