文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ下巻 131
目次メモ
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本文
浮世
侭ならぬ浮世といへどいそしみてなす業ならば成らぬ事なし
惟神誠の道を踏む身には思ふが侭の浮世なりけり
人間の浮かぶ瀬数多ありければ浮世と神の名付けたりけむ
思ふ事成らずにあらず怠りて成さぬが為の報いなりけり
相応の理を覚りたるその上になす業ならば成らぬ事なし
わが力覚りし上になす業は必ず遂ぐる浮世なりけり
愛善の徳具はらば村肝の心安けくすむ浮世なり
村肝の心曇れば何事も思ふにまかせぬ浮世とぞ知れ
人の世の為すべき業は多かれど神に仕ふるは第一の業
味気無き浮世と呪ふ人こそは神の恵にはなれたるなり
洗心
朝夕を神の御前にかしこみて天津祝詞に心を洗ふ
ともすれば曇りがちなる吾心神の神書に洗ひ清むる
厳霊瑞の霊の御教に心を洗ふ人の幸なる
村肝の心の垢を洗ひ去る神は瀬織津姫の大神
玉の井の清き泉に吾心洗ひ清めて神に仕へん
敷島の雅の道にけがれたる心の垢を洗ふ歌人
天津神国津御神の御恵みの露に洗はん心の垢を
人の世の心にそみし村肝の心を洗ふは瑞の御教
三五の月の雫の露うけて心を洗ふ大本信徒
惟神清き心も洗はずにあれば自づとけがれゆくなり
世の人の心の垢を洗ひ去るいさをし高き瑞の大道
五十鈴川清き流れをくみ上げて朝な夕なに心洗はん
真清水に洗ひ清めし心もて神の御前に清く仕へん
洗へども洗ひ尽せぬ村肝の心の垢を如何に洗はん
みたらひに口はすすげど手洗へど心の垢は清め難きも
瑞霊天の真奈井ゆわき出でてあまねく人の心を洗ふ
御教に洗ひ清めし心こそ神に捧ぐるみてぐらなりけり
世はくだち大和魂もくもらひて洗ふすべなき既成宗教
古の聖の道も今の世の人の心を洗ふ術なし
国人の心日に夜にけがれつつ瑞の霊の洗霊を知らず
世発音世に生れて洗霊宣りつれど洗はんとする人なき世なり
和衣の綾の高天にわき出づる清水は瑞の御霊なりけり
和衣の綾の高天の真清水は世を洗はんとわき出づるなり
村肝の心の鏡とぎすまし洗ひ清めて神に捧げん
小雲川清き流れに身を浸し教の清水に御霊清めよ
玉の井の清水に霊を洗ひ上げて世界の洗霊為さんと思ふ
早川の瀬瀬に身魂を浸しつつ世の荒波を渡り来し吾
和田の原潮を浴びて神島の一つ島根に霊洗ひけり
洗へども洗ひ尽せぬ心をば瑞の霊によりて清むる
たまちはふ神の恵の露なくば人の心は洗へざるべし
斯道
天津神よさし給ひし大道を歩む身なれば亡ぶことなし
この道は天津御神の教へてし人のゆくべき道にぞありける
とこしへに栄え果てなきこの道は天津御神の教なりけり
この道の奥がを深く究めつつ普く世人の為めにいそしむ
この道はわが国民の守るべき誠一つの栞なりけり
この道はいやとこしへに栄えつつ幾千代までも変らざるべし
森羅万象この道なくば亡びなん神の建てたる御法なりせば
天津神国津御神もこの道の光りによりて生き給ふなり
生き生きて生きの命の果てしなき道を歩めば永久に栄えん
人世の道を安けく平けく進むもすべてこの道の徳
この道を歩む身なれば常闇の世も安安と生きて栄えん
皇祖皇宗のらせ給ひしこの道は大和みくにの光りなりけり
この道は国の内外にほどこして真理にもとらぬ民の御教
古も今も御神の御教を守りて栄ゆる日の本の国
日の本の国をひらきし神神も皆この道をふませ給ひぬ
日の本にくだし給ひしこの道は地上の世界を守るべき道
地の上の世界のことごとこの道をふまずば遂に亡びゆくべし
征伐にあらず侵略ならずしてこの道により世を守る国国
この道の奥がをつぶさにとぎさとす神の建てたる大本聖団
この道は皇祖皇宗の御遺訓と皇みことはのらせ給ひぬ
無常
春の日を咲きほこりたる山桜の一夜の嵐に散る世なりけり
友垣と語らふ間さへ死の神のかげはその身を襲ひ入るなり
青空の奥の奥まで澄みきりし日も夜の間に雨となるなり
死の神の手にゆだねたる人の身を生き通しなる神にすがれよ
生き生きて生きのはてなき命こそ天津御神の賜なりけり
肉体はよし死るとも魂は幾万劫の後まで生きん
栄枯盛衰常なき人の身にしあれば栄えの神を夢な忘れそ
親しげに語り合ひたる友垣の一夜さのまに訃を聞く世なり
露の身のはかなき命を思ふかな若かりし友の訃を聞く夕べを
若返り若返りつつ幾千代も生き通すなり神にある身は
今日ありて明日なき命を持ちながら欲のかはきて人に憎まる
風なきに桐の葉ひとり落つるごとはかなきものは命なりけり
一度は死ぬべき命と知り乍ら欲に底なきおろか者かな
老若の区別はあれど生命の命はすべて同年なりけり
三歳で死するともよし百歳の命保ちて死するも亦よし
一度は死なねばならぬ人の身と思ひて命の神を祈りつ
限りなき命の神に頼るこそ人生唯一の幸福と知れ
うつそみの人の命は春の雪野べの陽炎に勝りてもろき
舂の雪の忽ち消ゆるさま見れば人の命の果敢なさを思ふ
木枯に吹き叩かれてあともなく梢放るる落葉の命よ
慢心
我こそは真の神の御柱とほこらひ曲に霊を乱さる
直直の神の御旨を受けたりとほこらふ曲の心汚き
吾こそは霊清しと思ふその心に慢心の鬼はつくなり
いささかの智恵や宝を鼻にかけたかぶる曲の心をかしも
高等学府の門を出づるも神国の神を知らずば真の愚者なり
天地に神なきものと鼻高が言挙げしつつ日夜を苦しむ
唐国の醜の教に霊抜かれわが神国を忘るる曲神
曲神の威たけり狂ふ今の世は真の神を知るものはなし
神知らぬ似非学者どもはびこりて世界の平和を日夜に破る
自己愛の欲より外になきものは神の教も耳にとまらず
こざかしき無神論者もわざわひに会へば思はず手を合すなり
如何程に智恵や宝を有つとても神を知らねば貧しき人なり
なまなかに神の教を聞きかじり神柱然とすましゐる曲
露の身の果敢なき命持ち乍ら命の神に遠ざかる曲
天地の真の神はみたからに生命と栄えと平和をたまへり
ままならぬ世なりと醜の曲神が神に離れて滅びを招く
限りなき生命と栄えと平安を神は吾等に惜しまずたまへり
大神のよさし給ひし生命を現幽二界に生かせ信徒
天地の神に仕ふる心なき獣が人の皮を着てをり
慢心の鬼に憑かれて国人が国のみおやの神を祀らず
心悟
人間は死後の世界を悟るより外に幸ひなきものと知れ
一度は霊肉脱離の境越えて夜なき国に住む人の身よ
墓を蹴り死神死仏を葬りて生ける真の神を斎かな
学びたる智恵は詮なし大神の賜ひし智恵は世を生かすなり
人間の屑ばかりなる今の世は御国を悟る眼も持たざり
むらきもの心清めて千早振る神の御国に永久に生きよ
人間の霊の命は不老不死栄え栄えて果てしなきもの
現幽一致生死一如の真諦を悟れば此の世に怖るるものなし
現界の栄枯盛衰何かあらん神の御国の栄えを思へば
現身の世の人人に交こりて神の賜ひし霊汚すも
欲に目のなき曲人が千早振る神の恵みに離れて滅ぶる
肉体を離れしあとの霊魂の真の命は不老不死なる
むらきもの心に神の宿るとき三千世界一目に見えすく
天地は元津御神の造らしし霊なりせばおろそかにすな
天地の生ける姿をまのあたり見ながら神を知らぬ馬鹿者
人間の死後の生活なしと云ふ小理屈ひねる科学かぶれよ
釈迦孔子の説きし教も今の世は骨董品となりて用なし
数千年前の教を今の世にふりまはしゐる馬鹿坊主共
天地の生ける教をまつぶさに我大本はときさとすなり
諸諸の教あれども大本の教に勝る宗教はなし