文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ下巻 171
目次メモ
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本文
天の時今や迫りて人人の欲の皮剥ぐ声なやましも
私利私欲のみをはかりて蓄へし宝は烟となりて消えゆく
はらからの悩みをよそにみなしたる悪魔の悩む時とはなりぬ
よしやよし巨万の富を積むとてもまこと一つの光にしかず
諺に金が敵の世ぞといふ金故なやむ時は来にけり
わが命縮むるものは黄金ぞと知らざるまがをあはれと思ふ
黄白は山と積むとも玉の緒の命の糧の米にはしかず
世の人を先にわが身を後にしてつくすは神の心にかなへり
陰徳を朝な夕なに積みて来しわれは神国に救はれにけり
神国に居ながら神の御民の資格を有たぬ大和国民
久方のみ空ゆ海ゆ迫り来るまがの猛びはすさまじかるらむ
渡り来る唐土の鳥の数数もわが言霊に退はむと思ふ
いかならむ悩みに遇ふも恐るるなまことの神のいます限りは
不老不死まことの神は今もなほ肉体の侭生きていませり
肉体の生神います聖場と知るものは無し一人の他は
やがて来ん世界の悩み助くるは肉体持てる神の御力
世の元の神の姿のいかめしさ世の凡俗は面を向け得ず
節穴の眼を持てる人故にいかしき神の御姿知らず
朝夕に鳴り轟ける生神の御声聞き得ぬ木耳の耳
節穴の眼をもちて神の国の御政事に仕ふる痴人
眼口耳鼻はあれども神界の御用に立たぬがらくた魂よ
濁り世の雑音のみに聞き慣れて神の御声のさとれぬ痴人
押並べて木耳の耳節穴のまなこをもてる末世相かな
障子紙一枚隔ててそのさきの見えぬ魂に何が出来よう
明日の事判らぬやうな智恵をもて神の御国の治まるべしやは
治国安民これぞ政事の本領ぞ本領知らぬ痴の政事家
口先に治国安民唱へつつ御国を乱す痴の政事家
地の上の国の悉天地の神にそむきて乱れに乱るる
絡み合ひ縺れ合ひたる地の上の国の悉救ひ守らむ
日の本の国のみならぬ地の上のすべての国に幸する生神
小賢しき人間ばかり集りて神の御国を行詰らせり
神仏耶既成宗教ことごとく皆魂の脱殻なるも
死神死仏をまつる死したる宗教の残骸埋むるハルマゲドンかな
魂の脱けし宗教の断末魔に光となりて現れしわが教
わがためのただ一時間は凡人の一生涯に匹敵するなり
神業にいそしむわれの暇をとる面会人の心なきかな
天地の神のよさしの神業に疲れてわれは飯の味無し
外国のそらに働く宣伝使の為めに朝夕送る神徳
無機物の御手代なれどわが言葉かくれば直に生きて働く
神様のまことの道のわからない奴がごてごて小言のみいふ
天地の神業ひとり双肩にになひてたてる身こそ苦しき
より以上よき神国の御栄えを真心こめて祈る朝夕
祖祖の墳墓の国の行末に朝夕かかるわが心なり
日の本の尊き神の御国に生れし幸を天地に感謝す
日の本の国の尊さ悟りなばマルクス主義に賛成出来なく
不景気も干戈も決して恐れざりわが国難は思想の悪化なり
国難の思想の統一なき世には共産主義が跳梁跋扈す
伝統的国民思想を撹乱し神国を乱すマルクス・レーニン
悪思想欧洲戦後澎湃とわが神国に乱れ入りたり
至真至純の日本魂の根幹を蠧蝕せるはマルクス・レーニン
あしびきの深山の里に至るまで赤化分子の潜まざるなし
国体の真義を知らぬ青年男女はマルクス主義を真理と思へる
梅雨後に蚊のわく如くマルクスに感染したる男女を憐れむ
日の本の到る処に赤き魔の手を伸しゐる現代は危ふし
赤き魔の手は朝夕に朝憲を紊乱せんと闇夜の活躍
日の本の社会の安寧秩序をば破らむとするマルクスの学派
資本家と労働者とを戦はせ御国の秩序を破る曲神
国人の良風美俗も赤き魔の手にて残らず撹乱されたり
良風を破り美俗を冒涜し国家顛覆企図せる赤き魔
マルクスに感染したる赤化魔の随所に撒布する亡国の菌
満洲に奮戦したる皇軍の威力はマルクス主義の鼻折りぬ
国人の生命保護に貴重なる犠牲を払ひし皇軍に感謝す
日の本の生命線を守るべく幾多の犠牲を払ひし皇軍
軍隊の威力に恐れしばらくはマルクス・レーニン顔色蒼し
地の上の戦史の上に不滅尽の勲功たてたる日本の神軍
皇軍の忠勇義烈の行動に舌を捲きたる赤き魔の神
不臣分子の反省悔悟招きたるはわが皇軍の捨身の活躍
神刕の正気は日本武士の心に生くと思へば嬉しも
赤化主義の分解作用を起さしめぬ忠勇義烈の御国の御軍
濁流に注げば天津真清水も汚るる思へば油断はならず
大神の御旨畏み愛善の徳の光に赤化を鎮めむ
隆隆と高旆蓆旗に不穏文字しるしてメーデー世を乱すなり
祖先等の仕へし君の御光を忘れてい猛るマルクス心酔者
国家主義唱導なして誤解されわれもかつては鉄窓になやみし
大本主義人類愛善の真相を真解したる司なき御代
官憲も亦政治家も宗教家も猜疑のまなこに大本みてをり
健全なる思想に生きて日の本の国体守れ昭和の国民
不穏なる主義言説を蹴散らして御国のために忠誠なれかし
つぎつぎに御国に入り来る反国家主義に迷ふな神国の民
国民はよろしく心を一つにして皇御国のためにいそしめ
日に月に諸種のわざはひ迫り来る現世に処して御国を忘れな
神つ代の神の御典を国人に認識せしむるは急務なりけり
神国の至貴至尊なる真相を述べ伝へつつわれはいそしむ
神国の淵源朝夕世に伝ふわれは益良夫日本の御民
国体の尊貴を知らぬ国人はややともすれば赤化に迷ふも
よしやよし最後の一人になるとてもわれは日本主義に奉ぜむ
皇孫の天降りて知らす神国は千代万世も動かざるべし
地の上の一切万事の矛盾をばわれ神典に依りて正さむ
一切万事行き詰れるも神国を忘れて外教に迷ひし為なり
政治経済宗教美術ことごとく行き詰りたる世を救ふ神
日の本は神の造りて神神の知ろしめす国皇孫の御国
外国の教千年かかるともわが神国は治まらざるべし
国体の真相知らず諸人が黄白のために争ふみじめさ
赤化菌至るところに撒布して神国を乱す曲神の企図
忠君愛国敬神の道は日の本の生きたる神の万古の教なり
神国の民と生れて神国の光知らぬは盲目に均しき
西と北の空より攻め来る魔軍を伊吹き払はむわが言霊に
国民は一つ心に君のため御国に尽すべき時は来ぬ
如何ならむ魔神の襲ひ来るとも恐るる勿れ神にある身は
大空に群る唐土の鳥のかげ残らず亡びむ神の力に
西と北の魔神は神国を乱さむと今計画の最中なりとふ
天空をかけり攻め来る鷲の翼もろくも破れ神国の稜威に
世を教へ人を教へて倦まざりき三十五年の永き月日を
わが宣りし言の葉つぎつぎ実現しさわぎ狂へる国人あはれ
官より睨まれ民より嘲けられ三十五ケ年道宣りしわれ
内外の醜の曲霊を遺ちも無く神国の大道に言向け和はさむ
神国の尊きさまを白雲の空より迫り来しこの鳥船
言霊の威力を知らぬ国人は唐土の鳥の翼におどろく
言霊の天照国の神力を知る人のなき世界の国国
森羅万象一切神と信じつつ吾は朝夕ひとりをつつしむ
天地の中にありとしあるものはもとつ御神の姿なりけり
鳥獣虫けらまでも元津神の御霊そはると思へば尊し
天地は巡りめぐりて果てしなし元津御神の尽きぬ力に
おしなべて御霊の神は死神なり誠の生神出づる世待たるる
死神死仏も神霊界の経綸にいそしみ給ひて生き通しなり
現界の悩みを救ふは昔より肉体持てる神のいさおし
肉体のある生神も曇りたる人の眼に入らせ給はず
世の元の誠の生神現れて世をしろしめす時は近めり
元津神五つ柱神を力とし乱れたる世を治め給はむ
今の世に元津生神まさざればこの地の上は亡びゆくべし
ミカエルのたちて叫ばん時こそは地上の総ての断末魔なる
三千世界一度に開く梅の花開いて散りて結ぶ実待たるる
須弥仙の神山に腰をかけ乍ら守りますらん世のことごとを
上下は睦び親しみ老幼はたすけ合ひつつ進む神の世
ところ得ぬ人一人も無きまでにやすく治まる弥勒の神の代
鳥獣虫けらまでも所得てゑらぎ楽しむ弥勒の神の代
野の末の草のかきはに至るまで恵みの露にうろほふ神の代
五風十雨天地の順序あやまたず草木も栄ゆるみろくの御代なり
足引の岡の尾上も谷底も一つに栄ゆる神代待たるる
紺碧の空の深さをながめつつ神のいさをの高きをぞ知る
和田の原底ひも知れぬ御恵の深きを思へば涙あふるる
ゆく雲の消えてあとなき状見つつ人の命のはかなさを思ふ
大空に雲の塊り一つありて吾が地の上はかぎろひにけり
月も日も御空に清く照る御代をにくやさへぎる黒雲の幕
満洲はいふも更なり大アジヤの空にふさがる醜の黒雲
大空の雲にのりつつ海こえて神国にあだする醜の赤鬼
おそひ来る赤き曲神を日の本のあかき心にうちきためなむ
東の空をとざしておそひ来る醜の曲神をこらす言霊
日の本は生言霊の照れる国たすくる国と知らぬ曲神
言霊のたすくる国のいさをしをあらはに見する時は近めり
ミカエルの立ちて宣りつる言霊に亡びゆくべし曲神の群
日の本にひそみて時まつミカエルの世にあらはれむ時は近めり
ミカエルの若し日の本にあらざればこの地の上は常闇とならむ
失敗をすれば親族いち早く逃げ出し知らぬ顔する世なり
成功をすればいとこの端くれも親類顔して集り来るものなり
物質をのみ尊みて心性を無視する現世は禍なりけり
君がため御国の為に勤しめるわが聖団を邪悪視する司
愛善の道に住する身乍らも上海事件の国恥忘れず
満洲国三千万の民衆の心にひらめく愛善の旗
地の上のあらん限りを愛善の誠の道に救はんと思ふ