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文献名1王仁三郎その他
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3霊の礎よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例共通凡例S データ最終更新日2025-10-17 22:22:22
ページ 目次メモ
OBC B163100c08
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本文の文字数1931
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本文 一、現界の人間が人生第一の関門なる死という手続きを終わって、神霊界に突入するに際しては、決して一様でない。極善の人間にして死後直ちに天国に上り行く時は、嚠喨たる音楽や、名状することのできぬような芳香に包まれ、容色端麗なる天人の群や、生前においてかつて死去したる朋友、知己、親、兄弟らの天人となりたる人々に迎えられ、際限なき美わしき空中を飛翔して、荘厳なる天国へすぐさま上り行くもあり、また四面青山に包まれたる若草の広大なる原野を、極めて平静に進み行く者もあり、また死後たちまち五色の光彩を放射せる瑞雲に身辺を包まれて上天するのもある。
 その時の気分というものは何んとも言語に尽せないような、平和と閑寂と歓喜とに充ち、幸福の極点に達したるの感覚を摂受するものである。
 あまりの嬉しさに、現界に遺しておいた親、兄弟、姉妹や朋友知己、その他物質的の欲望を全然忘却するに至るものである。万一上天の途中において地上の世界のことを思い出し、種々の執着心が萌芽した時は、その霊身たちまち混濁し、体量にわかに重くなり、再び地上に墜落せんとするに到る。迎えに来たりし天人は、新来の上天者が地上に心を遺し、失墜せざるようにと焦慮して、種々の音楽を奏したり、芳香を薫じたり、美わしきものを眼に見せたりなぞして、可及的現界追慕の念慮を失わしめむと努力するものである。
 山河草木、水流、光線等もまた地上の世界に比ぶれば、実に幾倍の清さ美わしさである。
 しかしこういう死者の霊身は、すべて地上における人間としての最善を尽し、よく神を信じ、神を愛し、天下公共のために善事を励みたる人々の境遇である。

一、すべて人間の心霊は肉体の亡びたる後といえども、人間の本体なる自己の感覚や、意念は引き続き生存するものである。ゆえに天上に復活したる人の霊身は、あたかも肉体を去った当時と同じ精神状態で、霊界の生活を営むものである。
 いったん天国へ上り、天人の群に入って天国の住民となった者は、容易に現界へ帰って来て肉体を備えた友人や、親戚や、知己たちと交通することは難しい。
 しかしながら一種の霊力を備えて、精霊の発達したる霊媒者があれば、その霊媒の仲介を経て交通することができるものである。
 その霊媒者は概して女子が適している。女子は男子に比して感覚が強く、神経鋭敏で知覚や感情が微細だからである。また霊媒力の発達した人のおる審神場では、霊身は時に現界人の眼に入るような形体を現わし、その姿が何人にも見えるのである。その霊身に対して現界人が接触すれば、感覚があり、動いたり、談話を交うることができるのである。
 されど天国に入って天人と生まれ代わりたる霊身は、自分の方から望んで現代人と交通を保たんと希望するものはない。現界人の切なる願いによって、霊媒の仲介を以て交通をなすまでである。
 さりながら中有界に在る霊身は、時によって現界に生存せる親戚や、朋友らと交通を保たんと欲し、相当の霊媒の現わるることを希望するものである。それは自己の苦痛を訴えたり、あるいは霊祭を請求せんがためである。また執着心の深い霊身になると、現界に住める父母や兄弟、姉妹や遺産などに対して、自分の思惑を述べようとするものである。かかる霊身は現世に執着心を遺しているから、いつまでも天国へは上り得ずして、大変な苦悩を感受するものである。

一、霊界の消息、死後の生涯を述ぶるを以て、荒唐無稽として死後の生涯を否定する人々は、最早懐疑者ではなく、むしろ無知識のはなはだしきものである。かくの如き人々に対して霊界の真相を伝え、神智を開発せしむるという事は到底絶望である。

一、人間の肉体の死なるものは、決して滅亡でも、死去でもない。ただ人間が永遠に亘る進歩の一階段に過ぎないのである。ただ人間の所在と立脚地とを変更したまでである。
 意念も、愛情も、記憶も、みな個性の各部分であって不変不動のままに残るものである。死後における生活状態は、現界に在りし時より引き続いて秩序的に、各人がそれ相応の地位の天国の団体の生活を営むものである。

一、また卑賤無智にして世道人情をわきまえなかった悪人は、光明と愛と自由の無い地獄に落ちて苦しむものである。
 生前すでに不和欠陥、闇黒苦痛の地獄に陥った人間は、現界に在る間に悔い改め、神を信じ、神を愛し、利己心を去り、神に対しての無智と頑迷を除き去らなければ、決して死後安全の生活はできない。現世よりすでにすでに暗黒なる地獄の団体に加入している者は、現界においても常に不安無明の生活を続けて苦しんでいるものである。
 一時も早く神の光明に頑迷なる心の眼を開き、天国の団体へ籍替えをなすことに努めなければならぬのである。
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