文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ下巻 215
目次メモ
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本文
世はくだちわが神国も外国の人のしりへにつきてはぢざり
神国に生れて神の道知らぬ人多き世は禍ひなるかな
元津神守らす日の本うち忘れから神のみを斎く国民
蕃神のをしへ神国に渡り来て人の心をかき乱したり
清潔の民と誇りし日の本も今はきたなきから国の状
蕃神の曲のしぐみのはびこりて神のみ国を呑まんとぞする
不自然な教理をつくり快活な大和魂を弱らせにけり
神国の民は雄雄しくあるべきを骨も霊も抜かれてうごめく
山に野に匂へる花のかをりこそ誠の神のこころの現れ
地の上の動植物の一切は自然に進展主義に生きたり
人間の霊も天国に昇るべく神の定めし神業なりけり
神に背を向けて蕃神悉く根底の国に落ちゆくあはれさ
蕃神は蜘蛛の巣の如神国を上から下まで絡み終れり
蕃神は鉄条網をはり乍らわが国民を根底にいざなふ
山川は清くさやけし如何にしてきたなき根底に人の落つべき
人間の意志想念を曇らせて根底にさそふ蕃神の教
神国の民よ一と日も早く早く眼さまして天国を知れ
愛善の誠の神は地の上の人を助くる光りにまします
甘言を並べて世人を誑惑し根底に落す醜の八十神
天照神は天国を照臨し霊国守らす月読の神
海原にただよふ国を知ろしめす素尊のいさを知る人稀なる
素盞嗚の神は地上を知らすべき権威持たせり惟神にして
かりごもの乱れたる世のみ光りと綾の聖地に現れます主の神
地の上の一切万事の出来事は皆主の神の経綸と知れ
地の上の人の心をたださんと無言のいましめ降したまひぬ
神国の神のみこころ悟らずば滅亡すべき世とはなりけり
潮泡のこりてなるてふ外国も皇大神の恵みにもれず
主の神の内流うけて地の上にわれ愛善の道を開きぬ
大本の神は人類愛善の旗を地上に靡かせ給ふ
たましひのねぢけまがりし人草を天国に救ふ愛善の道
国防は航空防なり神国を堅磐に守る天の鳥舟
海陸の軍を調へ鳥舟をそなへ足らはせ神国を守れ
鳥舟の神を斎きて空かける飛行機なればあやまつ事なし
宗教家の宗教家くさきは側目より鼻持ちならぬ臭気を感ずる
くるしみもなやみも神の手にあづけゑらぎ楽しみ生きて栄えよ
天地に只一人なる神の子をほめ称へつつ人と言ふなり
人の子と獣の間をさまよへる身魂を称して人間といふ
表面に善をとなへて裏面には悪行ふが人間のつね
人間は数多あれども人といふ尊きものは世に一人なり
生き生きて生のかぎりを栄えつつ天津天国に永久にいくべし
わざはひの多き世なりと世人言ふ神のみ恵みに満てる此の世を
高山の尾根にたたずみ人の世のせまくるしきをなげかひにけり
秒間も休む事なくながれゆく川のうごきに人の世を恥づ
和田の原こぎゆく舟の上にたちて造化の神の威力をおもふ
荒波を朝な夕なにうけ乍らところをかへぬ巌の魂
いやかたき常磐堅磐の岩ケ根の時をしふれば松生ふるなる
岩ケ根に生ひて栄ゆる常磐木の松は大和のみたまなるらむ
惟神神のつくりし天地は神のみ子等の永久に住む国
朝夕にくやみてこの世を渡りゆく人は地獄のみたまなるべし
天国も地獄も自己の心より生れ出づるとおもへばかしこし
霊界は意思想念の世界なり天国のぞめば天国に入る
僧侶は寂滅為楽と朝夕に数珠つまぐりて鐘たたくなり
日進月歩目まぐるしき世を安閑と暮らす坊主は無用の長物
よき事にあへば身魂は栄えつつなやみにあへば身魂おとろふ
善を言ひ善を行ひ善おもふ人は人生の勝利者なりけり
積極的進展主義をとりにつつ吾はみ神の道に進めり
人生は刹那刹那をつつしみて善に進むは処世の良法
諸行無常是生滅法ととなへつつ私欲にふける坊主きたなし
愚夫愚婦を集めて醜の蛸坊主おあしの説教ばかりしてゐる
紙虫くひてかびの生えたる染紙をこよなき宝と蛸はいふなり
大蛸が口よりはき出す墨汁に此の世は益々黒くなるなり
墨汁をはき散らしつつ大蛸が四海のうちを真黒にする
アーメンと口にみ神を称へつつ醜の牧師が他宗をそしる
吾もまた既成宗教批議すれど愛善に世を救はんためなり
私利私欲ばかりをあさる化者を今は日本の選良と言ふ
喬木の枝にとまりて野天狗が人を見下し大ぼらをふく
世は進み狐も狸も人間のからだをつかひて世間をごまかす
こてこてと紅白粉をぬりたてて狐狸が世をだますなり
大方の人間様は狐狸様のサツクにませば御油断めさるな
現代の人間様の御利口に感じて何もよういはぬ私
人間様の品質くだりましまして野天狗様を尊敬遊ばす
モーニングつけた立派な紳士様が尾のない狐に尻毛ぬかれ給ふ
国民の選良様が日比谷野で小田原評定ばかり遊ばす
生馬の目までぬくとふ東京の御方の長い爪の先様
大寺のお狸様の念仏に末法漫念の響が聞こえる
蛸さんはおあしがほしさに朝も鉦夕べも鉦をたたいて居ります
朝も粥又昼もかい晩もかい三階住ゐの甲斐なき生活
甲斐性なしといはるるはずよ朝晩に粥さへ食へぬやつかいしろもの
キリストの教会所で牧師様がでもせぬ涙をしぼつてゐられる
ああ天の父よとあはれな声しぼり牧師が上手に営業してゐます
アーメンと力なき声ふりしぼりありがたさうな牧師様の態度
間のぬけたオルガンに合する讃美歌の声はどこやら拍子がぬけてる
讃美歌の声ききながら眠度うなる欠伸かみしめ牧師の顔見る
大本をきづつけむとて牧師様が三十余年の反対演説
十年の大本事件に小をどりし牧師が警官隊の御案内
徹底的におやりなされと警官に申上げてる牧師のひげづら
宣教師の仮面をかぶりてキリストの牧師が他教の難を喜ぶ
隣屋敷に住んでござつた牧師様が大本謗つて大きくしました
婦人等にかこまれてゐる王仁さんはスケベイ野郎と牧師がおつしやる
大金を出して新しい家建ててひげ牧師様にうつつてもらつた
欲の皮ひつぱりだこのこの牧師様は二つ返事で新邸にうつつた
しぼれるだけ金をしぼつて牧師様があごをしやくつて移転なされた
こんな事書けども綾部の事でない見直しませよ気にさはる人は
小説のつもりで書いた狂歌です昔の夢の国の出来事
蒙古にて暗殺されんとする刹那吾身金色となりて輝く
不思議なる黄金色に目はくらみ間者は事実をのべてあやまる
大神の稜威と誠の光りには如何なる曲も敵し得ざらむ
ままならぬ吾身とつけこみ曲人が金を渡せとピストルさし出す
右左醜のピストル向けられて吾はひるまず言むけやはすも
奥蒙古の大なき深山にいざなひて金を渡せと迫る曲人
神とともにある吾なれば曲人の醜の銃先おそれざりけり
公爺府の老印君の奸策も吾が目に看破されてあやまる
言の葉も通はぬ蒙古にありながら神の恵みに安かりし吾
あやふかりし命幾度か救はれぬ蒙古の奥地の神のまもりに
ころさるる其の瞬間を不思議にも吾救はれぬかみの光りに
おもむろに辞世の歌を詠みながら敵の矢玉をまちうけにつつ
ころさるる時はせまれど天国の幸おもひつつ安かりし吾
十五日蒙古の牢獄につながれて尊き神の恵みさとりぬ
愛善のわがまごころにほだされて唐の司も吾に書を乞ふ
つぎつぎに唐の司のたづね来て吾が書を貰ひ感謝してゆく
まごころをもちてむかへば唐人も友垣の如親しみ来る
日の本の国の司にまもられて蒙古の難をのがれ帰国せり
盧占魁張桂林も吾が為に力竭してあはれ戦死す
女馬賊羅龍の部下に囲まれてわが身一度危くなりぬ
久方の天に向ひて太祝詞わが宣る声に羅龍ひれ伏す
この羅龍吾になつきて従軍し攻め来る敵を追ひ散らしけり
三千の馬賊ひきつれ頭目の羅龍はわがためよく戦へり
この羅龍惜しくも二十一歳を一期となして戦死をとげり
外国ゆ飛行機攻め来も恐るるな我神国は言霊の武器あり
言霊は天地神明を感動させ山川草木ゆらぎ動かす
細矛千足の国ととなふるは生く言霊の武器あればなり
言霊の原理を究めて国の為め三十余年をわれ過ぎにけり
朝夕に宣る言霊の幸はひて曲の軍も雲霧と消えん
言霊の幸はふ武器の無かりせばわが神国も危ふかるべし
いやはてにわれ言霊を宣りあげて神国のなやみ救はんと思ふ
海陸のそなへを固め鳥船をそなへ足らはし世を守る皇軍
久方の空の白雲かきわけて飛び来る鳥船おそるるなゆめ
山水の眺め清しき神国に生れしわれを朝夕感謝す
空碧く山水清く海ひろし何をなげかむ神国に生れて
三十年を綾の聖地にわれありて世のことごとをさとらひにけり
神去りし教御祖のおもかげを朝な夕なに拝む尊さ
かかる世に教御祖のましまさば世人ことごと靡き伏すらむ
嘆けども何の甲斐なし神去りし開祖の教聞く由なければ
教御祖神去り給へどのこされし一万巻の神書に吾生く
人としても世に勝れたる方なりきましてや神にいます開祖よ
朝夕に吾を愛ぐしと宣りましし開祖の言葉忘れがてにゐる
世の峠来たらん時にそなふべく身をあしらへと宣らしし祖神
千万のなやみ苦しみ朝夕になめて開祖は道ひらきましぬ
不退転の信仰もちて朝夕をみ国の為に祈りし開祖
慈眼もて世をなげきましし御開祖の御面今も吾が目に輝ふ
御開祖の清きみ旨にたがはじとつつしみかしこみ道に仕ふる
なつかしく悲しくとへどせんもなし教御祖は天にいませば
御開祖のひらき給ひし天国は清き鶴山の清所なりけむ
月の神のみ旨かしこみ亀山にわれ大本の霊国ひらきし
せめてもの名残りと開祖の御かたみ綾機神社に吾は斎きぬ
御開祖の世にいますうちに鶴山の手に入らざりしはうらみなりけり
御開祖の昇天の後に亀山もわが大本の霊地となれり
鶴山は霊山会場の蓮華台言霊ひらくる大本の要
鶴山の宮こはたれて大本の道は世界に輝きわたりぬ
吾もまた牢獄の中につながれて神の仕組をふかくさとりぬ
昼夜を神に通へる吾なれば牢獄の中も楽しかりけり
大方の世人の謗あざけりをほほ笑みにつつ道ひらきたり
わが目より落つる涙は川となり雨となりつつ世をうるほさむ
七年の醜の囲も惟神解けて光の道を宣りたり
裁判を受くる身ながら世の為にわがあらはせし霊界物語
世の中の一切万事この霊界物語に誠心こめてしるしおきたり
この霊界物語のあらはれしより大本の信徒やうやく目をさましたり
最初にはおとぎ噺と謗りたる人もゑらぎて物語読む
わが霊界物語を砂にまじれる砂金なりと評したる人の浅慮なるかな
砂の中ゆ砂金選り出し小部分を教と言ひし人の浅慮よ
いたづきの身をささえつつ世の為にわがあらはせしこの物語
万国の民教へんと身を忘れ心つくしてのべしこの霊界物語