文献名1歌集・日記
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3言華よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ凡例
データ最終更新日2025-10-18 22:22:22
ページ下巻 255
目次メモ
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本文
ただ一つ夜光の真玉地におとし闇夜を照らしたまふ大神
世に落ちしまことの玉を悟りたる人こそ神の力なりけり
久方の雲井の空をあとにして天降りし神を知るやしらずや
一輪の経綸の花は醜草の中にひそみて香をぞ放てる
太元の神と教祖を外にして花の所在を知る聖なし
瑞瑞し三月三日の桃の花も五月五日に実るいさをし
地の上の罪あやまちを清めんと天降りたるひとぞ神なる
天地の稜威照らして仁愛の徳を拡むる人の出でませ
限りなき仁愛に坐す神の子ははや地の上に天降りますらむ
叢の草の下葉に生れたる神の子知りたる人は世になし
久方の天津御神のよさしもて世に降りたる魂をもとめむ
道のため御国のために尽しけるひとは曲代のさらしものなる
苦き辛き味をなめたる人 世にたたずば葦原国は栄えじ
万難を排して万苦を忍びたる人の世にたつ秋ぞ待たるる
顕幽に死生往生したる人出でずば誠の道は開けず
一切の学に超越せしひとの土の中より現れ出でにけり
学ばずに天地の真理極めたる人は神代の柱なりけり
朝夕に国をおもひて歎きたる人の世にたつ秋は近めり
信仰に生きたるひとの言の葉は闇世を照らす光なりけり
国民のなやみ偲びて一身を捧げたるひと稀なる御代かな
人類愛善にもえたる人なくば現世の闇はいつか晴れなむ
五十鈴川流に魂を洗ひたるひとこそ人の鏡なりけり
千重八百重雲りはてたる人の世の汚れを流す五十鈴の川
天地の神の御教を開きたる人万代の宝なりけり
天津神国津御神の命もて道を開きし人ぞ雄雄しき
国直日主の命のいさをしは弥勒を待ちて現はれにけり
大教祖天王平の奥津城に国の礎かため給へり
龍子姫輪王姫を使ひとし教祖は道を守りますらむ
奥津城の小松の林茂るごと日日栄えゆく大本の御子
天津神地上のために降したるひとの子独り世をしのび泣く
五十鈴川澄み渡りたる一筋の清き流れぞ世を洗ふなり
産土の神の姿に生れたる身魂は闇世の光なりけり
選まれて教の柱と生れ来し人の言霊世を活すなり
大方の世人の眠りさまさむと世の木鐸と生れし神柱
神言を正しく説きしひとつ火の光は闇夜の燈台なりけり
君のため御国のために尽しゐる人をなやむる闇世忌忌しき
奇魂曽富戸の神と生れませる人は現世の導師なりけり
この道の蘊奥を深く究めてし人の開きし三五の教
さかしまの世に悩みゐる人草を救はむために天降りし神の子
敷島の道を開きしひとの声天地四方に鳴りわたるかも
皇国のために誠を捧げゐる人の子せむる世こそうたてき
背に腹をかへてこの世に降らしし人の言の葉仇花ぞなき
反きてし人もわが子の如くして恵みに活かす神ぞ畏き
高天原紫微の宮より降らせしひとつの魂ぞ世の光なる
千早振る神のよさしに天降らせる人の霊魂は顕幽に照る
月の宮造りし誠の人の子は常夜の闇の光なりけり
手と背に貴の聖痕明らけき人の言霊天地を動かす
年若き時より神の名を負ひし人の世にたつ五六七の神代なり
何もかも知りきはめてし人の子の出づる五六七の御代ぞ恋しき
和衣の綾の聖地にあらはれし人は伊都能売みたまなりけり
ぬば玉の闇に身魂を汚されし人清めんと伊都能売の神
根底までおちゆく身魂を救はむとミカエルとなり現れし伊都能売
軒ゆがみ壁まで落ちし人の家に産声あげし瑞御魂かも
腹かりて賤ケ伏家に産声をあげて栄えし神の子珍らし
久方の天津空より降らせるひとつの御魂は神の楯なる
不思議なる赤縄の糸にからまれし人の子つひに世に勝てるなり
隔たりし天と地との結びより生れ出でにし人の子神の子
細ぼそと煙たてたる田舎家に獅子吼の産声あげし神の子
大本は不言実行今の世にいれられぬこそまことなりけり
金なくば誠の道も通らざる世のゆく末の危まるるなり
何事も金のものいふ今の世にまことをたつるは難事なりけり
どこまでもわが大本は国のため誠つくして進みこそすれ
金銭と情実のみの世の中に誠の道を開くは苦しき
誠ある人に限りて金はなし金あるものに真実はなし
如何ならむ妨げあるも真心をつくして進まん大本の道
久方の天津み空の主の神の内流うけし人ぞ神なる
内流を受けにし人は沢あれど直接内流うけしはひとりのみ
ただ独りただわれ独り天津神の御手代となり世を洗ふなり
叢のしこけき小屋に産声を挙げたる魂ぞ世に生ける神
天津神国津神さへこのたびの神の経綸を知らずがちなる
神光を和らげ塵に同りて神国のために降りたる魂
地の上にあらはれんとする弥勒をば科学の鍵もてとざす曲神
神命にあらずばわれは闇の世をいとひて山にかくれたりけむ
愛善に住する人にあらざれば容易に国は造れざるべし
私利私欲心の雲を払はずば如何なることも為し得ざるべし
曲神の深きたくみもそろそろと国人の前に尻尾現はす
空中ゆ翼拡げて迫り来る唐土の鳥をいかに防がむ
国人の改慎すべき時は来ぬ西と北とゆ迫る曲神
国難を眼前に扣へて気楽げに私欲のみおもふ人ばかりなる
皇軍の悩み苦しみしのびつつ国をおもひて眠れぬわれなり
曲神は翼を地上にのばしつつ神国軍に刃向ひぞする
大開祖二十五年ゆ宣り玉ふ言の葉いよいよ実現せむとす
死神死仏祀る御国の宗教家の末路みえたり時は迫りて
軍人わが神国になかりせば同胞の生命危ふかるべし
同胞は小さき争ひ改めて皇軍のため後援すべき時
何も彼も神示実現の世となりぬ政治宗教戦争経済
すさまじいよう言はんわと国人は何も知らずに言問ひ居るなり
よう言はんこと迫り来て神様はよう聞かんわと高座の見物
数十年説きさとされし神言の実現なして悩む万民
昔より肉体を有つ生神の現はれまさむ時ぞ待たるる
世の終りいよいよ近くなりにつつ悩み苦しむ万国の民
東の光たづねし博士等のまた現はるる世とはなりけり
東方の光となりて現はれし神は国常立の大神
国と国人と人との八重垣をとりはづさずば地上は闇なり
二十億の人間あれど永久の平和をはかる実力者なし
人間の力に及ばぬ世のみだれ救ふは神の力のみなり
世界的メシヤのこの世にあらはれずば地上はまこと地獄とならむ
キリストも釈迦も孔子も回々も過去の人物実力はなし
活ける世に生きて働く神柱は肉体を持つ神と知るべし
わが霊は天地隈なくかけりつつ国のすみずみ見回りてをり
一日の先きも見えざる人の世にたちて治むる国はさびしも
久方の天の岩戸のとざされしこの暗き世を如何に照らさむ
八百万神は心を一にして岩戸の闇をひらくべき時
天照らす神の光を知らざれば世界はますます常闇とならむ
国民は神の光に目を覚まし一日も早く岩戸ひらけよ
国民の心の闇をはらさずば天の岩戸は永久にひらけじ
政権の欲にからまれ身知らずが闇にさわげるさまあはれなり
身知らずがここをせんどと狂ひたち惜しき命を軽んずるなり
もろもろの禍ひしげき闇の世に血眼となりて騒ぐ亡者よ
国防の経綸もなく財政の立替さへも知らぬ蛙よ
内外の百の災ひ一言にをさむる言霊知らぬ学者等
知者学者沢山おはしますと聞くこの日の本のさまは如何にぞ
永久に民を安むる英傑のまだ現れぬ国は淋しも
災ひのある度毎に村肝の心に鞭うちわれ生きて来し
災ひを転じてわれは幸ひと為しつつ今日の栄えを見たりき
現身の人の心のきたなさをつくづく思ふわれ神に在りて
堪へがたき冬の寒さも知らぬがに神書かかせり教御祖は
世のなやみ来るべき日をなげかひて開祖は神に祈り給ひぬ
雪深き山路通ひてわが開祖生活のために働き給ひぬ
吹く風もよぎて通らん八百万神集ひます鶴山の上は
短夜も眠り給はずかむながら開祖は筆を運ばせ給へり
荒波のいたけりくるふ海越えて開祖は神のみあととはせり
世のために二十七年の春秋を打ち込み給へり教開祖は
夕されば庭にたち出で天渡る月に言問ひ給ひし開祖
さをしかの耳ふりたてて聞し召せ御国に尽すわが誠心を
垂乳根の生みの母にもいやまして開祖は吾れをいたはり給ひぬ
大空の月を包みし黒雲のさまに似たるも十年事件
八字鬚蓄へながら筮竹と算木に命をつなぐ男よ
暁の空なき渡るかささぎの声聞きまさぬ日はなかりしといふ
いと小さき目高魚にも主の神の霊宿ると思へば畏き
夜な夜なを安けく眠る楽しさは神と君とのめぐみなりけり
満洲の野辺にかばねをさらしたる人はみ国の護り神なる
人として雅心の無かりせば雪よりもなほ冷たかるべし
若き日を業にいそしみ年たけて安けく神の道をわがゆく
若き日をわがたち出でし故郷の山は昔のままなりにけり