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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第7編 >第1章 >1 信教自由の実現よみ(新仮名遣い)
文献名3日本の敗戦よみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
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ページ715 目次メモ
OBC B195402c7111
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本文  一九四五(昭和二〇)年八月一五口、日本はついにポツダム宣言を受諾して、連合国に無条件降伏した。第二次世界大戦は、この年五月のドイツの崩壊につづく日本の敗北によって、ここに終結をみた。
 日本は、前にものべたように、一九三七(昭和一二)年七月、日中戦争によって中国への本格的な軍事侵略を開始し、一九四一(昭和一六)年一二月には、(ワイの真珠湾を奇襲攻撃して太平洋戦争に突入した。日中戦争から終戦にいたる八年間、日本の軍部・政府は、国民から、思想・言論・信教の自由をうばい、国民生活を統制・圧迫して戦争体制を強化し、敗戦の泥沼へとおちこんでいった。アメリカ、イギリス、ソ連は、一九四五年の七月に、三国共同でポツダム宣言を発し、日本軍国主義を打倒して無謀な侵略戦争を終結させ、日本を、平和を受好する民主主義国家として再建する意図を表明していた。これは、平和をもとめる全世界の人民の願望を反映するものであり、その第一〇項には「……日本国政府(日本国国民ノ間ニ於ケル民主主義的傾向ノ復活強化ニ対スル一切ノ障礙ヲ除去スベシ。言論、宗教及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルベシ」とのべられていた。
 日本の戦争指導者たちは、軍事的破局に直面しながら、ポツダム宣言の受諾による権力の崩壊をおそれ、日ごとに増す国民の犠牲をよそに、なおも絶望的な抗戦をつづけた。しかし、八月六日広島に、つづいて九日長崎に、人類史上最初の原子爆弾攻撃がおこなわれ、ソ連が参戦するにおよんで、日本政府はついに無条件降伏にふみきった。天皇は八月一五日、戦争の終結を全国民にみずから放送し、政府は「国体の護持」すなわち天皇制権力の温存が、連合国との間の諒解事項であるかのようないつわりの宣伝をくりかえした。八月三〇日、連合国軍最高司令官マッカーサー元帥が厚木飛行場におりたち、九月二日、東京湾にうかぶアメリカ戦艦ミズリー号上で降伏文書の調印がおこなわれた。
 天皇の名のもとにおこなわれた、ながい悪夢のような戦争は、こうしておわりをつげた。太平洋戦争の主戦場となった中国大陸、東南アジア、太平洋諸島には、流血と破壊の惨禍がもたらされ、多数の住民が殺傷された。戦争の遂行が、同時に、日本国民じしんにも痛苦と惨禍をもたらしたことは多言するまでもない。太平洋戦争の三年九ヵ月のあいだに、一五五万五〇〇〇人余の日本軍将兵が戦死しており、国内においても空襲によって、敗戦の年の三月から八月を中心に、京都・奈良をのぞく全国の主要都市が破壊され、全国の罹災者は約一五〇〇万人、東京都のみで、死者一五万人におよんでいる。さらに、降伏直前におこなわれた原爆攻撃は、一瞬のうちに広島・長崎を廃虚と化し、広島で約二〇万人、長崎で一二万二〇〇〇人(日本原水協専門委員会『原水爆被害白書』)の市民が業火のいけにえとなった。そればかりではない。こののちなかく、生きのこった被爆者の生命をもおびやかし、国民のにふかい傷あとをのこした。

〔写真〕
○平和がよみがたった この惨劇をくりかえしてはならない 原爆ドーム p715
○美しかった日本の国土もやけただれ戦争の傷あとがなまなましかった p716
○昭和20年12月8日 ついに大本は立ちあがった 綾部彰徳殿での大本事件解決奉告祭 p717
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